2017年10月27日
【株式会社あさひ】GARNEAU/LOUIS GARNEAU2018モデル概要発表ほか
サイクルベースあさひを全国展開する株式会社あさひによる、GARNEAU/LOUIS GARNEAU2018モデルの展示発表のレポートをお届けしよう。
下田佳史社長による挨拶から、GARNEAU/LOUIS GARNEAUの総代理店として2018年の物流、販売を行っていく説明がなされた。
おもに商品ブランディング、イベント開催を中心としたブランディング向上について取り組んでいく。LOUIS GARNEAUのラインナップは今後、エントリーやカジュアルスポーツに絞り込んでいく。新たに電動アシスト自転車、子供車という、すべての層に向けたライフスタイルブランドとして19年モデルにわたり変更を加えていくとのこと。
GARNEAUについては自転車本体のみならず、ヘルメット、ウエアからシューズまで「Head to Toe」をコンセプトにトータルコーディネイトができるピュアスポーツブランドとしてLOUIS GARNEAUとの違いを明確にし、家族、学校、行政、といったスモールコミュニティに向けた、カスタムオーダーシステムを新設し、ブランドの差別化を図っていく。商品の供給については物流、サプライチェーンを駆使し、必要な商品を必要な時に届け、販売店への負担を軽減できるようにつとめていく。
LOUIS GARNEAUの市場におけるイメージは、クロスバイク、ミニベロを中心とした日本を代表するカジュアルスポーツバイクブランド。一方、あさひの得意とするのもカジュアルバイク。そして長年の経験から生み出されるバリエーション豊かな商品群である。今年、あさひの強み、エッセンスを加えることでLOUIS GARNEAUをさらに強化、つまりリブランディングを行っていく。
リブランディングは4つのフェーズに分けて行う
1・アイデンティティの再確認 世界観とは何か、提供価値とは?
2・商品を誰に販売していくか、ターゲットの再設定
3・商品構成の整理整頓を行う。誰がみてもすっきりとわかりやすい商品構成
4・ターゲットに向けた商品開発を進める
またLOUIS GARNEAUの新しいアイデンティティを再確認するため3つのキーワードが打ち出された
1・スマート ファッション性、デザインのシンプルさ
2・ライフ ユーザーの人生そのもの。生涯を通じてブランドとともに歩んでいただきたい
3・カジュアル 乗り手を選ばず、だれもが気軽に楽しめる自転車
このキーワードを中心にカタログ、雑誌、WEB、各種イベントへの情報発信を行っていく。
ブランド戦略としては一貫した車種構成とすること。これは子どもから大人まで一貫し、どのカテゴリーを切り取ってもアイデンティティを感じられるものにする。人生の最初のバイクからシニア世代まで、生涯にわたって乗り続けられる自転車構成を目指す。アイデンティティを中心として、各商品に共通するベーシックカラーを設定し、ブランドとしての統一感を作り出したいと考えている。そこにシーズンごとのトレンドカラーやデザインを投入することで、商品や売り場を新鮮に保ちたいと話す。
ユーザーの使用用途に関して、GARNEAUとLOUIS GARNEAUの両ブランドの守備範囲にはこれまで重複している部分があった。現在の問題点はここにあり、両ブランドの立ち位置を整理整頓するとのこと
今後はロードバイクのようなピュアスポーツはGARNEAUが担い、カジュアルブランドはLOUIS GARNEAUに注力していく
LOUIS GARNEAUの商品構成としてはカテゴリーを大胆に整理する。スポーツ、アシスト、ミニベロ、トラベル、カジュアル、ジュニア、キッズという7つのスタイルに分類することで、ユーザーがそれぞれの用途に応じた商品を選びやすいようにしている。大きな変更点としては、従来のクロスバイク、マウンテンバイク、トレッキングバイクをカジュアルスタイルというくくりにすることで、各商品のイメージの垣根をこえて、あくまでもカジュアルなスタイルで楽しめる自転車にした点だ。
またブランドとしての統一感を重視するために各モデル名を廃止する。モデル名をLGSに一本化し、その後ろに各スタイルの頭文字をおく。
新呼称
スポーツ LGS-S
アシスト LGS-E
ミニベロ LGS-M
トラベル LGS-T
カジュアル LGS-E
ジュニア LGS-J
キッズ LGS-K
なお、来期以降はカジュアルスタイルに注力していくとのことだ。
お問い合わせ先:株式会社あさひ
関連URL:http://www.cb-asahi.jp/
写真と文:山本健一
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得