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2017年03月30日

みんなが憧れるバイクブランドは?【WEEKLY FUNRiDE アンケートより】

毎週木曜日配信の週刊メルマガ、WEEKLY FUNRiDEでは読者のサイクルライフに迫るアンケートを実施しています。

今回は「憧れのバイクブランド」に関するアンケート結果を紹介します。さっそくアンケート結果を見ていきましょう。

「憧れのバイクブランドはどこですか?」

1位 PINARELLO(ピナレロ) 17人
2位 DE ROSA(デローザ) 11人
3位 COLNAGO(コルナゴ) 9人
4位 TIME(タイム) 8人
5位 LOOK(ルック) 5人
6位 cervelo(サーヴェロ) 4人
6位 Specialized(スペシャライズド) 4人
6位 TREK(トレック) 4人
9位 YONEX(ヨネックス) 3人
10位 Bianchi(ビアンキ) 2人
10位 CHERUBIM(ケルビム) 2人

今回のアンケート結果では、多くのブランド名がみなさんから挙げられました。その中でも1位を獲得したのは、イタリアの老舗ブランドであるピナレロ。高級ブランドというイメージを持ちながら、レースシーンの最前線で活躍し続けるその性能に憧れる方が多いようです。

今回はアンケートに回答いただいたみなさんに、憧れる理由についても聞きました。10位までの各ブランドを一気に紹介していきます。

 

~そのブランドに憧れる理由を教えてください~

1位 PINARELLO (ピナレロ)

■ チーム・スカイに触発されて、かっこいいと思えるから。
■ 独特なフォークのデザインがかっこいいため。
■ ツール常勝バイクだし、デザインもかっこいいので。
■ ツール連覇などトータルで見て最強の戦闘力を有していながら、フレームの美しさなども一級なので。
■ やっぱりオンダフォークですね!
■ 高級品でアルテグラやゴキソで仕上げると間違えなくハイテクになる……お金に糸目をつけなければ。
■ 伝統と革新が両立している。
■ 美しいが、高額なのでいつまでも憧れ……。
■ 「いつかはクラウン」そんなイメージ。ピナクラブツアーでイタリアに行きたい!

 

2位 DE ROSA(デローザ)

■ ヨーロッパへの憧憬ですかね(笑)。
■ 価格が高くなかなか手が届かないから。
■ マークがかっこ良い。やはり昔からロードレーサーといえばヨーロッパのものしかなかった。
■ 本格的に自転車に乗り始めたころ、「いつかはデ・ローサ」という雰囲気がまわりにあったから。
■ イタリア製のオシャレなバイクだから。
■ チタンフレームが気になるので、いつかチタニオに乗ってみたい。
■ ロードバイクに興味を持ったときに欲しかったのがデローザのメラクだったが、諸事情で入手できず、その後デローザの歴史を知り、憧れになった。
■ 機能とハートマークのギャップ!
■ 美しいバイクです。

 

3位 COLNAGO(コルナゴ)

■ いつかはマスターに!
■ 自転車乗りならいつかはCOLNAGOでしょう。
■ 昔から憧れていたイタリアンブランドだから。
■ 伝統の重みを感じる。
■ C60は新城幸也さんも乗っていたし、とにかくかっこいい。でもフレームが硬過ぎて私の脚では乗りこなせないです。
■ 何となく昔から高くてプロが使用する機材というイメージがあるから。
■ 伝統があるバイクで美しいです。
■ 他社に無い、ラグ構造だから。新城幸也が乗っていたから。高級感が良い。

 

4位 TIME(タイム)

■ いつかはTIMEという事で、欲しい願望あります。
■ トップ市民レーサーが乗っているから。
■ 高級感があって見た目もかっこいい。
■ 乗っている人に速い人が多い。
■ 所有する喜びがある。
■ 一度フレームを味わってみたい。
■ 乗った瞬間に感じ取れた「意のままに操れる感覚」に痺れたので。その直後に価格を考えてしまい、別の意味で痺れましたが……。
■ そう簡単には手が出ない価格構成のため

 

5位 LOOK(ルック)

■ かっこいいから。
■ デザイン・カラーが良い!
■ 坂バカという人種に分類される私にとって、クライミングバイクと言えばこのメーカをおいて他には無い!! 性能もさることながらデザイン性も素晴らしい。全てにおいて憧れである。
■ 独特のスタイルをもっている。人生の中で一度は乗車し、かつ、ロングライドやレースに参加して、堪能、そして更なる研究をしてみたい。
■ かっこいい。

 

6位 cervelo(サーヴェロ)

■ トライアスロンでの存在感、所有したいバイクの一台です。
■ 価格が高いうえ、ホービーサイクリストにはもったいないと思われるから。
■ 一度フレームを味わってみたい。

 

6位 Specialized(スペシャライズド)

■ いつかは乗りたいS-worksフレームですね(笑)。
■ サガンのスプリントに憧れて!
■ 初めて買ったのがエントリーモデルのAllezで、いつかS-WorksのTermacに乗ってみたいと思っているので。
■ やっぱり、バイクにオーラがある。(S-works)

 

6位 TREK(トレック) 

■ カーボン最高峰である、購入保証制度などもしっかりしているので、ブランドイメージが良い。
■ ロングライド最適車がある。
■ どこでも買えない。
■ 今、乗っているのがトレックで、すべてにおいて満足できているから。これからもずっとトレックに乗り続けたいと思います。

 

9位 YONEX(ヨネックス)

■ 実績や自転車界でのネームバリューはまだ大きいとは言えませんが、世界最軽量フレーム、made in Japane, made in Niigataといった響きとこだわりに惹かれます。
■ 日本の職人魂が感じられる逸品。魔法の絨毯のような感覚の快適性に憧れます。
■ 国産でガーボンを他のスポーツに使用し実績があるから

 

10位 Bianchi(ビアンキ)

■ チェレステカラー最高! ニローネからオルトレに乗り換えました。もちろん両方ともチェレステカラーです!

 

10位 CHERUBIM(ケルビム) 

■ オーダーメイドのスチールバイクだから。
■ 世界に一台感がある。

 

最後に今回1位に輝いたピナレロに関して簡単におさらいをしたい。

 

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独創的な技術を世に送り出すレーシングブランド

1952年にイタリアのトレヴィゾで工房を立ち上げたピナレロ。近年、ピナレロといえば左右非対称フレーム(Think Asymmetric )で知られ、なかでも、オンダフォークと呼ばれる独自のフォークは、その見た目や乗り味で、多くのサイクリストを魅了している。だが、ピナレロが世界に衝撃を与えたテクノロジーは、それだけではない。コンパクトドライブの概念をロードバイクに持ちこみ、世界で初めてマグネシウム製フレームの量産に成功。さらに、インテグラルヘッドの構造はほとんどのロードバイクが取り入れている。

「創業者であるジョバンニの息子で、現社長のファウストは、若いころから職人たちに囲まれて働き、自身も年間1万㎞を走るというサイクリスト。ピナレロのバイクに乗った数多のトップレーサーたちとも親交があります。新製品はファウスト自身が最初に試乗し、それをさらに、自分のグランフォンドチームのメンバーやプロチームに供給して、フィードバックを受けています」

 親子2代にわたる自転車へのこだわりが、先進的な技術でレーシングバイクの世界をリードする原動力となっている。だが、ピナレロが世界的な人気を誇っている理由は、それだけではない。

「ただ速く走るだけならば、ピナレロでなくてもいいというのが、彼らの考え方です。日本のユーザーの皆さんの声を聞いても、イタリアンデザインが好き、スタイリングが特徴的、といった理由でピナレロを選んでいる方が多い。それをつくり手側もよくわかっています。性能先進性は当然備えていなければいけませんが、そのうえで、イタリア人がかっこいい、美しいと考えるエッセンスが含まれているかどうかが重要なんです」

近年のロードレース界を席巻(ツール・ド・フランスでも大活躍!)

自転車選手であったジョバンニによって創業されたピナレロは、1960年代からプロチームにフレームを供給し、世界的なレースで結果を出している。とくに、ツール・ド・フランスでは、1988年のデルガド(レイノルズ)を皮切りに、5連覇を果たしたインドゥライン(バネスト)、記憶に新しい昨年のクリス・フルーム(チームスカイ)による連覇など、多くのチャンピオンが生まれている。「プロチームへの供給は以前のような製品のテストフィールドとしての意味合いはだんだん薄れていると思います。重要なのは、ピナレロに乗っていただいているファンの皆さんに喜んでいただくことなのです」

 ツールで供給チームが活躍することで興味を持ってもらうという、PR効果ももちろんだが、それよりも既存のユーザーがピナレロをより深く愛し、長く乗り続けてくれることを大切にしている。

 毎年、7月に開催しているラ・ピナ サイクリングマラソンでは、ツールに参加するプロチームよりも先に各国の代理店関係者に最新モデルが用意され、大会に参加している一般サイクリストから質問攻めにあうという。

日本ではユーザー同士の交流も盛ん

 アルミフレームにカーボンバックを採用したプリンスの登場で、2000年ごろから日本でも一気に知名度が上がったピナレロ。ピナクラブというファンサイトもあり、走行会や愛車自慢といったユーザー同士の交流も盛んだ。

「ピナクラブは私たちが何かを提供する場ではなく、ユーザーのみなさん同士が主体となって交流を深める場ですが、グランフォンドピナレロやグランフォンド八ケ岳などに参加するオフィシャルツアーを用意したり、ツールやジロの時期には観戦会を企画したりといった形で、サポートさせていただいています。最近は、『ピナレロってツール勝ったことあるの?』なんておっしゃる方も多いですが、プロチームのレプリカモデルなどを出すとやはり喜んでいただけます。やはりレーシングブランドなので、自身がレースに出るかどうかは別として、もっとレースの結果や選手には興味をもっていただけるとうれしいですね」

※月刊FUNRiDEの連載「ブランド辞典」vol.2で、ピナレロジャパンの藤井知章さんにお話を伺った内容を一部編集して、再掲載しています。

 


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