2018年02月01日
集団走行は苦手ですか?【WEEKLY FUNRiDEアンケートより】
毎週木曜日配信の週刊メールマガジン、WEEKLY FUNRiDEでは読者のサイクルライフに迫るアンケートを実施しています。
今回はイベントにはつきものと言える集団走行に関するアンケートを紹介します。さっそく結果を見ていきましょう。
「イベントなどでの集団走行に苦手意識はありますか?」
苦手 15人
少し苦手 16人
どちらともいえない 12人
あまりない 16人
ない 11人
苦手意識を持っている方が結構多いのではないか、と予想していましたが、回答が見事にばらける結果となりました。
「どちらともいえない」と回答された方々は、まだあまり集団走行というシチュエーションに出会ったことがないのかもしれません。私も以前はあまり集団走行を苦手とは思いませんでしたが、しばらくレースから離れ、久々に大勢のなかを走るときは、やはり少しドキドキしてしまいます……。
さて、今回のアンケートでは、「集団走行のスキルやテクニックについて知りたいことがありましたら、教えてください」という質問にも回答いただきました。以下抜粋して紹介します。
~ 集団走行のスキルやテクニックについて知りたいことがありましたら、教えてください ~
■ どこを見て、 誰を見て、何に注目して走れば良いのか? レース等スキルも経験もバラバラな集団で、どうやってマージンを確保すればいいのか?
■ トレインを組む時に気を付けなければならないこと。(60歳・男性)
■ いつも単独なので集団走行での暗黙のルールやマナーが分からず、実際のエンデューロでの走行でトップ集団に食い込んだ時に気負いしてしまったり、前後左右の四方に1台のバイクが入る隙間がない状態での走行で振らついたら即転倒につながるという緊張が怖い。(50歳・男性)
■ とにかく遅いのでスタート直後は後ろに長い列が出来てしまい、気を使ってしまいます。(60歳・男性)
■ 集団内でのルールが良くわかっていないので、自分勝手になって迷惑をかけていないだろうかと心配になります。(33歳・男性)
■ 前の人に付くのが怖い。(53歳・男性)
■ 速さのわりに集団走行のテクニックやマナーを知らない人が最近増えている気がします。集団走行を学べるイベントがもっとあれば、落車事故が減るはず。
■ 速度が乗っているときの、信号停車のタイミング。自分にとっては目視した位置での判断がジャストでも、後ろの方には速すぎたり遅すぎたり……難しいです。(35歳・男性)
■ エンデューロなど、速度の違う人たちが混走する中(ラップする中、される中)での走り方のヒントが知りたいです。(36歳・男性)
■ 普段ボッチなので馴れません。自分と同じレベルの集団を見つける方法があれば知りたいです。(45歳・男性)
■ テクニック云々より、集団走行時にどんなことを考えているのか知りたい。(40歳・男性)
■ サーキットなどで実施するレースの場合は比較的集団内で声がけもしているのであまり苦手意識はないですが、一般公道で実施するロングイベントではとくに後続車に突っ込まれたりしないように注意しています。(50歳・男性)
■ 集団走行自体は気にならないが、知らない選手とのローテーションで交代のタイミングが掴めない。(31歳・男性)
■ 集団から離れずに楽に走行出来る方法を知りたい。(60歳・男性)
■ 集団の後方や外側にいる時は良いが、中に入ってしまうと危機回避に不安感を持ってしまう。(44歳・男性)
■ 前走者のスピード変化に自分のスピードを、シンクロさせられない。スピード変化にワンテンポ遅れる。(51歳・男性)
ここからは、1月21日(日)に実施しました、FUNRiDEトレーニングキャンプVol.15【春からのイベントシーズンに向けた集団走行練習会】の模様をお届けします。
まっすぐ走る、曲がる、止まる
今回のFUNRiDEトレーニングキャンプは、イベントシーズンイン前に集団走行の基礎を練習しようというテーマ。3月10日(土)に行われる、TOKYOエンデューロ2018 in彩湖の会場でもある彩湖・道満グリーンパーク(埼玉県戸田市)で、開催した。講師は、プライベートコーチングのほか、自動車教習所を使ったサイクルスクールなども手がけるスマートコーチングの山口コーチ。まだまだ寒さが厳しい時期ではあったが、16人のサイクリストが集まった。初対面の方も多いため、まずはお互いに自己紹介。こうやって周りの人と声を掛け合うことも、集団で走るときにはとても重要だと、山口コーチ。
場が温まってきたところで、コーチからさっそく重要なお話が、
「自転車の基本は、まっすぐ走る、曲がる、止まるの3つです。集団走行が怖い、苦手という方や周りに迷惑をかけてしまう方は、この3つができていないことが理由。今回は3つの基本をしっかり練習しましょう!」
なるほど、たしかに一人で走っていても、集団で走っていても、基本的な自転車の乗り方は変わらない。変に集団の中で走ることを意識するよりも、正しく安全なライディングスキルを身につけるほうが重要ということだ。
ということで、まずはまっすぐ走るための姿勢(ニュートラル)を徹底的に練習。ダメな例も実際にやってみることで、正しい動作と誤った動作の違いを身体で確認できた。
この姿勢を基本として、正しい曲がり方やブレーキング、そして二列並走なども練習したら、全員でTOKYOエンデューロのコースを確認しながら、比較的安全に練習できるバックストレートまで移動。ここでは、参加者を2つのグループに分け、先に出るグループはインナー縛り、後から出るグループはアウター縛りで走行。後方から速い集団が来たときの対処法を練習した。
今回の練習はここまで!「朝よりもみなさんだいぶ正しく乗れるようになりました」と、山口コーチからもお墨付き。参加者からも「今日学んだことを継続して確認していきたい」と満足いただけたようでした!
正しい姿勢(ニュートラル)が何をするにも基本になる。ペダル(BB)に体重を乗せる練習を繰り返す
正しいブレーキングも練習した
コーナーで隣の人とペースを合わせて走る、走行距離が違うため意外と難しい
TOKYOエンデューロはキープライトなので、左から速い集団が追い抜いていくシュミレーションを実践した
みなさんおつかれさまでした!
スマートコーチング ⇒ http://www.smart-coaching.jp/
【参加者募集中!】TOKYOエンデューロ2018in彩湖 ⇒ http://www.tokyoenduro.jp/saiko/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。