2025年09月29日
【第2回八ヶ岳高原ロングライド】秋風を感じながら、楽しくて厳しい1日を満喫!

「第2回八ヶ岳高原ロングライド」が、山梨県北杜市全域の8町(全長108km/獲得標高2200m)で9月28日に開催された。今大会は、昨年を上回る約650人がエントリー。前日受付の27日から2日間とも好天に恵まれ、サイクリストたちは高原の景色やエイドステーションの地元グルメを楽しみつつ、厳しい激坂にもがきつつ、コースを駆け抜けた。
「Road to 富士ヒル」…富士ヒルの準備は八ヶ岳から始まる!
この夏の猛暑もようやくひと段落した9月最後の週末、八ヶ岳南麓の高原では一足早い秋の爽やかな風が吹いていた。
今年の八ヶ岳高原ロングライドは「Road to 富士ヒル」を合言葉に、「Mt.富士ヒルクライム」の公式イベントとして開催。昨年同様、来年の富士ヒル優先エントリー権が付与された。
また前日イベントでは、元富士ヒルレコードホルダーの別府匠さんによる「富士ヒル攻略に向けて」セミナーを開催。来年6月7日の富士ヒルに向けて、この秋から取り組むベーストレーニングや本番を意識した練習方法などをレクチャー。熱心な参加者との質疑応答も繰り広げられ、有意義な時間となった。

後半に待ち構える激坂に挑む!
今年のコースは、一部通行止め区間を迂回するため昨年よりわずかに長い全長108kmに。獲得標高は変わらず約2200mと、走りごたえ十分のコースだ。
大会当日、スタート時刻の6時55分はウインドブレーカーが必要なほどの寒さだったが、前半下り基調のコースで標高を下げていくと、強い日差しで汗ばむほどの陽気に。ときおり見える八ヶ岳、南アルプスなどの山々もサイクリストを見下ろしていた。

コース後半は、厳しい上りが連続。明野や海岸寺の上り坂では、自転車を押して歩く人も。

コース上に8カ所設けられたエイドステーションでは、ボランティアのみなさんが地元グルメでおもてなし。空腹を感じる間もないほどの充実ぶりでエネルギーを満たし、最後まで力強くペダルを踏みしめる。メイン会場の清里の森のフィニッシュエリアでは、仲間とともに完走の喜びを分かち合う姿が多く見られた。




撮影/池ノ谷英郎
著者プロフィール

光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。