2019年01月29日
中根英登選手が初戦でトップ10フィニッシュ【2019 ブエルタ・ア・サンフアン 第2ステージ】
2019年の初戦となるアルゼンチンでのブエルタ・ア・サンフアン。28日(日本時間29日)に開催された第2ステージで中根英登選手が健闘。
以下、チームからのプレスリリースをお届けします。
1月27日に開幕した南米アルゼンチン最大のステージレース「ブエルタ・ア・サンフアン(UCIアメリカツアー2.1)」。
28日(日本時間29日)に開催された第2ステージは、40度に達する厳しい暑さのために、スタート時間が30分ほど遅くなり、さらに終盤に設定された3級山岳を含む周回コースが4周回から3周回に変更となり、走行距離も160kmから134kmに短くなりました。
(photo:NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
(photo:NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、3級山岳山頂フィニッシュというコースレイアウトのため、好調な中根英登、二人のネオプロ・コロンビア人アコスタとオソリオをエースにして戦う作戦でスタートしました。
7名の逃げが先行する展開でレースは進んでいき、強い風も吹いたために落車も頻発し、ややナーバスなステージとなりました。フィニッシュラインへ向かう登坂区間を前に、最後まで逃げていたイスラエルサイクリングアカデミーの選手が集団に吸収されますが、その時点で集団は80名ほどに小さくなっていました。最後の登坂区間では、ナイロ・キンタナ擁するモビスターら強豪チームがペースアップを図り、集団は急激に小さくなっていきます。
そして残り3kmを切って優勝候補でもあるジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がアタックを仕掛け、キンタナとティシュ・ベノート(ロット・ソウダル)が反応し、先頭は3名に。中根英登とアコスタが35名ほどになった追走集団に食らいつき、追走集団はアラフィリップを捉えることはできませんでしたが、勝者と同タイムでのスプリントとなり、中根英登が区間10位、アコスタが区間29位でフィニッシュしました。
同集団には格上、世界のトップレースで活躍するワールドツアー選手がひしめいており、そのなかでトップ10の好成績を残したことは、中根にとって大きな自信に繋がる素晴らしい結果となりました。しかし、中根はこの結果に満足しておらず、ここをステップとして、さらに上を目指していきます。
中根選手のコメント
クライマーの総合順位を落とさぬようにゴールすることを最優先にしてスタートした。アタック合戦で一時自分とダミアーノ・チーマを含む20人くらいが先行する時があったがこれは長く続かず、地元チーム中心に7人の逃げを容認して集団は落ち着く。チーマ兄弟が何度も補給に行ってくれて、水を身体に掛けながら強烈な暑さを凌ぐ。周回コースに入り、風が強いために平坦路での位置取りが毎回ナーバス。昨日よりも落車が多く発生したが、巻き込まれることなく最終周回へ。上りの麓までの平坦路でチーマ兄弟の素晴らしいアシストを受けて、ストレスなく落ち着いて上りへ突入。 頂上手前で強烈なアタックが掛かり、集団が活性化。少し後ろにいたためにそのアタックについていくチャレンジはできず、その追走集団で頂上通過。 サガンがいたために、ボーラのアシストが強烈に牽引するが、追いつく事はできずに追走集団でのスプリントにチャレンジしてステージ10位だった。 チーマ兄弟は僕らを信頼して1日通して素晴らしいアシストをしてくれたことに感謝したい。 最後の強烈なアタックに反応するための位置にいるために、もっと脚を使って前にいかなければならなかったし、集団スプリントでの仕掛けるタイミングや位置ももっと改善できるはず。 次はトップ3に食い込むために、そしてステージ優勝を目指して、このステージの経験を次に生かしていきたい。
▶︎ レース情報
Vuelta a San Juan Internacional ブエルタ・ア・サンフアン・インターナショナル
開催期間/2019年1月27日〜2月3日
カテゴリー/UCIアメリカツアー2.1
開催国/アルゼンチン
ホームページ https://www.vueltaasanjuan.org
ツイッター https://twitter.com/vueltasanjuanok
フェイスブック https://www.facebook.com/vueltaasanjuanok/
ハッシュタグ #VueltaSJ2019
出場選手
中根英登
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
ダミアーノ・チーマ(イタリア)
イメリオ・チーマ(イタリア)
ルーベン・アコスタ(コロンビア)
アレハンドロ・オソリオ(コロンビア)
監督 ヴァレリオ・テバルディ
結果
●区間成績
1 ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 3:11:33
2 CONSONNI Simone UAE-Team Emirates
3 SAGAN Peter BORA – hansgrohe
10 NAKANE Hideto Nippo Vini Fantini Faizanè
29 ACOSTA Ruben Dario Nippo Vini Fantini Faizanè
39 OSORIO Alejandro Nippo Vini Fantini Faizanè +0:18
80 CIMA Damiano Nippo Vini Fantini Faizanè +2:39
88 CIMA Imerio Nippo Vini Fantini Faizanè +3:04
130 SANTAROMITA Ivan Nippo Vini Fantini Faizanè +7:08
●個人総合成績
1 GAVIRIA Fernando UAE-Team Emirates 7:01:32
2 ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step +0:03
3 CONSONNI Simone UAE-Team Emirates +0:07
26 NAKANE Hideto Nippo Vini Fantini Faizanè +0:13
36 ACOSTA Ruben Dario Nippo Vini Fantini Faizanè
39 OSORIO Alejandro Nippo Vini Fantini Faizanè +0:30
81 CIMA Damiano Nippo Vini Fantini Faizanè +2:52
84 CIMA Imerio Nippo Vini Fantini Faizanè +3:17
128 SANTAROMITA Ivan Nippo Vini Fantini Faizanè +7:21
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。