2020年06月10日
【ELITE】スマトレ選ぶなら、使用用途で。DIRETO X とSUITOを比較してみよう
スマートローラーも多様化の兆しが感じられますね。バーチャルトレーニングアプリの進化と並行して感じられますが。
オンライントレーニングを軸として、たとえば多くのメーカーの横串を通して使うことができる、名実ともにNo.1のZwiftやアジア圏ではONELAP、先般ご紹介したスマホやタブレット、パソコンで利用できるELITEの高機能トレーニングアプリ「my E-TRAINING」、そして「MY REALVIDEO」なんて実写ですから。と、追いつけ追い越せの勢いで登場しています。アツイです。
と、プラットフォームは多様化していますが、そもそも「どういう理由で使うんだろう」というところから考えを煮詰めていきましょう。
さいわいにして今回取り上げるELITEでは豊富なラインナップが魅力。おそらくスマトレメーカーNo1のモデル数ではないでしょうか。全てを取り上げた記事もいいですが、ここで上位人気モデルに絞ってみましょう。
その機種こそ、タイトルでも紹介したDERETO XとSUITOは双璧であり、ELITEのスマトレの顔といえます。
DERITO Xは筆者の修行インドアトレーニングの友で、高い精度とスムースな自動負荷、そして静か!というユーザーが求める機能を高次元で実現したベーシックかつリーズナブルなモデル。設計もしっかり安定感抜群です。まず不具合を感じない機種です。
DIRETO Xのパワー計測精度は上位モデルに迫る誤差±1.5%、勾配シミュレーションはSUITOが14%に対してDIRETO Xは18%と少し高い負荷を発生させることが可能。
一方のSUITOはインタラクティブローラーの申し子といった存在で、いわゆる相互通信型。PCやタブレット端末、スマートフォンとワイヤレスで接続することにより、負荷ユニットの抵抗を電子的に制御・管理します。自転車のパワーメータートと接続できるパワーメーターリンクがあるので、自身の自転車にパワーメーターがついている人は、室内でも同じ計測器を用いることができるというわけです。
カセットスプロケットも最初から装着されているので、プラグ&プレイで箱から出してすぐに使えます。初めてインタラクティブトレーナーを使用するには最良の選択でしょう。
コンパクトに収納できてすぐに使えるという点でもSUITOに軍配が上がります。スマトレ常駐をしない人にはオススメです。
最後の決め手はチーム右京に供給されているのが、こちらのSUITO。前述したとおり、自転車のパワーメーターのデータを使えるので、数値の変動がなくインドアトレーニングに打ち込めます。チームとして多くの台数を抱えるとコンパクトになるぶん、収納もしやすいところも支持される理由のひとつでしょう。
共通しているのは、3本ローラーやタイヤドライブと比べて圧倒的に静かであること。タイヤも減りませんし、スリップもしません。ダストもストレスも最小限で済むでしょう。
ELITEの担当者に聞いてみた
カワシマサイクルサプライの浅井さんによると、
「DIRETO Xの特徴はエリートのモデルの中で、実測のパワーメーターを搭載しています。3代目となり精度が高まったこと、全モデルと比べても静音性がさらに良くなっていますね。ボディのユニット部分はスリムになって、ロングケージのディレイラーが当たりにくくなり、幅広いフレーム形状に対応しています。
現存するホイール径も網羅されていますし、アダプターでスルーアクスルにも交換でき、ブースト規格ももちろん対応しています」
なるほど、初代から3世代にわたって進化を重ねてきたのがDIRETO Xですね。ニーズに応え続けただけあって、課題を克服したスマートローラーです。
「SUITOはさらに洗練されたコストパフォーマンスとコンパクトさがとても支持されています。パワーメーターリンクが可能で、パワーメーターは省いているのですが。お手持ちのパワーメーターとリンクさせることによって負荷の調整が行われるという機種です。計算値で数値を計測できますが、精度は±2.5%という範囲なので、十分な精度だと思います。このモデルが最も人気を集めていますね」
SUITOは、競技に真剣に取り組んでいる選手や、実用派に向いていそうですね。コストパフォーマンスの高さもポイントです。
まとめ
・DIRETO Xは高精度パワーメーター内蔵
・SUITOは自転車搭載のパワーメーターとリンクできる
・負荷装置 DIRETO X>SUITO
・勾配シミュレーション DIRETO X>SUITO
・静かさ DIRETO X =SUITO
・収納性 DIRETO X<SUITO
・価格 DIRETO X>SUITO
さて、皆さんはどちらのスマートトレーナーを選びますか?
ELITE DIRETO Xの問い合わせ:カワシマサイクルサプライ
関連URL:ELITE DIRETO X https://www.riogrande.co.jp/news/node/68489
過去記事
【ELITE】DIRETO X と目指す富士ヒル自分史上最高記録 その5 まとめ(06/03)
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著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得