2019年05月29日
【第7回榛名山ヒルクライム】タイムトライアルにヒルクライム、大盛況出店ブースと盛りだくさんの2日間!
7000人のサイクリストが榛名山に集う
5月18〜19日の2日間の日程で、7回目の開催となった榛名山ヒルクライム。のべ7451人(主催者発表)の参加者を集める高崎市のヒルクライムレースだ。ヒルクライムコースは全長16.1km(計測区間は14.7km)、最大斜度14%、平均斜度6%、標高差907mという榛名湖コースを基準に、11.6kmの榛名神社コース、6.7kmの初心者コースの3コースで、脚力レベルにあったコースを選ぶことができる。
とはいえ、なんといっても一番人気はパワースポットとしても人気を誇る榛名湖コースだ。
スタートから榛名神社までのながらかな上りから一転する激坂区間を超えた達成感とともに眼下に広がる榛名湖畔の景色は格別だ。
今年の気温は平年並み、やや湿度が高い予報であったが、初日行われたタイムトライアル(榛名湖半を走る6.8kmのコース)はやや肌寒く、昨年よりもタイムを落とす参加者も。優勝は藤田涼平さん(東京ヴェントス)。9分を切る好タイムで初優勝を遂げる。藤田さんは、あのバルセロナオリンピック代表の藤田晃三さんのご子息。サイクリストの系譜だ。
昨年のヒルクライムでコースレコードを叩き出した星野貴也さんも出場し、惜しくも1秒差の2位に。翌日のヒルクライムにつなげる結果となったが、いかに?
ヒルクライムとタイムトライアルといえばこの人、藤田晃三さん(ブリヂストンサイクル)
タイムトライアルのリザルトはこちら
千客万来! 出店エリアも大盛況
出店ブースエリアも賑わいを見せる。およそ18社の自転車メーカー・業者が出店し物販や最新商品の展示や紹介などを楽しめる。
多くは大会当日に向けたサプリメントや、ウエアのチョイスだ。気温が低い予報もあり、ウエア関係ブースに多くの人が集まった。
サプリメントはパフォーマンスを最大限に発揮するアシストになる。気になるサプリメントや飲料、補給食でベストな走りを! そう願をかけるように、販売スタッフの声に耳を傾ける。
グリコ・パワープロダクション
CCDドリンクなど、レースで使うことを前提に購入される方が多いという。出店も今回で4回目なので参加者の皆さんにも浸透してきたかな? とのコメント。
近藤機械製作所
ベストセラーのチャンピオンホイール・ゴキソホイールの展示や試乗車を用意。オリジナル固形潤滑チェーンオイルの物販も。
サンボルト
クライマースーツなどの展示や、お買い得なウエア・アクセサリーの販売。
WINZONE
足つり&後半のバテ対策に! コンチネンタルチームも使うという、エナジージェル。
マグオン
主力商品はエネもち、マグオンは顆粒タイプが人気とのこと。
カブト
軽量&安心の日本規格でヒルクライマー御用達。レースからレクリエーションライド用まで豊富なラインナップだ。
バレット&メスタ
リカバリーサンダルをハルヒルで先行販売!
タキザワ
「困った時のタキザワ」。イベント会場でも頼れるよろず屋さん。
オンヨネ
ロングセラーの肚力アンダー。ヒルクライムに抜群の威力だそう。
チャンピオンシステム
定評あるカスタムオーダーのご紹介と、お買い得なアクセサリーなどなど。
ステム
カジュアルなデザインのジャージが揃っていました!
ヴィプロス
リアルサイクリストから支持されるケミカル・アクセサリーを取り揃えます。
ウエイブワン
オリジナルブランドのカペルミュールが盤石の人気アイテムですね!
クラフト
高性能アンダーウエアで知られるクラフト。
カーボンドライジャパン
ローフリクションのビッグプーリー。そしてカーボンフレーム補償サービスのご提案を。
ウベックス
ヨーロッパ最大級のアイウェア&ヘルメットブランド、ウベックス!
RXL(アールエル)
足の形に合わせた左右非対称のソックスは、もはやスポーツシーンにかかせません。
などなど…..、18社の出店ブースは大きな賑わいを見せるのでした。
メインイベント・ヒルクライムレースは走りやすい気候に!
当日を迎え、天候を心配する声もあったが、曇りながらも走りやすい気温で、ベストタイムを更新した人も多かったようだ。ここで耳にしたのは「藤田神話」。これまでハルヒルでは雨が降ったことがない。行ったレース15年間雨が降ったことがないという自他共に認める晴れ男の藤田晃三さんを初回からゲストに招いており、神話は続く。
「1週間前の天気予報では雨が降る予報でまずかったですが、なんとなりました。レースは楽しく走れましたね」と藤田氏。
榛名山までのコースは生活道路も含む16kmの道のりだ。会場や沿道を含め1500人のスタッフの力を合わせた結晶ともいえる。沿道の応援も板についている。食事を楽しみながら観戦をしている地元の方も。実にアットホームな大会だ。
ヒルクライムのリザルトはこちら
今回優勝を飾ったのは地元群馬の強豪チーム、COW GUMMAの加藤大貴さん。37分35秒と、コースレコードには及ばないものの、素晴らしいタイムで独走を飾った。
エキスパートの部、表彰式の模様
前日のタイムトライアルと、ヒルクライムレースの総合順位では、同じくCOW GUMMAの星野貴也さん。
昨年コースレコードを叩き出して優勝しているが、今回は6位。「総合はなんとしても二連覇をしたいと思っていました。ヒルクライムのタイムが悪かったので厳しいと思っていました。来年はできればタイムトライアルとヒルクライムの両方に勝ちたいです」
「表彰式を見ていると群馬県のチームががんばっていて、地元に愛されている大会であることがわかる。この群馬から世界へ羽ばたく選手が出てきたら嬉しいですね」と藤田さんは語る。
ゲストの森本誠さんもヒルクライムに出走。「ちょっと言葉が出ない。コースレコードを宣言して臨んだが撃沈しました。なんでかな〜と首を傾げてしまう….。コースは5~6回走ってたのですが。榛名神社にお参りをしたことがないので、しっかり神頼みをしてから挑みたいと思います」と来年にむけて再挑戦を宣言した。
今年は飛び賞にハーゲンダッツ賞が!
ハーゲンダッツは米国発祥の企業であるが、日本で販売されているアイスクリームは高崎市で製造されている。創業35周年を記念し市長賞として、35番目にエントリーをした参加者にハーゲンダッツ一年分(365個!)が贈られた。
「アイスクリームは大好きです。もちろんチームメイトと分けます。ヒルクライムの練習の後に、メンバーに渡すようにします(笑)」チームメイトから喝采がおこったのは言うまでもない。
写真:海上浩幸
大会公式ページ http://www.haruna-hc.jp/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。