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2018年11月29日

【CERVELO】ヨー角ってなに?

いまさら聞けない……シリーズ不定期連載! ヨー角って何? エアロダイナミクスを語るときによく出てくる言葉「ヨー角」。これは一体なんでしょうか。
サーヴェロ社が実施したセミナー『サーヴェロブレインバイク』でわかりやすい解答がありましたので、お届けします。

 


サーヴェロ社はエアロダイナミクスに一日の長があるメーカー。数多くの風洞実験を重ねていくにつれて、空気抵抗には2つの傾向があることがわかった。さて、それは何でしょう。
答えは、「自らが進むことで起こる抵抗」がひとつ、もうひとつは「自然風」である。
主な抵抗として、走行中に発生している前からの風と様々な方向からの風によって、それを風圧の抵抗と感じている。

スライド021
この図では上方向へ進んでいる図であるが、青い矢印が、ライダーが進む時に発生する抵抗で、赤い矢印が自然風。この2つの風が影響するが、走行中は青と赤の矢印の間から抵抗となる風が吹いているように感じる。

正面からくる風と実際に抵抗を生みだしている風の角度の差(ズレ)をヨー角と呼んでいる。
したがって真正面から自然風が吹いている状態はヨー角0度となる。

風圧としてもっとも影響があるヨー角の範囲ってどれくらいなんでしょう。
スライド023
サーヴェロは商品開発において風洞実験を行なっているが、真正面から風をあてるだけでなく、自然環境で走っている時にもっとも風が発生する角度として、左右±7度が有効なゾーンであることがわかった。(製品開発では±15度でデータを採取し、検証している)。この範囲をヨー角として捉えているという。
サーヴェロのバイクは非常にエアロダイナミクス効果に優れているが、これは独自の基準ではなく、ドイツの雑誌社によるテストや、他社も似たようなテストを行なっており、ごくスタンダードな基準の中で、優れた結果を残している。


ライドしているとわかりますが、真正面から風圧を感じている状況ってむしろ少ないですよね。
横風の影響を考察すると、より省エネなライドができそうです。

取材協力:東商会 http://www.eastwood.co.jp/
写真:サーヴェロ、東商会

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