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2023年05月13日

『ヒルクライムは上半身も意識して!』FUNRiDEトレーニングキャンプ2023 in Mt.富士ヒルクライム 試走会

第19回Mt.富士ヒルクライム当日まで残り1カ月を切った5月6日、「FUNRiDEトレーニングキャンプ2023 in Mt.富士ヒルクライム 試走会」が本番と同じ富士スバルラインで開催。講師の安藤隼人さん(スマートコーチング)指導のもと、参加者同士の交流を深めながらスバルラインを駆け上がった。

安藤隼人コーチが座学でヒルクライムの走り方を伝授

今回は参加者約45人に、特別協賛のBIORACER(ビオレーサー)が選抜したビオレーサー・ドリームチーム15人含む約60人が参加。約半分が富士ヒル初参加とあって、やや緊張した面持ちも見られた。また今回の試走会はゴールデンウィーク終盤の開催ということもあり、連休を利用して富士スバルラインを練習で上ったという参加者も少なくなかった。

まずは富士北麗公園体育館(山梨県富士吉田市)にて座学。プロ選手から初心者まで幅広い知識と指導経験を持つ安藤隼人コーチとともに、ヘルメットやアイウエアの正しい装着の仕方、前後ライトの常時点灯など安全に走るための基本をおさらいした。

さらにヒルクライムのテクニックとして、「自転車は全身運動。速い選手は可動域が広く、筋肉の伸び縮みする範囲が大きい」と全身の筋肉を大きく使うことをレクチャー。

「まずは上半身に意識を持っていって、手元から連動することが大事。ブレーキブラケットをギュッと握ると肩に力が入り、全身の力が使えなくなる。野球のバットや剣道の竹刀を構えるときは手に力を入れず、インパクトの瞬間に力を入れる。これと同じように肩をリラックスさせて、ペダルに体重を乗せる瞬間に手に力を入れる。これを同じリズムを刻んで続けるのが必要です」とアドバイスした。

続いて、グリコパワープロダクションの萩原雅浩さんが、サプリの効果や摂取の仕方を説明。呼吸持久力を高めるエキストラオキシドライブなど紹介した。また座学の様子は、この日出席できなかった参加者へもオンラインで配信された。

富士山を仰ぎながら富士スバルラインを試走!

富士山ポーズで記念撮影して、いざ試走!

座学の後は、いよいよ試走会。この日は心配された雨も降らず、遠方からも山頂に笠雲をかぶった富士山が見える晴天となった。しかし、強風のため試走は本番のゴールの五合目ではなく、四合目の大沢駐車場までに変更となった。

参加者はそれぞれの目標タイム、ゴールド(1時間5分切り)、シルバー(1時間15分切り)、ブロンズ(1時間30分切り)、完走などに合わせてグループ分け。サポートライダーの山梨フォルジ―クのみなさんが先導して、いざ富士スバルラインへ。

1合目駐車場まで走ったところで休憩し、記念撮影と安藤コーチによる走り方の確認を行った。その後も、強風に負けじとそれぞれのペースで大沢駐車場のゴールに到着。一緒に走った参加者同士の話も弾んでいた。

今年、富士ヒル初参加する植木伸彦さんは「肩や指の力の入れ方とか、いろいろ勉強になりました。みなさん同じ目標で走っているので、ペースメーカーを乗り換えたり、自分のペースを乱さないで走ることができました」と振り返っていた。

植木さんのバイクは、キャノンデール・CAAD10をベースにSRAMのMTB用12速変速機を装備。ローギアは52Tで「どんな坂でも走れる」とのこと。バッグも多数装着し、「普段は旅行などで使っています。軽量化するのもいいけど、普段のままでどれくらい走れるか試してみたい。せっかく自転車に乗っているから富士ヒルに一度出てみたかったし、完走してブルーリングがとれればいいです」と自分なりに富士ヒルを楽しむ予定だ。

参加者と一緒に走りながら、ひとりひとりの走り方をチェックしていた安藤コーチは「座学の内容をすぐ実践してトレーニングしていただけたんじゃないかなと思います。1合目で声をかけたとき、半分以上の方が講習の内容を実走で実感できたと話していました。話だけじゃ伝わらないこともあるので、何人かは走りながら体を触ったりして伝えて、走りが軽くなったという感触があったようです」と話していた。

この試走会で得たものを糧に、富士ヒル本番までみなさん頑張ってください!

写真:小野口健太

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