2017年03月09日
FUNRiDE NEWS TOPICS【3月9日新着情報】
2. なぜスペシャライズドがサイクルジャージをつくるのか
控えめに言っても「熱狂的」なバイクファンであるスペシャライズド社員としては、ロードバイクやマウンテンバイクから得る喜びを100%享受するため、サイクルウェア類にもこだわりたい。
カーボンやコーヒーをリサイクルして作るサステイナブルで機能的な素材、毎日乗ってもへたれない耐久性、からだに優しい作り、すべてが重要です。だからスペシャライズドはサイクルジャージやカジュアルウェアを作るのです。
スペシャライズド製のサイクルジャージが特徴的であり、また革新的であるために欠かせない要素・機能があります。
それは:
自社風洞実験施設
ボディージオメトリー設計
SWAT™
HOOKUP
アパレル・ラボ
の5点です。
ウィントンネルでジャージをデザイン
自社風洞実験施設「ウィントンネル」ではパフォーマンスをエアロの観点から向上させるウェアデザインの研究を行っています。
ライド中、最も空気抵抗を受けるのはライダーです。従って私たちを包むウェアの影響は大きいのです。 特に、たった1秒を削る辛さを知るレーサーはウェアを選ぶ際、デザインだけでなく、ウェアによるエアロへの影響をぜひ考慮してください。
からだにピッタリと合うウェアは、そうでないものに比べて40km走行時に91秒ものタイム短縮につながります。これはホイールをエアロなものに交換することに匹敵する、あるいはそれを上回るエアロ効果を得ることになります。
ボディージオメトリー設計
デザインでなく、機能で選べるウェアはそう多くありません。
スペシャライズドのサイクルウェアは人間工学に基づき開発し、第三者機関がその有効性を支持するボディージオメトリー設計です。特にボディージオメトリー・サドルとの併用により、シャモアとサドルが坐骨下できっちりとライダーを支え、血流を確保します。会陰部下には、サドルとパッドの両方に溝が設けることで圧力を大きく軽減。ライド中の痛みやしびれからライダーを解放します。
SWAT™テクノロジー
「SWAT™」は、Strage(収納)、Water(水)、Air(空気)、Tool(ツール)の略称です。 バイクのフレームやウェアに工具などを収納できる空間を作り、走りに必要なものをバイクやライダーと一体化させるのです。
この独自の発想により、チューブ、ポンプツール、補給食、ハイドレーションのより優れた収納が可能になりました。SWAT™ショーツなどのアイテムは、必需品を背中から目に付きにくく、からだの動きを邪魔しないところに移動させられます。ポケットの配置場所には細心の注意を払い、体を大きく動かしたり不快感を感じたりせずに、アイテムを収納できます。
HOOKUP
ライド中にお手洗いは、避けては通れないもの。でもビブショーツを脱ぐのって、意外に手間ですよね。
一部の女性向けビブショーツに実装した「HookUp(フックアップ)」はワンタッチで外すことができるマグネット式のフック。腰上部に配置され、ビブショーツを簡単に脱ぐことができます。
収納方法のみならず、ライドの質を向上するための機能がスペシャライズドのサイクルジャージを特別なものにしています。
自社アパレル・ラボ
パターンプリンターやミシン、様々な機能性素材に囲まれて経験豊富なクラフトマンが作業するスペースが、バイクメーカーの本社内にあるのはスペシャライズドくらいでしょう。
「アパレル・ラボ」では、トッププロが持つパフォーマンスについての高い要求に応えるため、より優れた素材の探求、縫製やシャモアへのテストを繰り返しています。また、プロトタイプの設計やテストもここで実施します。
月曜日の朝にアイデアがでれば、すぐにプロトタイプを作り、火曜日のランチライドで試す……この制作フローにより、洗練されたウェアデザインが誕生します。ポケットやジッパーの配置、縫製の処理に至るまで、ライドのフィーリングを妨げず、パフォーマンスを向上させるため一切の妥協を許しません。 もちろん、製品の生産工場にも頻繁に訪れ、品質の管理と向上に努めています。
問:スペシャライズドジャパン
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著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。