2019年09月29日
2019 UCI ロード世界選手権 女子エリートロードレースはオランダのワンツーフィニッシュ

PHOTO:KEI TSUJI
28日の土曜日、現地時間の12:30より女子エリートのロードレースが行われた。149.4km(107.9km + 3周回、獲得標高2394M)という厳しいコースプロフィールで争われ、勝負どころで積極的に仕掛けたオランダチームが2年連続で世界チャンピオンを生み出した。
©️Yorkshire2019
©️Yorkshire2019
セレクションはいずれも勝負どころの上りで起こった。
最初のポイントと言われていたNorwood EdgeではDemi Volleringが集団をセレクションするハイスピードで上りを牽引し、つづくLofthouseの上りで、104.5kmの距離を残しながらも、アネミエク・ファンフルーテンが渾身のアタック。後続を引き離す。
8名ほどの追走集団には、
・イタリア2名
・イギリス
・ドイツ
・オーストラリア
・デンマーク
そしてタイムトライアルを制しクロエ・ダイガード(アメリカ)、そして前年度世界チャンピオンのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)が温存する。
上りの後の下り基調からアップダウンが始める頃には、追走集団におよそ50秒、メイン集団には2分50秒もの差をつけて、ファンフルーテンが独走を続ける。残り41.6km、追走集団へ2分9秒という大差をつけている。
トップは坦々とペースを刻むが、追走集団は代わる代わる攻撃か行われ人数は絞られる。周回コースに入った直後にダイガードのビッグアタック。単独で抜け出すことに成功。ここでは圧倒的なタイムトライアル能力を発揮したかに思われた。
後続は3名、アンナ・ファンデルブレッヘン、
アマンダ・スプラット、
エリーザ・ロンゴ・ボルギーニ(イタリア)。後続に対しては25秒前後のアドバンテージ。
そのTT王者に対し、先頭のファンフルーテンとの差は2分前後か縮まない。
残り20KMをきった頃、満を時してアンナ・ファンデルブレッヘン、アマンダ・スプラットの2名が追撃に入る。
スピードに陰りが見えたダイガードは残すところ10KMで、2名に捕らえられ、上りで前年王者の牽引に耐えきれず遅れてしまう。
ファンフルーテンはそのままペースを保ち、みごとな独走優勝を飾った。2位には、スプラットを振り切ったファンデルブレッヘンが入り、タレントを揃えたオランダチームの勝利となった。最後に見せ場を作ったダイガードは4位。今後も台風の目になることは間違いない。
リザルト
世界ランキングでも上位に位置する與那嶺恵理に期待が集まったが、落車による機材トラブルで無念の棄権。金子広美も序盤に落車に見舞われ、レースを去っている。
PHOTO:KEI TSUJI
写真:辻啓
関連URL:https://worlds.yorkshire.com/the-races/
本日は、いよいよ男子エリート。こちらも注目したい。
著者プロフィール

ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。