2017年03月01日
FUNRiDE NEWS TOPICS【3月1日新着情報】
3.スペシャライズドのニューホイール ROVAL CLX 50
スペシャライズドはCLX 50の開発にあたり、明確な目標を設定しました。それは、深さ45〜55mm、最高のエアロ性能、非常にワイド、1400g以下のホイールとすること。この『夢のホイール』の実現には、CLX 32で開発した重量削減のテクニックと、CLX 64のエアロ性能を取り入れる必要がありました。そして実際、私たちはいかなる耐久性も損なわずに、あらゆる軽量化を実施しました。
そこから、ホイールの深さ数種類をあらゆる角度から研究。私たちの厳しい重量と剛性目標を満たし、今回の目的と合致するホイールの深さを最終的に判断しました。深さを決めた後、数値流体力学を用いたコンピュータモデリングにすぐさま取り掛かり、この新しいホイールができる限り速くなりえるリム形状をいくつか導き出しました。これにはある程度の時間を要しましたが、リム形状を3種類に絞り、これらをCNC加工したのちホイールを組み立て、自社風洞施設「ウィントンネル」に持ち込みました。
DESIGN A UNICORN
ウィントンネルでは、タイヤが性能に大きな影響を与えるため、スペシャライズドとライバル社製のあらゆるホイールに、100PSIに設定したスペシャライズド S-Works Turbo 24C タイヤ(測定幅は26mmまで)を履かせてテスト。バイクに取り付けた状態ではなくホイール単体でのテストは不正行為と捉えられることもありますが、長年の実験結果から、バイクとホイール、そしてホイール単体でテストしても結果が変わらないことを数値が示してきました。
風のある日は低めのホイールを誤って選びがちですが、風が強くなるほど、ホイールが助けてくれます。風のある日に深めのホイールを避けるのは、横風を受けた時の挙動を予測しにくいためです。しかし、CLX50をはじめとしたCLXシリーズは、ラボや実世界でのテストを重ねてこの現象をほぼ解決しています。ステアリング軸裏に掛かる風の圧力中心を移動させることで、CLX 50は横風を受けた際のコントロール性を引き上げています。私たちの軽さへのこだわりを支える最適なリム形状を確定し、そのリムを有名なセラミックスピード社製ベアリング採用のAero Flange(エアロフランジ、AF)ハブと前16本/後21本のDTスイス・エアロライトスポークで組みました。そして最終確認のテストを行った結果が、深さ50mm、1375g(カタログ値)のクリンチャーホイールセット。このホイールは、同じ深さのライバル製品より最大で約200g軽いだけでなく、そのカテゴリーのどのホイールよりも考え得るすべてのテストで速さを大幅に上回ったのです。
スペシャライズドはCLX 50の開発開始にあたり、明確な目標を設定しました。それは、深さ45〜55mm、2Bliss Ready、最高のエアロ性能を備え、重量1400g以下の非常にワイドなホイールとすること。この『夢のホイール』の実現には、CLX 32で開発した重量削減のテクニックと、CLX 64のエアロ性能が活かされています。
重量:1375g (リムブレーキ仕様、ペア)
価格(リムブレーキ仕様): フロント 118,800円(税込み) /リア 178,200円(税込み)
ROVAL CLX 32
Roval CLX 32 Discフロントホイールは史上最軽量のカーボンクリンチャーのひとつ。しかし軽量化のために、その抜群の反応性やコントロール性を犠牲にすることはありません。厳しい勾配から平地までライダーの走りを支えます。
重量:1280g (リムブレーキ仕様、ペア)
価格: フロント 113,400円(税込み) /リア 162,000円(税込み)
ROVAL CLX 64
風洞施設Win Tunnelを使い、世界最速のタイヤS-Works Turboに合うホイールとして設計されたCLX 64は、史上最もスピードの出るロードレース用ホイール/タイヤシステムです。21mmのリム内幅によりタイヤ空気容積がさらに増し、接地面が増加します。
重量:1545g (リムブレーキ仕様、ペア)
価格(リムブレーキ仕様): フロント 129,600円(税込み) /リア 189,000円(税込み)
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著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。