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2020年07月21日

【Mt.富士ヒルクライムを支える人】開催に向けて奔走した、地域の人に聞く

9月27日に、秋のMt.富士ヒルクライムの開催が決定しました。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて6月に開催予定の第17回大会は中止となり、優先エントリー枠(3,000人)にて参加予定者の皆さんには多大なご迷惑をおかけいたしました。
その後、事務局では地域の皆さんと議論をかさねた上で、新型コロナウイルス感染対策を講じた大会運営による開催にこぎつけることができました。
そこで地域スタッフを多くかかえ、この大会運営に協力をいただいている、富士吉田市陸上競技協会の副会長であり、本大会の副実行委員長を務めている宮下清光さんに運営サイドからの想いを伺ってみました。

宮下
「Mt.富士ヒルクライムは富士吉田陸協や、山梨県自転車競技連盟などによる実行委員会によって主催しています。県や市など自治体主体の大会だと、今回のような問題(コロナウィルス感染拡大)への対処は難しいでしょう。自治体だけでは再開しようという判断にならなかったかもしれません」

「十分な感染予防対策が講じられないイベントは開催できないのはもちろんです。ただ、その判断のための具体的な施策が必要だと考えました。この大会は官民の団体が入り混じった実行委員会なので、様々な意見や考え方を集約して対策を練ることができました。その具体案を山梨県庁が検討し、最終的な県知事の開催判断につながりました。そういった行政の後押しも含め、さまざまなタイミングや人のつながりが合致したと思います」

地域の皆さんに今回の開催についてどういった配慮をしているのでしょう。

宮下
「私たち富士吉田陸協はスポーツ好きばかりですから、“やる”を前提に物事を考えています。今回も問題は“感染症”ですから対応策を講じる必要がありますが、それをクリアすることができれば開催できるのではないか、という動きは陸協内にありました」

「私たちはこれまでも地元で“火祭りロードレース”や“チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン”といった大きな大会をやってきました。当然、陸協だけではスタッフが足りないので、富士吉田市民や知人のつながりによるボランディアのネットワークが自然と築かれてきました。その数は百人を超えていると思います。今回も“課題を解決して開催したい”と要請をすると、ほとんどの方が手伝ってくれました。人のつながりはとても大きかったと思います」

富士吉田市パレードの様子(第15回Mt.富士ヒルクライム)

「感染予防対策は秋のMt.富士ヒルクライムの大会ホームページに記載されているように、三密にならない運営体制を敷いています。この運営体制によって感染予防措置が取られますが、参加者の皆さんの協力も不可欠です。もちろん、感染状況によっては中止もあり得ますし、今回は中止時の対応もきちんと定めました。そしてボランティア側としては、大会運営のサポートと、感染予防対策によって“感染させない、感染しない”を徹底すべきだと思っています」

県外からの参加者が多く訪れることについては、このように述べてくれました。

宮下
「今回は感染症予防対策を十分に講じるということを伝えていますが、それでも参加を辞退する方もいらっしゃるでしょう。地域の中でも様々な意見があることは事実です。しかし、長い間この地域でスポーツイベントに携わっていた私たち陸協や周囲の人々のほとんどが、この大会の開催に協力してくれています」

過去多くの大会運営を重ねてきた陸協と地域の皆さんの信頼関係が伺えます。多くの方々が歓迎をしてくれるムードではありますが、それはもちろん感染症予防対策を施してこそ、です。
そこで参加者の皆さんにむけて宮下さんよりひと言。

「6月の大会中止は時期的に緊急事態宣言が発令され、県境もまたげない状況になった上に富士スバルラインの通行止めまで加わりどうすることもできませんでした。9月の大会は制限がある中での開催となりますが、無事に当日を迎えたいですね」

コロナ禍によって、走るモチベーションが下がってしまった、ローラーじゃなくて外でサイクリングがしたい、という声も多く聞かれます。しっかりと感染予防対策を講じることで、感染リスクは下げられます。9月27日の富士スバルラインは自転車だけの空間となります。そんな皆さんが気持ちよく走れるような当日を迎えられたら、と願います。

9月末というと昨年の猛暑のイメージでいけば晴れれば暑いくらいの日差しの中。当日の気候はどうなる??
上九一色村に拠点をもっているサイクリストによると「最近まで寒い日は暖房をつけていたが、カラッと晴れればとても暖かいし日差しは暑く感じます。近年の印象では9月末の晴天なら5合目からでもウインドブレーカーやレッグウォーマーなどの軽装で下れるでしょう。しかし悪天候だと気温低下は免れませんので注意が必要かもしれませんね」
会場の富士北麓公園でも標高1000m地点なので、気温が低いことを十分に考慮したウエア装備を検討しましょう。

関連URL:https://www.fujihc.jp/
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