2017年06月23日
第21回全日本自転車競技選手権 個人タイムトライアル エリート男女は西薗 、與那嶺がそれぞれ2連覇達成
第21回全日本自転車選手権大会個人タイムトライアルが行われ、男子エリートは西薗良太(ブリヂストンアンカー)、女子エリートは與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)がそれぞれ2連覇を達成。
男子エリートは接戦で、2014年以来3度目のポディウムとなった2位の佐野淳哉(チームマトリックスパワータグ)が4秒まで詰め寄るも、ラストのアップダウン区間で引き離し、15秒というタイム差で優勝。
レース前、佐野は「上り区間は自分には不利」と語るが、惜しくも2位。悔しさを2日後のロードレースにぶつけるだろう。
優勝した西薗はこう語る。「ホッとしたというのが大きい。家族やスタッフをはじめ、期待してくれる人がたくさんいたので、なんとか応えようと思っていた。アジア戦の失敗もあったが、少しずつトレーニングを積み上げていって、その成果を思ったようにレース中に出すことができた。2012年に最初のタイトルを取り、13年には1秒差で負けてしまったという、苦い思いでもあり、守るというのはすごく難しいことだと味わいました。それができてこそ強い選手ではないかな、と思います。
途中経過では他の選手とのタイム差がなかなか広がっていかないのを聞いて、これは最後勝負だと思った。
自分の中の走りではベストに近い。毎回、一位がこれだけうれしいというのは、他の選手が強いからであって、不参加の増田選手、U23ながら3位に入った小野寺選手など、強い選手たちを乗り越えることができたから。序盤の下り区間は、クライマー寄りの僕には不利な点もあるが、後半の上り区間でタイムを稼ぐというプランだったので、トータルで考えれば、同じところに落ち着くのではないかと考えていた。最終周には4秒まで詰められたが、逆にそこでマイナスでなければ、上り区間で一気に力を出し切ることで勝てると思った」
タイムトライアル上位(第2ヒート)の選手たちのライディングフォームをみてみよう。
12位/横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing Team)
女子エリートは、與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)の圧勝。2位にトラック ナショナルチームで活躍する梶原悠未(筑波大)、3位には唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が入る。
リザルトはこちら。
Results-Time Trial Women Elite
Results-Time Trial Women Junior+U17
関連URL:http://jcf.or.jp/
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得