2016年11月11日
【ESS】知る人ぞ知るアイウエアメーカー、世界初のショールームが日本に誕生
ESSって?
アメリカ発祥のアイウエアメーカー。1998年に設立。2007年にはオークリー社と合併し、急成長を遂げている。世界のミリタリー陸、海、空の部隊が使っていますが、日本の自衛隊や警察、消防などで使われている。世界的には流通している商品ではなく唯一日本では一般で購入することができる。スポーツの分野ではビーチバレー、オフロードバイク、自転車の選手が使っている。国内では180店鋪の小売店で販売されている。
11月9日、ESSのショールームのオープン記念発表会が行なわれた。
主に軍用に使うということで、一般のサングラスよりも厳しい環境で使うことを考慮している。耐衝撃性に長けるバリスティックレンズはポリカーボネートをさらに強化したレンズだ。その強度は10mの距離からショットガンで撃っても割れることはないほどで、厳しい米軍規格ミルスペックをクリア。
光学性能は非常に高解像度のレンズを使っている。光が屈折するかどうかのテストをレーザーを用いて行なう(アメリカの工業規格ANSI)が規格の基準を遥かに超えた高いレベルでパスし、レンズの歪みが非常に少ないという。つまり疲れにくいレンズなのだ。よって解像度もより明るく、よりクリアな視界を提供する。肉眼で見ているよりもクリアに見えるほどだという。
さらに究極の防曇性能といえるフローコートが特筆だろう。一般的な従来のレンズよりもはるかに曇りにくく、体温の上昇や気候の変化によってレンズの性能が左右されることがない。
ショールーム展開の理由は……
ESSをすべて置いている店は無い。現在はゼビオなどのアウトドア系など180店鋪で購入できるが、バイシクル向け、ミリタリー向けなどと偏っている。そんな中、すべての商品を見たいという声も多くいただいたので、代理店としてショールームを開いた。作るからにはESSの世界観を見せられるようなもの、という想いがある。今後はショールームの中ですべての商品を見ることができる。
お手頃な値段だが……
メーカーとして広告費が極めて少ないというところが、リーズナブルな価格で販売できる秘密。その理由としては130カ国のミリタリー、消防、警察にしか商品を卸していないから。そういった世界へしか納入していないので、広告を打つ必要はない。5年前から一般で販売をしているが、販売店様からはこの値段では安すぎるという声をいただく。性能面でも他の商品と釣り合いが取れないと……。ESSはハイクオリティでリーズナブルな商品といえる。
アジアンフィットはあるのか……
商品はアジアンフィットではなくオリジナル。しかし、かけ心地をよくするために、アジアンフィットのノーズパッドを用意している。ほかには眼鏡専門店でかけやすいようにフレームに手をいれてくれるので、そういったお店をご紹介するなどしてフォローしていく。
ショールームでは購入できるのか?
基本的には購入はできない。あくまでもショールーム。今後はイベントなどを開くので、ESSを知ることができるスペースになればと考えている。
ESSすべてのラインナップを一堂に会するのは日本、もとい世界広しといえどもここでしか無い。およそ50点の商品が並び、手に取って商品を確認できる。
坂口佳穂さん(ビーチバレー)が1日名誉店長に。スポーツシーンでもっとも人気のあるクロスボウを愛用。気分によってグリーンとピンクカラーを使い分けるという。「ずれにくく、曇らないレンズが気に入っています!」。ESSがスポンサード、または商品サポートしているのは他にオフロードレーシングドライバー塙郁夫選手、さいたま市の地域密着型サイクルロードレースチーム「サイタマサイクルプロジェクト」などがある
ESSの優れたレンズ性能は、ミリタリーや警察、消防などミスが許されない現場で採用されるほど信頼性が高い。サイクリストとの親和性も高く、サポートされるサイクリングチームのSAITAMA CYCLE PROJECTのメンバーも曇りにくく視界が確保しやすいという評価をしている。(PHOTO:ノーベルアームズ)
本当に曇りにくいのか? そんなこともこのショールームにくればすぐにテストすることができる。
ショールーム
住所:〒150-0047 東京都渋谷区神山町2-8 三木ビル1F(本社1F)
HP:http://esseyepro.jp/TEL:03-6416-8902
営業時間:10:00~18:00(土日祝日を除く)
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得