2018年03月20日
「自転車ながらスマホ」の危険性を体験できる 自転車安全・安心プロジェクト 第二弾 開始
au損害保険株式会社は、「自転車安全・安心プロジェクト 第二弾」を開始する。キャンペーン第一弾では多くの方の参加により一定の効果を得られたという。
これは自転車ながらスマホの撲滅、および高額賠償の備えに関する意識の向上を図るための取り組みだ。
このプロジェクトでは、「VR (バーチャルリアリティ)」により自転車ながらスマホの危険性を疑似体験できる「STOP! 自転車ながらスマホ体験 VR」を制作。自転車ながらスマホ時と、通常の自転車運転時の視野やブレーキ反応速度の比較を体験することができる。
歩行者の飛び出しに対して、付属のリモコンでブレーキをかけ、ブレーキ反応速度の違いを確認することができ、ブレーキ反応速度が遅いと歩行者に衝突する画像が表示される。
このコンテンツは京都市左京区 岡崎公園で行われる「春の全国交通安全運動スタート式」(主催:京都府交通対策協議会/2018年4月6日〜)にて体験することができる。
VR体験では、実際に自転車に乗っているような体験ができる。「ながらスマホ運転をしている時には、スマホへのメッセージに集中してしまい、前を向いた瞬間に人とぶつかってしまったが、普通に運転している時と比較することができるので、自転車ながらスマホが危険であるということが体感できた」という。
このVR体験は目で見て知っていただく、という施策。今後の反響を見て、手軽にこのVR体験ができるようなものを制作するかどうか検討していく予定だ。
付属する専用のリモコンスイッチ
実証実験では、「ながらスマホ」をしながら自転車走行した場合の危険性を検証する実証実験を行った際
(1)歩行者の認識度合について:歩行者の見落とし回数が通常時の「1.3回」から、ながらスマホ時「2.0回」に増えた。
(2)歩行者を認識するまでの時間について:歩行者を認識するまでの時間が通常時「1.0秒」から、ながらスマホ時は「1.7秒」に遅れた。
(3)歩行者を中止する時間について:歩行者を中止する時間は通常時に比べて、ながらスマホ時で「23%」に減少した
認識する時間については、およそ0.7秒の反応が遅れたということになる。例えば時速10kmで1秒走ると約2.8m、0.7秒だと約2m進む。この2mが事故を発生させる可能性を高めてしまうだろう。
また自転車ながらスマホ時の危険性を検証したところ、視野の2/3は見えていないこともわかっている。
自転車ながらスマホで、歩行者の見落とし率が5割増
~KDDI、実証実験により、自転車ながらスマホ走行時の視線を分析~
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/03/20/3025.html
さらに、2018年3月20日から4月19日の間、このプロジェクトに賛同して、au公式Twitterアカウントで投稿するキャンペーン対象ツイートをリツイートすると、抽選で1,000名さまにローソンウチカフェプレミアムロールケーキが貰える「STOP!自転車ながらスマホキャンペーン」を実施する。
キャンペーンの詳細は、auホームページ( https://www.au.com/finance/campaign/nonlife-insurance/bicyclepj0320/ ) 、自転車NAVITIMEアプリお知らせサイト(http://products.navitime.co.jp/service/bicycle/)まで。また、視線の動きを計測することで、ながらスマホをしながら自転車走行した場合の危険性を検証する実証実験を実施しました。実証実験の詳細については以下のニュースリリースを参照のこと。
自転車ながらスマホで、歩行者の見落とし率が5割増
~KDDI、実証実験により、自転車ながらスマホ走行時の視線を分析~
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/03/20/3025.html
(動画)自転車ながらスマホの危険性を検証!
https://youtu.be/QIDogkjMuDA
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得