2022年12月08日
【STRAVA】Year In Sport アクティブ・トランスポーテーションから導き出された自転車コミュートの変化
アスリートのためのソーシャルネットワークサービスをリードし、1億人以上のアスリートが参加する世界最大のスポーツコミュニティのStrava(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)は2022年版の「Year In Sport」 を発表しています。
Year In Sportはスポーツとアクティブ・トランスポーテーションの世界的なトレンドを明らかにし、1年を締めくくる待望の年次報告書です。アスリートの功績を称え、世界中のStravaコミュニティから寄せられたストーリーを記録しています。
TOPICS
▷海外渡航がパンデミック前の水準に迫る!?
自国外でアクティビティをアップロードしたアスリートのシェアは、全世界的に昨年より101%増加し、また2019年の水準までわずか3%と迫った。日本からの渡航者によるアップロードが最も多かった国は、ダントツでアメリカだった。
▷イベントの再開に伴う、マラソンの復活
マラソン距離のアクティビティをアップロードしたランナーのシェアは、欧米諸国を中心に2021年より倍増。なかでもオランダでは、3.7倍も増加。日本は欧米ほどの盛り上がりは見られなかったものの、1.6倍と参加回復の兆しが見られた。
▷日本の男性ランナーはグループよりもソロの方が頑張る!?
ライド、ランニング、ウォーキング/ハイキングのアクティビティにおいて、2人以上で行うグループアクティビティはソロで行うものより、距離も活動時間も伸びることが判明。特にサイクリングはその傾向が顕著。しかし、日本は主要国の中で唯一、ランニングにおいてこの傾向が該当しなかった。より詳しく紐解くと、18-29歳の若年層および49歳以下の男性は、グループで走ることで、むしろ距離も活動時間も短くなる傾向が見られた。
▷欧米諸国におけるE-bikeの普及
E-bikeを所持するサイクリストのシェアは欧米を中心に、昨年より26%増加。スイス、イタリア、オーストリアなど、山岳地域で有名な国での人気が目立つ中、日本ではE-bikeの顕著な普及は見られなかった。
▷自転車コミュートの変化
自転車によるコミュート数は2019年の水準に迫り、東京では2019年と比較してコミュートライドが46%増加。パリやベルリンなどと並び、東京はコミュートライドが増えた都市の一つだった。また、2022年に日本で記録されたライドの49%がコミュートライドだった。
FUNRiDEでは自転車・ライドコミュニティについて深掘りします。
欧米諸国におけるE-bikeの普及
StravaでE-bikeに乗るサイクリストの世界シェアは今年26%増加しました。スイス、イタリア、オーストリアなど、山岳地域で有名な国での人気が目立つ中、日本ではE-bikeの顕著な普及は見られませんでした。
E-Bikeの使用率は、年齢層が上がるにつれて顕著に高まる傾向がありました。また、E-bikeのライドは非E-bikeよりも通勤に使われる確率が30%高いという傾向が見られました。
日本の男性ランナーはグループよりもソロの方が頑張る?!
ペアでアクティビティを行なったアスリートは、単独の場合よりも時間・距離ともに長くなり、3人以上のグループだとさらに長くなる傾向があります。
特に日本のサイクリストは、ペアの方が単独の場合よりも2倍以上、3人以上のグループで3倍以上の時間と距離をライドしました。
しかし、日本は主要国の中で唯一、ランニングにおいてこの傾向が当てはまりませんでした。より詳しく紐解くと、18-29歳の若年層および49歳以下の男性は、グループで走ることで、むしろ距離も活動時間も短くなる傾向が見られました。
自転車コミュートの変化
パンデミックから2年たった現在、世界的にStravaでの自転車通勤の割合は再び増加し、2019年と比較してパリでは97%、東京でも46%増加しています。一方で、コミュートのボリュームが依然として減少傾向にある都市もあり、コミュートの変化に地域性が見られました。
また、2022年に日本で記録されたライドの49%がコミュートライドでした。
今年最も盛り上がったスポーツは?!
ハイキングの人気は過去3年間でStrava上で3倍になり、2022年には52%のアスリートがトレイルアクティビティをStravaにアップロードしています。
また、1年で最も急速に成長しているスポーツは、パンデミックの最初の年に閉鎖されたスキー場やジム、プールなど共同スペースで行われるアクティビティでした。特に女性においては、アルペンスキーに次いで増加したアクティビティは、ウェイトトレーニングでした。
Strava共同創設者 & CEO マイケル・ホーヴァス:
「今年のデータの世界的なトレンドからは、“人と一緒に行うアクティビティ”に秘められたエネルギーが見えてきます。みんなとアクティブに過ごすことで得られる喜びやつながりの感覚は、自身のアクティブな生活をコミュニティに共有することでさらに増幅し、同時に多くの人に刺激を与えます。Stravaは、探索を手助けするツール、自己管理に役立つ目標やデータ、そしてあなたを応援してくれるコミュニティを提供します。アクティブな生活を求める人は、Stravaを使うことで“モチベーションマシーン”を見出すことができるでしょう」
Stravaのアプリを無料でダウンロード:iOS | Android
サブスクリプションに加入して、トレーニングからパフォーマンス分析まで、アクティビティに役立つ追加機能をお楽しみください。Stravaの最新情報は、 https://www.strava.com/whats-new をご参照ください。
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。