2017年01月29日
FUNRiDE NEWS TOPICS【1月29日新着情報】
11.【萩原麻由子】UCI1.2クラス、オーストラリアでのワンディレース チームワークに助けられて3位入賞、表彰台へ!
表彰式でブーケを受け取って笑顔を見せる萩原麻由子 (C) Bart Hazen / Wiggle HIGH5
1月28日、オーストラリア・ジーロングを拠点とし113kmのワンディレース「カデル・エヴァンス グレートオーシャンロードレース(UCI1.2)」が開催され、萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)が3位でフィニッシュしました。
「Cadel Evans Great Ocean Road Race」※UCI 女子エリート1.1クラス
1月28日(土曜日)スタート時間 11:45〜
スタート/フィニッシュ ジーロングウォーターフロント 113km
公式サイト http://www.cadelevansgreatoceanroadrace.com.au
ツイッター #CADELROADRACE
レースは終始、強い横風が吹き付け、またアップダウンの多いコース設定ということもあり、非常にタフな展開となりました。ウィグル・ハイファイブはチームワークを駆使して走り、終盤にエマ・プーレイ(イギリス)が単独で先行する危険な展開となりましたが、残り4.5km地点で4選手の追走集団に萩原を送り込むことに成功。萩原たちは残り2.5km地点で先行していたプーレイを捉えると、5選手でのゴールスプリントの展開となりました。
そして、抜群のスプリント力を見せたのは、リオ五輪ロードレースで激しい落車をしたアンネミエク・ファンフレウテン(オランダ、オリカ・スコット)。彼女が少し後続を引き離す形で先着し、萩原は3位でフィニッシュ。表彰台に満面の笑顔で立ちました。
不調に苦しんだ2016シーズンでしたが、諦めることなくトレーニングを重ねてきた萩原。2017シーズンを迎え、真夏のオーストラリアで復調の兆しとなる素晴らしい成績を残しました。
2位グループのゴールスプリントで2着に入った萩原麻由子 (C) Bart Hazen / Wiggle HIGH5
次戦は、2月26日のクラシックレース「Omloop van het Hageland-Tiel-Winge (ベルギー、1.1)」の予定です。より良いコンディションをもって活動拠点となるヨーロッパでの初戦を迎えるために、それまでの約1ヶ月間は自主キャンプを行っていく予定です。
萩原麻由子のコメント
豪州遠征最終戦のカデル・エバンス グレートオーシャンロードレースにて3位入賞することができました。これはチームの万全なサポートを受け、またチーム力がもたらした結果だと思っています。今日のレースは風が強く、横風区間での集団分裂が危惧されていたとおりに起き、たびたび後方集団に取り残されましたが、常にチームメイトがサポートしてくれ、先頭集団に戻ることができました。
そして最後30kmから始まる起伏のある区間では、自分の今持っている力試すことができました。最後はやはり力の差で3位に甘んじましたが、初戦のサントス・ウィメンズツアーから、トップコンディションではないなかで、最低限ポディウムに乗れたことは正直ほっとしています。そして昨年の体調不良からの復帰と、これからのシーズンへ向けた良い景気づけとなりました。
またこの結果は、チーム一人一人の力はもちろん、オーストラリア滞在期間中、入念にチームで試走できたことがとても有利に働いたと思います。そして滞在中に深まったチーム全体の良い雰囲気も影響しました。改めて自転車はチーム競技であり、その素晴らしさ、重要さを実感した日でした。これから欧州シーズンまでの期間、もう一つ練習し調子を作り、厳しい欧州シーズンへ備えます。
今後のレーススケジュール(予定)
2月26日 Omloop van het Hageland-Tiel-Winge (ベルギー、1.1)
3月1日 Le Samyn des Dames (ベルギー、1.2)
3月4日 Strade Bianche (イタリア、1.女子ワールドツアー)
3月8〜11日 Samana Ciclista Valenciana (スペイン、2.2)
3月19日 Trefeo Alfredo Binda-Comune di Cittiglio (イタリア、1.女子ワールドツアー)
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得