記事ARTICLE

2017年11月29日

長野県をサイクリングパラダイスに! ~AACR 10周年記念フォーラム~

11月10日(金)、松本市中央公民館でアルプスあづみのセンチュリーライド(以下 AACR)10周年記念フォーラムが開催された。 AACRは、2009年9月に半年の構想期間を経て、第1回大会を開催。現在の人気からは想像できないが、初回の参加者は136人だった。 このイベントの発起人は、当時の国営アルプスあづみの公園事務所長であった湯澤将憲氏。その年の東京マラソンを見て「こんなイベントを自転車でやったら面白いだろうな」と、知人へ相談。その雑談から2週間後には松本市にて自転車ショップを営む、鈴木雷太氏(シドニー五輪MTB日本代表)まで話が及び、とんとん拍子に第1回開催に至ったという。

1
会場の廊下には2009年大会から2017年大会のパネルがずらりと並んだ

AACRの大会実行委員長 兼 プロデューサーの鈴木氏は、「長野県をサイクリングパラダイスにしたい!」と、本フォーラムの冒頭に宣言。さらに、「サイクリストが1年中、松本・安曇野・北アルプス山麓に訪れられるような地域づくり、そして地域の人からサイクリストが歓迎され、自転車に関わる仕事が増えるコミュニティーづくり」に取り組んでいきたいと今後の目標を語った。

AACRは2009年の初回大会から毎年参加者が増え続け、2011年大会からは毎年1000人以上が参加する大会へと成長した。そのために、2017年大会では4月と5月に2ヵ月連続で開催。これはロングライドイベントとしては、異例の取り組みだ。
それでも、4月1474人、5月1474人が参加し、募集もすぐに定員に達する人気大会ぶり。さらに驚くべきは、そのうちの90.5%が県外参加者という点。鈴木氏の言う「サイクリストが訪れる地域づくり」が着実に進んでいると言える。

長野県には、ほかにもマウンテンサイクリングin乗鞍やツールド美ヶ原高原自転車レース大会、北アルプス山麓グランフォンドなど、魅力あふれるサイクリングイベントが多数開催されており、これらの大会と連携し、「サイクリングパラダイスNAGANO」を実現したいと今後の構想が語られた。

毎年、人気が高まり続けるAACRの魅力は、残雪のアルプス、田園風景、梓水苑直後の花壇、鈴木氏はじめ大会スタッフが毎年熟考しバージョンアップされるコース、郷土食の提供、地元ボランティアとのふれあいと、言葉では語りつくせない。ぜひ一度、参加いただき、AACRの、そして長野県のサイクリストに対する熱い想いを感じとってみてはいかがだろうか。

4
長野県をサイクリングパラダイスにしたい!と熱い想いを語る、AACR実行委員長 兼プロデューサーの鈴木雷太氏
5
08年北京、12年ロンドン、16年リオ五輪出場を果たした山本幸平選手(TEAM BH SR-SUNTOUR KMC)も駆けつけた

 

(文/大平かおる)



<おしらせ>

2018年アルプスあづみのセンチュリーライドのエントリーはランネット(RUNNET)から! ランネット未登録の方はエントリー開始以前に「RUNNET」会員登録をしておいていただけるとスムーズにエントリー画面に進むことができます。

※既に会員登録済みの方は、ご住所等の登録情報のご確認をお願いします。 
※エントリー時期の詳細は今後大会HP(http://aacr.jp/)にて発表されます。

 

 

記事の文字サイズを変更する

記事をシェアする