2019年01月24日
【ZWIFT】1月23日 (水) 開催のKISS Super League男子に出場する15チームを発表
世界中のサイクリストのためのオンライントレーニング/レーシングプラットフォームZwiftは、KISS Super League男子に出場する15チームを発表した。
Zwiftが2019年に公開競技として発表したKISS Super Leagueは、Zwiftにとって2020年に予定されているeレーシング製品のローンチに向けた第1歩となる。
Eric Min CEO:「プロサイクリング界はトレーニングプラットフォームとしてZwiftを積極的に取り入れ、Zwiftはタレント発掘のプラットフォームとしても認知されています。そして今、eスポーツに進出し、さらなる価値をプロサイクリング界に提供する時がやってきました。私たちの目標は、プロサイクリストやアマチュアサイクリスト、世界中のサイクリングファンに愛される新しいスポーツを既存のスポーツ種目の中に作り出すことなのです」。
KISS Super Leagueはeスポーツ初のプロサイクリストが主役となるリーグとなる。
プロコンチネンタル4チーム、UCIコンチネンタル9チーム、Zwiftコミュニティからの2チームの合計15チームがKISS Super League男子に参加します。KISS Super League女子には女子プロ6チーム、Zwiftコミュニティからの2チームが参加し、2月に開催予定だ。
KISS Super League男子の第1ラウンドはピナレロのロンドン旗艦店で、地元のTeam WigginsLe Colと共に開始。チームの創設者であり、2012年ツールドフランス優勝、オリンピックで5度の金メダルに輝き、世界アワーレコードの保持者でもあるBradley Wigginsがチームの応援に駆け付けるという。
「私はスポーツの研究家として知られています。サイクリングの歴史は私にとって特別なものではありますが、だからといって新しいものを取り入れなくていいということではありません。」とWigginsは語っている。
「80年代、私が子供だったとき、どこからともなく現れたBMXバイクは瞬く間に”マスト (必須)”なものになりました。今ではオリンピック種目になっています。サイクリングは絶えず変革を続けているんです。またひとりの親として、サイクリングが若い世代にも参加しやすく、インスピレーションを与えるものになればと思っています。子供たちをソファから立ち上がらせて、バイクにまたがってワークアウトをしたり競争したりさせることができるゲームがあるなら、私はそのゲームを応援しますね」。
Zwiftの目的は、若い世代のサイクリストに刺激を与え、レースの体験を”ゲーム化”することでよりたくさんの人にサイクリングを楽しんでもらうこと。
「プロサイクリングではモニュメントやグランツールのような壮大なコースが有名ですが、我々はそういったレースと敵対するつもりはないんです」
イングランドプレミアリーグからZwiftのeスポーツビジネスチームのリーダーに就任したばかりのCraig Edmondsonは語る。
「我々の役目は、サイクリング界にまったく新しいものをもたらすことです。レースをゲーム化することでバイクレーシングの楽しい面を知ってもらい、新しい次元を作り出せればと思っています。チーム単位での競争、パワーアップアイテム、コースの”ノウハウ”、そして
レース中の体の使い方の違いにより、Zwiftは新しい競争の場になります。パワーウェイトレシオは重要なファクターのひとつに過ぎません」。
CANYON//SRAMのプロライダーで2017年のZwift Academy女子優勝者であるTanja Erathは次のように話す。
「KISS Super Leagueでのレース、とっても楽しみにしています。これは女子サイクリング界にとって素晴らしい機会です。注目を浴びることになると思うのでちょっとプレッシャーは感じていますが、プロサイクリストとしては2年目になるので、チームでうまくレースをする方法はわかっています。Zwiftでのレース経験はたくさんありますから、今回はチームのメンバーに教えてもらうのではなく、私がZwiftで得たことをみんなに伝えたいと思います!」。
ZwiftとKISS Racingは、KISS Super Leagueに加えて、アマチュア大会向けの”KISS League”に特化したZwiftコミュニティのローンチを発表。
「KISSはもともとコミュニティ組織ですから、そのルーツに忠実でいたいと思っています」とKISSの創立者、Glen Knightは語っている。
「私はZwiftがサイクリストのコミュニティで注目され始めてきた2015年からZwiftでライドしています。KISSは毎週恒例のレースから、ライブで決勝戦を行った北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでのKISS Crit Seriesのようなフラッグシップイベントまで、たくさんのコミュニティイベントをZwift上で開催してきました。コミュニティメンバーの皆さんにとって、KISS Leagueは楽しんでライドしていただける定例のリーグ戦になると思います」。
KISS Super Leagueに関する詳細は、 https://zwift.com/news/10822-kiss-super-league/ より
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得