2020年06月05日
【Roval】スピードのRAPIDE & 軽さのALPINIST デザイン一新でリリース。クリンチャーのみの仕様、その理由とは
定評あるロヴァールのフルカーボンホイール、2モデルがモデルチェンジ。以下ニュースリリースをお届けします。
スピード狂の悪魔とヒルクライムの天使へ
ヒルクライムが何よりも好き、できる限り軽いバイクがもたらす走りを堪能したい、ありとあらゆるスプリントで勝たないと気が済まない、集団から抜け出すためにエアロで最速なバイクが欲しいなど、ライダーのタイプは人それぞれ。
あなたが山岳ルート好きのヒルクライマー、または高出力を維持したいオールラウンダーのどちらであろうと、Rovalはライダーのスピードを加速する新しいホイールを用意しました。
レース全般からKOMの最多記録狙い、さらには起伏や横風の有無にかかわらず仲間との競い合いを行いたいあなたには、Rapide CLXホイールが最適です。
世界でもっとも速いオールラウンドなホイールを目標に、ヒルクライムホイールの軽さ、エアロホイールの低い空気抵抗値、リムハイトの低いホイールのような安定したハンドリング性能を併せ持つ、真の万能で速いRapide CLXホイールを開発しました。
ヒルクライマーや軽さを追求するライダーには、Alpinist CLXホイールをどうぞ。このRoval史上最軽量のクリンチャーホイールは、強烈な加速感、驚くべき上りの速さ、バイクがまるで身体の下で消えたかのように思わせる軽さが特徴です。
Rapide CLX
確かな速さ
Rovalは、世界でもっともオールラウンドなロードホイールを展開していると自負しています。
Rapide CLXホイールでは、UCI タイムトライアル世界選手権を独占したCLX 64の秀逸なエアロ性能と、ツール・ド・フランスの山岳賞受賞に貢献したCLX 32の軽さや優れた安定性を融合。
こうして、高い登坂性能、エアロホイール並みに低い空気抵抗値、横風の強さにかかわらず安心したハンドリング性能を備え、実際の環境下で最大限の速さを引き出すホイールセットが生まれました。
Alpinist CLX
軽さは正義
Roval最軽量のAlpinist CLXホイールなら、山岳ルートを征し、起伏を平らに感じることができ、さらにはイキイキとした軽快さをバイクに与えられます。
パフォーマンスにとって最大の敵は重さであり、KOMの追求や山頂までのレースでは1グラム足りとも増えることは許されません。
こうして、高い登坂性能、エアロホイール並みに低い空気抵抗値、横風の強さにかかわらず安心したハンドリング性能を備え、実際の環境下で最大限の速さを引き出すホイールセットが生まれました。
ENGINEERED MINIMALISM
最小限となるよう製造
1248グラムのホイールセットを作るには、前後それぞれのホイールを1つのシステムとして捉える必要がありました。
エンジニアは、リム単体ではなくホイール全体を1つのシステムとして作ることで、リムやハブのデザイン、スポークのスペックやパターンといったあらゆる要素をコントロールできるようになります。
その結果、既製品のコンポーネントに生じがちな性能のバラつきがなくなります。このバラつきがなくなると、Alpinist CLXホイールが必要な素材の量と種類を最適に用いることでき、設計通りの性能を発揮させることが可能です。
このような流れでデザインを行なったところ、重量を最小限に抑えると同時に、強度と耐久性を最大限高めることができました。
例えば、Aero Flange ハブを設計し、スポークとニップルの仕様やパターンを決めたことで、それぞれのスポークとリムが交わる角度を把握できます。
すると、ニップルに合わせた径の穴を、その角度で正確にリムに空けられます。こうすることで応力の発生を最小限に抑え、不要な素材を極力省き、耐久性を高められるのです。
STABILITY EQUALS SPEED
安定性すなわちスピード
突風により車体がぐらつくと、大幅な失速につながることが判明。最悪の場合、転倒する恐れがあります。
そこで、スピードアップのために突風によるぐらつきを減らすことを新たな開発の目標として設けました。RapideCLXホイールは、CLX50ホイールより25%安定性に優れています。
安定性の向上を目指す中で、人間の反応時間がエアロ性能やハンドリング性とどのような関連性を持つか調べました。
人間の平均的な反応時間は1から1.5秒の間。突風が吹き終わった後にバイクの挙動を修正してしまうため、必ずぐらついてしまいます。
速度が落ちてしまうのは、突風とはいつ吹くか予測できず、バイクがぐらつくと怖いと感じているからです。
この事実を踏まえ、エアロエンジニア達は急な横風による影響の軽減を目指しました。突風によるぐらつきのほとんどはフロントホイールで生じるため、フロントリムをリアより低めに設定。
この形状から空気抵抗を抑えつつ、安定性を高めました。リアホイールは安定性への影響がはるかに少ないため、リムの形状を高めで狭く作り、空気抵抗の軽減に焦点を当てて最適化しました。
この事実を踏まえ、エアロエンジニア達は急な横風による影響の軽減を目指しました。突風によるぐらつきのほとんどはフロントホイールで生じるため、フロントリムをリアより低めに設定。
この形状から空気抵抗を抑えつつ、安定性を高めました。リアホイールは安定性への影響がはるかに少ないため、リムの形状を高めで狭く作り、空気抵抗の軽減に焦点を当てて最適化しました。
以上から、このRapide CLXホイールセットは一般的な深さ65mmのディープホイールより空気抵抗が低く、急な横風を受けてもCLX50より25%安定性が優れています。その結果、想像以上の様々な環境下で、一層の自信を持ってさらに速く走れるようになります。
AERO TO THE CORE
ハブまでもがエアロ
RapideとAlpinist ホイールの両方に搭載されるAero Flange ハブは、強くて軽く、エアロなホイールの中心部を司ります。
エアロ性能を最適化し、広めのブレース角度で強度を高めてスポーク重量を減らしたこのハブは、回転が非常に滑らかなシールドカートリッジベアリングと精度に定評があるDTスイスの新しEXP フリーハブメカニズムを用いています。
TEST TO PERFECTION
完璧になるまでテスト
デザインが良いだけでは完璧とは言えません。
Rovalは、テストで一切の妥協を許さないことで知られています。風洞実験施設Win Tunnelで何日も過ごし、テストラボでは長時間実際よりも強い力を与えて耐久性、強度、剛性を厳しく評価します。実走テストでは、才能溢れるライダーが実世界の過酷な環境下でホイールの限界を探ります。
世界チャンピオンやアシスト選手は、ワールドツアーでプロトタイプを試しています。これらの場でホイールの性能が実証されてから、ようやくあなたの元へと届けられるのです。
●Alpinist CLXとRapide CLXがチューブド専用なのはなぜ?
チューブドとすることで、より軽量で完成度の高いホイールをパフォーマンスロードライダーのために提供できるからです。
チューブレスにしていた場合、使用する素材量が増え、結果的に増えた分の重さでチューブレスタイヤのメリットが損なわれていたでしょう。
これら2つのホイールには、明確な目的がありました。Alpinist CLXホイールではRoval史上最軽量のクリンチャーホイール、Rapide CLXホイールではエアロ性能、軽さ、安定性の比類なきバランスの実現です。
このような断固とした目標だけでなく、あなたの理想の走りを実現できるようにするパフォーマンスも達成するには、チューブドであることが条件でした。
私たちはチューブレスタイヤの可能性も当然理解しており、チューブドのクリンチャーホイールの性能を上回るチューブレスホイール/タイヤを作れるようになれば、その時はそれがベストになるでしょう。
●これらの超軽量ホイールに体重制限はある??
はい、Rovalのすべてのカーボンホイールと同様、Rapide CLXとAlpinist CLXホイールの制限体重は109kg(240ポンド)です。
●Alpinist CLXとRapide CLXのリムブレーキモデルは販売される?
いいえ、ディスクブレーキモデルのみの販売となります。
●Alpinist CLXとRapide CLXのチューブラーモデルは販売される?
いいえ、クリンチャーモデルのみの販売となります。
問い合わせ:スペシャライズド・ジャパン
関連URL:https://www.specialized.com
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。