2022年06月16日
【富士ヒルxドリームチーム】それぞれの“夢”に向かって……目標達成なるか!?
2大会連続の結成となったMt.富士ヒルクライム・ビオレーサー選抜「ドリームチーム」。8人のメンバーそれぞれが自分の夢に向かって、これまでトレーニングを積み重ねてきた。いよいよ迎えた富士ヒル当日、メンバーの挑戦を見ていこう!
INDEX
▷ドリームチーム専用ワンピースで気合入りまくり!
▷太田さん 骨折乗り越えシクロクロスバイクでゴールド!
▷にんにんさん トレインをまとめてみんなでゴールド獲得!
▷みつパワーさん 悲願の年代別優勝!「みんなで頑張った達成感!」
▷えーぞうさん「ドリームチームを応援してもらえて力になった」
▷かえんさん 目標に5秒及ばず悔し泣き「来年は強くなって帰ってきたい」
▷さだっちさん「ドリームチームに選ばれたおかげで真剣に楽しめた」
▷ぐっちさん「このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかった」
▷大川さん 自己ベスト大幅更新でブロンズ獲得!「成長できた」
▷ドリームチーム専用ワンピースで気合入りまくり!
コロナ禍の中で開催されるサイクルイベントを精一杯盛り上げたいとの思いから、昨年に続いて2度目の結成となった「ドリームチーム」。メンバー1人1人がゴールド、シルバー、ブロンズ、年代別優勝などそれぞれのドリームに向かって日々トレーニングに励み、SNSなどで情報発信を行ってきた。
大会前日にはサイクルエキスポ内のビオレーサーブースに集合し、ドリームチーム専用デザインのEPIC ロードレースワンピース(写真上)を受け取った。袖を通したメンバーは「気合が入る」「速く走れそうな気がする」と気持ちを新たにしていた。
そしてレース当日、雨が上がった富士北麓公園から五合目のゴールを目指した各メンバーの挑戦の様子を見ていこう。
▷太田さん 骨折乗り越えシクロクロスバイクでゴールド!
昨年に続き、ドリームチーム選抜となった太田さん。今年はシクロクロスバイクでゴールド獲得という新たな目標を掲げていた。
「今まではロードで富士ヒルに出ていたんですが、冬はシクロクロスに17レース出ていたので、せっかくだからシクロバイクで出ようと思いました。タイヤはロード用ですが、あとはシクロのパーツそのままです。実は体調的にはまずくて、1カ月前に肋骨骨折しました(苦笑)」
やや不安を抱えてのスタートとなったが、同じくドリームチームのにんにんさんがペースを刻むゴールド目標のトレインに乗り、1時間03分58秒でゴールド獲得。年代別でも8位に入った。
「寒い中のスタートでしたが、雨がやんでいたので40分間しっかりアップできました。スタートしてからは、ドリームチームのにんにんさんにツキイチでお世話になりっぱなし。後ろからGo Proで撮影していました。最初は余裕だったけど、上の方は特に風が強かったので、みんなで声を掛け合いながら頑張りました」
▷にんにんさん トレインをまとめてみんなでゴールド獲得!
にんにんさんは富士ヒル初出場ながら、過去には各地のヒルクライムで入賞し、また強豪Zwifterとしても知られる。今大会はゴールドペースのトレインを形成し、フィニッシュまで走り切るのが目標だ。
「5月の試走会以降はなるべくリラックスして、いつもどおり過ごすこと意識してきました。楽しめるようにリラックスして、朝はローラーでウォームアップしてからスタートしたいです。ゴールドトレインで引っ張って、みんなでいいタイム出したいです」
その宣言通りハイペースのトレインをまとめあげ、1時間04分09秒でフィニッシュ。仲間とともに文句なしのゴールドを獲得し、年代別でも6位に入った。当日のレースの模様は、自身のYOU TUBEチャンネルでも公開している。
▷みつぱわーさん 悲願の年代別優勝!「みんなで頑張った達成感!」
みつぱわーさんも、2度目のドリームチーム選抜。昨年は惜しくも年代別2位で、今年の目標は悲願の年代別優勝。「自信は五分五分ですが、まずは自分のベストを出します。試走はキレよく感じたので、自分に勝てれば獲れると思います」と、気合を入れてスタートした。
レース中は、ドリームチームメンバーのえーぞうさんが作るシルバートレインの中でペースを刻み、「最後、僕は抜かされました(えーぞうさん)」と言うように、ゴール前でペースアップして1時間12分04秒でフィニッシュ。
フィニッシュ直後は順位がわからず、「最後は踏み切って、気持ちを強く持ってゴールゲートをくぐれました。自分のタイムはわかっているけど、順位はわからなくて。ベストは出たけど去年より2秒速かっただけ。もうちょっと速く走れれば満足だったけど。今日行ける限界でした」とやや不安げに振り返っていた。
その後の集計で、年代別優勝が確定! 集団のペースの違いはあれど、主催者選抜クラス女子を含む今大会の女子最速タイムでのフィニッシュとなった。
「ドリームチームは去年初めての企画でしたが、2回目の今年はよりドリームチームの仲間との絆や友情を感じて、みんなで頑張ったという達成感があります!」
▷えーぞうさん「ドリームチームを応援してもらえて力になった」
ZWIFTのミートアップを通じて結成されたチーム「EMU」の創設者でもあるえーぞうさんも、2年連続のドリームチーム選抜。目標はシルバーペースのトレインを作り、ゴールを目指すことだ。
「1カ月前より仕上がってきたので、72分から70分で行けたらいいなと思っています。EMUのチームメンバーも40人以上出ます。完走目指す人から、入賞狙いの人までいるので一緒に頑張りたい」
しかし、スタートは思い通りに行かなかったようだ。「スタートが遅れて、第5ウェーブぐらいでなしくずし的に走り出しました。スピードが合うトレインがいなかったので、一緒にいたEMUのメンバーに、同じぐらいの力の方2人ぐらい加わってもらってうまくトレインを形成しました。遅れた分、割り切って自分たちの力だけで行けるとこまでいって、目標タイムを狙おうという走りに切り替えました」
「向かい風で環境として厳しかったけど、声をかけながらローテーションして、走りながら絆が深まりました。去年と同じぐらいのタイムだったけど、すごく気持ちよく走れてよかった。いい大会でした」
今大会は、えーぞうさんが主幹を務めるEMUのメンバーの活躍も目立った。
「主催者選抜クラスで優勝した真鍋(晃)くんをはじめ、選抜7位、9位でプラチナを撮ったのもEMUのメンバーで、ゴールドもほとんどのメンバーが達成してチームとしてもいい結果になりました。すごくうれしいです。ジャージを見てドリームチームを認識してがんばれと声をかけていただくこともあって、それも力になりました」
▷かえんさん 目標に5秒及ばず悔し泣き「来年は強くなって帰ってきたい」
昨年は1時間18分18秒、年代別2位の好成績を残したかえんさん、今大会は「絶対、シルバー!」を目標に会場にやってきた。
「1週間前にそこそこのタイムで走れたので、このままの勢いで行きたい。緊張で震えているんですけど、できることは全部やりました。あとは全力出して、シルバーが獲れたらいいなと思います」
その言葉通り、レースでは全力を出し切ったが、1時間15分04秒とほんのわずかシルバーには届かず。年代別では3位となった。
「シルバーに5秒足りず、本当に悔しいです。風が強いなと思いましたが、一緒のチームの人に引いてもらってトレイン組んで、サボったとかタレたとかなく、その5秒を縮められたかどうかというと、今日のベストは尽くせました。悔しいけど、悔いはない。もっと来年は強くなって帰ってきたいと思います」
ドリームチームの一員となったことも、モチベーションを後押しした。
「すごく刺激をもらいました。もともとすごいチキンで、目標を公言して取り組むというのがあまりなかったのでいい経験、いい刺激になりました。終わった後は悔し泣きしてたんですけど、仲間と切磋琢磨してできたし、みんなに来年も頑張ろうと声かけてもらって気持ちが切れることなく頑張れそうな気がしているので、仲間っていいなと思いました。EMUの仲間も主催者選抜クラスで優勝してくれたし、みつぱわーさんも速いので、頑張って背中を追いかけていきたいと思います」
▷さだっちさん「ドリームチームに選ばれたおかげで真剣に楽しめた」
ロードバイク歴3年目ながら、実業団レースやエンデューロでも活躍するさだっちさん。今大会はシルバーを目標にスタートした。
「5月はじめの試走会の後に、スバルラインを3回試走して料金所から1時間18分、17分30分、15分と徐々に上がってきていました。今日は1時間15分14秒とシルバーをギリギリ逃したけど、走るたびにタイムは出ていたのでベストは尽くせたかなと思います。去年よりは8分ぐらい縮まりました。最後は両脚がつりかけていたので、つらないようにギリギリのラインを攻めました。体重もベストの63㎏と絞れていたんですけど、もうちょいでしたね」
「ドリームチームに選ばれて、周りから応援されてプレッシャーはあったけど、その分、真剣に楽しめたのでよかったと思います。これから実業団がメインなので、そこに向けてベースづくりには最高でした。来年もチャンスがあれば、出ようかな」
昨年からレースに出るようになったというぐっちさん。Zwiftの「Mt.富士ヒルクライム道場」でもトレーニングを積み、目標はシルバー。
「ドリームチームのワンピースを着て、緊張感が増しました。シルバー目指して順調にやって来れたと思いますが、実走があまりできていないのが不安ですね。あとは耐えるだけです」
スタート後は、同じくシルバーを目指すさだっちさんと「途中まで一緒に走っていた」が、わずかに及ばず1時間16分21秒でフィニッシュ。
「全力は尽くせたので、今のベストは出せたかなと思います。GW中の試走から1カ月ちょっとで3分半縮めたので、ここが今の限界かな。このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかったと思います」
「ドリームチームに選ばれて、周りから応援されてプレッシャーはあったけど、その分、真剣に楽しめたのでよかったと思います。これから実業団がメインなので、そこに向けてベースづくりには最高でした。来年もチャンスがあれば、出ようかな」
▷ぐっちさん「このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかった」
昨年からレースに出るようになったというぐっちさん。Zwiftの「Mt.富士ヒルクライム道場」でもトレーニングを積み、目標はシルバー。
「ドリームチームのワンピースを着て、緊張感が増しました。シルバー目指して順調にやって来れたと思いますが、実走があまりできていないのが不安ですね。あとは耐えるだけです」
スタート後は、同じくシルバーを目指すさだっちさんと「途中まで一緒に走っていた」が、わずかに及ばず1時間16分21秒でフィニッシュ。
「全力は尽くせたので、今のベストは出せたかなと思います。GW中の試走から1カ月ちょっとで3分半縮めたので、ここが今の限界かな。このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかったと思います」
▷大川さん 自己ベスト大幅更新でブロンズ獲得!「成長できた」
ロードバイク歴はまだ約1年半ながら、山が好きでスマートトレーナーや実走でのトレーニングに励んでいる大川さん。富士ヒルは昨年初参加で1時間39分。今年は大会前に新車を投入して、ブロンズを目指す。
「ドリームチームのワンピースを着て、やる気が出ます。戦闘モードになりますね。この1カ月間は今まで通りZWIFTやROUVYをやったり、不動峠を上ったりしてきました。本当は直前でよくないかもしれないけど、バイクも換えました。ビアンキ・オルトレXR3からXR4にして、フレームサイズも小さめにして自分のサイズにあったものに、クランクも160㎜のショートクランクにしました。回転数が上がってパワーも伝わりやすくなったのが、試走でもわかりました」
結果は、昨年のタイムを大幅に更新する1時間22分42秒で、文句なしのブロンズ獲得。
「頑張りました! 試走のときは最初飛ばしてすぎてプラスのパワーだったんですけど、今回は少しだけ抑えて最後まで力出し切れるように走れたので、最後のストレートもちゃんと走れたかなと思います。第4ウェーブの一番最初に出たので、シルバー狙いの人がどんどん先行して、そこについていかないように自分のペースを意識しながら走りました。その結果、トレインにうまく乗れなかったんですが、自分の力だけで単独で走りました。ペース配分的に学んだこともあったので、成長できたと思います」
5月の試走会で一緒に走ったさだっちさんも「試走が効きましたね。あれが大事でした」と仲間の頑張りに笑顔だった。
厳しい目標を設定して真剣に挑戦しているからこそ全員が目標達成とはならなかったが、それでもほとんどのメンバーが自己ベストを更新。ドリームチームの活動を通して成長し、自転車の楽しさ、挑戦することの素晴らしさを伝えてくれた。
写真:小野口健太
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。
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大会前日にはサイクルエキスポ内のビオレーサーブースに集合し、ドリームチーム専用デザインのEPIC ロードレースワンピース(写真上)を受け取った。袖を通したメンバーは「気合が入る」「速く走れそうな気がする」と気持ちを新たにしていた。
そしてレース当日、雨が上がった富士北麓公園から五合目のゴールを目指した各メンバーの挑戦の様子を見ていこう。
▷太田さん 骨折乗り越えシクロクロスバイクでゴールド!
昨年に続き、ドリームチーム選抜となった太田さん。今年はシクロクロスバイクでゴールド獲得という新たな目標を掲げていた。
「今まではロードで富士ヒルに出ていたんですが、冬はシクロクロスに17レース出ていたので、せっかくだからシクロバイクで出ようと思いました。タイヤはロード用ですが、あとはシクロのパーツそのままです。実は体調的にはまずくて、1カ月前に肋骨骨折しました(苦笑)」
やや不安を抱えてのスタートとなったが、同じくドリームチームのにんにんさんがペースを刻むゴールド目標のトレインに乗り、1時間03分58秒でゴールド獲得。年代別でも8位に入った。
「寒い中のスタートでしたが、雨がやんでいたので40分間しっかりアップできました。スタートしてからは、ドリームチームのにんにんさんにツキイチでお世話になりっぱなし。後ろからGo Proで撮影していました。最初は余裕だったけど、上の方は特に風が強かったので、みんなで声を掛け合いながら頑張りました」
▷にんにんさん トレインをまとめてみんなでゴールド獲得!
にんにんさんは富士ヒル初出場ながら、過去には各地のヒルクライムで入賞し、また強豪Zwifterとしても知られる。今大会はゴールドペースのトレインを形成し、フィニッシュまで走り切るのが目標だ。
「5月の試走会以降はなるべくリラックスして、いつもどおり過ごすこと意識してきました。楽しめるようにリラックスして、朝はローラーでウォームアップしてからスタートしたいです。ゴールドトレインで引っ張って、みんなでいいタイム出したいです」
その宣言通りハイペースのトレインをまとめあげ、1時間04分09秒でフィニッシュ。仲間とともに文句なしのゴールドを獲得し、年代別でも6位に入った。当日のレースの模様は、自身のYOU TUBEチャンネルでも公開している。
▷みつぱわーさん 悲願の年代別優勝!「みんなで頑張った達成感!」
みつぱわーさんも、2度目のドリームチーム選抜。昨年は惜しくも年代別2位で、今年の目標は悲願の年代別優勝。「自信は五分五分ですが、まずは自分のベストを出します。試走はキレよく感じたので、自分に勝てれば獲れると思います」と、気合を入れてスタートした。
レース中は、ドリームチームメンバーのえーぞうさんが作るシルバートレインの中でペースを刻み、「最後、僕は抜かされました(えーぞうさん)」と言うように、ゴール前でペースアップして1時間12分04秒でフィニッシュ。
フィニッシュ直後は順位がわからず、「最後は踏み切って、気持ちを強く持ってゴールゲートをくぐれました。自分のタイムはわかっているけど、順位はわからなくて。ベストは出たけど去年より2秒速かっただけ。もうちょっと速く走れれば満足だったけど。今日行ける限界でした」とやや不安げに振り返っていた。
その後の集計で、年代別優勝が確定! 集団のペースの違いはあれど、主催者選抜クラス女子を含む今大会の女子最速タイムでのフィニッシュとなった。
「ドリームチームは去年初めての企画でしたが、2回目の今年はよりドリームチームの仲間との絆や友情を感じて、みんなで頑張ったという達成感があります!」
▷えーぞうさん「ドリームチームを応援してもらえて力になった」
ZWIFTのミートアップを通じて結成されたチーム「EMU」の創設者でもあるえーぞうさんも、2年連続のドリームチーム選抜。目標はシルバーペースのトレインを作り、ゴールを目指すことだ。
「1カ月前より仕上がってきたので、72分から70分で行けたらいいなと思っています。EMUのチームメンバーも40人以上出ます。完走目指す人から、入賞狙いの人までいるので一緒に頑張りたい」
しかし、スタートは思い通りに行かなかったようだ。「スタートが遅れて、第5ウェーブぐらいでなしくずし的に走り出しました。スピードが合うトレインがいなかったので、一緒にいたEMUのメンバーに、同じぐらいの力の方2人ぐらい加わってもらってうまくトレインを形成しました。遅れた分、割り切って自分たちの力だけで行けるとこまでいって、目標タイムを狙おうという走りに切り替えました」
「向かい風で環境として厳しかったけど、声をかけながらローテーションして、走りながら絆が深まりました。去年と同じぐらいのタイムだったけど、すごく気持ちよく走れてよかった。いい大会でした」
今大会は、えーぞうさんが主幹を務めるEMUのメンバーの活躍も目立った。
「主催者選抜クラスで優勝した真鍋(晃)くんをはじめ、選抜7位、9位でプラチナを撮ったのもEMUのメンバーで、ゴールドもほとんどのメンバーが達成してチームとしてもいい結果になりました。すごくうれしいです。ジャージを見てドリームチームを認識してがんばれと声をかけていただくこともあって、それも力になりました」
▷かえんさん 目標に5秒及ばず悔し泣き「来年は強くなって帰ってきたい」
昨年は1時間18分18秒、年代別2位の好成績を残したかえんさん、今大会は「絶対、シルバー!」を目標に会場にやってきた。
「1週間前にそこそこのタイムで走れたので、このままの勢いで行きたい。緊張で震えているんですけど、できることは全部やりました。あとは全力出して、シルバーが獲れたらいいなと思います」
その言葉通り、レースでは全力を出し切ったが、1時間15分04秒とほんのわずかシルバーには届かず。年代別では3位となった。
「シルバーに5秒足りず、本当に悔しいです。風が強いなと思いましたが、一緒のチームの人に引いてもらってトレイン組んで、サボったとかタレたとかなく、その5秒を縮められたかどうかというと、今日のベストは尽くせました。悔しいけど、悔いはない。もっと来年は強くなって帰ってきたいと思います」
ドリームチームの一員となったことも、モチベーションを後押しした。
「すごく刺激をもらいました。もともとすごいチキンで、目標を公言して取り組むというのがあまりなかったのでいい経験、いい刺激になりました。終わった後は悔し泣きしてたんですけど、仲間と切磋琢磨してできたし、みんなに来年も頑張ろうと声かけてもらって気持ちが切れることなく頑張れそうな気がしているので、仲間っていいなと思いました。EMUの仲間も主催者選抜クラスで優勝してくれたし、みつぱわーさんも速いので、頑張って背中を追いかけていきたいと思います」
▷さだっちさん「ドリームチームに選ばれたおかげで真剣に楽しめた」
ロードバイク歴3年目ながら、実業団レースやエンデューロでも活躍するさだっちさん。今大会はシルバーを目標にスタートした。
「5月はじめの試走会の後に、スバルラインを3回試走して料金所から1時間18分、17分30分、15分と徐々に上がってきていました。今日は1時間15分14秒とシルバーをギリギリ逃したけど、走るたびにタイムは出ていたのでベストは尽くせたかなと思います。去年よりは8分ぐらい縮まりました。最後は両脚がつりかけていたので、つらないようにギリギリのラインを攻めました。体重もベストの63㎏と絞れていたんですけど、もうちょいでしたね」
「ドリームチームに選ばれて、周りから応援されてプレッシャーはあったけど、その分、真剣に楽しめたのでよかったと思います。これから実業団がメインなので、そこに向けてベースづくりには最高でした。来年もチャンスがあれば、出ようかな」
昨年からレースに出るようになったというぐっちさん。Zwiftの「Mt.富士ヒルクライム道場」でもトレーニングを積み、目標はシルバー。
「ドリームチームのワンピースを着て、緊張感が増しました。シルバー目指して順調にやって来れたと思いますが、実走があまりできていないのが不安ですね。あとは耐えるだけです」
スタート後は、同じくシルバーを目指すさだっちさんと「途中まで一緒に走っていた」が、わずかに及ばず1時間16分21秒でフィニッシュ。
「全力は尽くせたので、今のベストは出せたかなと思います。GW中の試走から1カ月ちょっとで3分半縮めたので、ここが今の限界かな。このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかったと思います」
「ドリームチームに選ばれて、周りから応援されてプレッシャーはあったけど、その分、真剣に楽しめたのでよかったと思います。これから実業団がメインなので、そこに向けてベースづくりには最高でした。来年もチャンスがあれば、出ようかな」
▷ぐっちさん「このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかった」
昨年からレースに出るようになったというぐっちさん。Zwiftの「Mt.富士ヒルクライム道場」でもトレーニングを積み、目標はシルバー。
「ドリームチームのワンピースを着て、緊張感が増しました。シルバー目指して順調にやって来れたと思いますが、実走があまりできていないのが不安ですね。あとは耐えるだけです」
スタート後は、同じくシルバーを目指すさだっちさんと「途中まで一緒に走っていた」が、わずかに及ばず1時間16分21秒でフィニッシュ。
「全力は尽くせたので、今のベストは出せたかなと思います。GW中の試走から1カ月ちょっとで3分半縮めたので、ここが今の限界かな。このジャージを着てなかったら、このタイムを出せなかったと思います」
▷大川さん 自己ベスト大幅更新でブロンズ獲得!「成長できた」
ロードバイク歴はまだ約1年半ながら、山が好きでスマートトレーナーや実走でのトレーニングに励んでいる大川さん。富士ヒルは昨年初参加で1時間39分。今年は大会前に新車を投入して、ブロンズを目指す。
「ドリームチームのワンピースを着て、やる気が出ます。戦闘モードになりますね。この1カ月間は今まで通りZWIFTやROUVYをやったり、不動峠を上ったりしてきました。本当は直前でよくないかもしれないけど、バイクも換えました。ビアンキ・オルトレXR3からXR4にして、フレームサイズも小さめにして自分のサイズにあったものに、クランクも160㎜のショートクランクにしました。回転数が上がってパワーも伝わりやすくなったのが、試走でもわかりました」
結果は、昨年のタイムを大幅に更新する1時間22分42秒で、文句なしのブロンズ獲得。
「頑張りました! 試走のときは最初飛ばしてすぎてプラスのパワーだったんですけど、今回は少しだけ抑えて最後まで力出し切れるように走れたので、最後のストレートもちゃんと走れたかなと思います。第4ウェーブの一番最初に出たので、シルバー狙いの人がどんどん先行して、そこについていかないように自分のペースを意識しながら走りました。その結果、トレインにうまく乗れなかったんですが、自分の力だけで単独で走りました。ペース配分的に学んだこともあったので、成長できたと思います」
5月の試走会で一緒に走ったさだっちさんも「試走が効きましたね。あれが大事でした」と仲間の頑張りに笑顔だった。
厳しい目標を設定して真剣に挑戦しているからこそ全員が目標達成とはならなかったが、それでもほとんどのメンバーが自己ベストを更新。ドリームチームの活動を通して成長し、自転車の楽しさ、挑戦することの素晴らしさを伝えてくれた。
写真:小野口健太
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
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