2019年11月11日
ツール・ド・おきなわ2019『市民210km』上位3名のバイクとトレーニング!
ツール・ド・おきなわといえば種目の多さが特徴です。レースだけでも
・男子チャンピオンロードレース・女子国際ロードレース(男子210km、女子100km)※男子はアジアツアークラス1.2
・市民レース15種目(10km、50km、100km、140km、210kmの中で複数種目設定)
そして、最長336kmの本島一周サイクリングに代表されるサイクリング部門が7種目。開催中のやんばるは自転車一色になります。
数ある種目の中にあって「市民210km」は国内市民レースの最高峰に位置づけられるレースです。約7kmの上りを2回含む全長210kmのコースを走り切るためには「サイクリストとしての総合力」が問われます。心技体、そして機材。今回は「市民210km」の上位3選手への「ゴール直後のインタビュー」をお届けします。
「すべての行動を競技に結び付けて考える」高岡亮寛選手
高岡 今まで生きてきた中で一番幸せです。
高岡 レース展開は予想しても意味がないのでしないことにしています(笑)。ラスト10km付近の羽地(はねじ)トンネルを抜けたところで3人(高岡選手、2位松木、3位井上の両選手)になり最後はスプリントレースになりました。中盤から終盤にかけては井上選手がスピードを上げて、どんどん人数が絞られる展開でした。井上選手の走りと強さは知っていたので、うまく人数を絞れたと思います。
高岡さんの愛車は スペシャライズド S-Works Venge Disc。機材に対する妥協のない姿勢に定評がある
高岡 やっぱり普通の人(の生活様式)とは違うんじゃないかな。そういう(ストイックな)生活が趣味なんです(笑)。
「すべての行動において、競技結果にどう結びつくのかを常に考える」、それが趣味ですね。でも今日は飲みますよ!(笑)。
続いては2位の松木健治選手(VC福岡)。上位入賞の常連ですが、今回はゴールスプリントで惜敗。惜しかった!
松木 ・・・悔しいです。今回は「勝てる」と思いました。最後に3人になって、スプリント勝負に持ち込みたい自分には理想の展開でしたが、あと「ひと伸び」足りなかったです。
松木 距離の走り込みとインターバルですね。週末は200㎞など距離を乗り、平日はインターバル系が中心です。10月は2,700kmほど走り込んで体調は過去最高だったのですが、最後はちゃんと倒しきれなかったです。食事はガマンしません(笑)。自然に落ちてくるので、ダイエットは無理をしない方針です。
コルナゴV2-Rで挑んだ松木さんは「信頼できるショップ(メカニック)」の重要性を話した
ーー 機材面でのこだわりはありますか?
松木 機材に関しては「いつも通りの機材でいつも通りに走る」に尽きます。オーソドックスが一番です。あとは信頼したショップ(メカニック)の存在ですね。いつものショップでメンテナンスをしてもらうと性能が数段上がります。
「エアロポジションに取り組み、思い切って機材を換える」井上亮選手
3位は井上亮選手(Magellan Systems Japan)。9月の富士チャレンジ200での圧勝が記憶に新しい強豪です!
ーー レースに向けてのトレーニング内容は?
井上 8月末ぐらいから巡航速度を上げるためにエアロポジションに取り組みました。9月の富士チャレンジ200で効果を実感して「これは使える」と。距離は月間平均2,500kmくらいです。3,000㎞走っていた年よりも疲労も抜けて調整できました。
スペシャライズド S-Works Tarmacが井上さんの愛車。レース2週間前にクランク長を170mmから167.5mmに換えたという
ーー 食事面はいかがでしたか?
井上 普段は俗に言われる「体にいいもの」を食べるように心がけました。僕は油断すると食べ過ぎて体重がすぐ増えるんです。実は今回も10月初旬に食べ過ぎで5㎏くらい増えました。その時は「終わったな」と思いましたが、断食を入れたりしてもう一度落としました。
試行錯誤と変更する思い切りのよさが機材に対する井上選手の特徴だ(写真はカーボンドライジャパン製ビッグプーリー)
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。