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2016年03月17日

リオデジャネイロ オリンピック自転車ロード競技の日本代表候補 発表!

3月17日、自転車総合ビル 自転車協会にて、第31回 リオデジャネイロ オリンピックの、自転車ロードレース日本代表候補が発表された。代表候補は2名。新城幸也(ランプレ・メリダ)、内間康平(ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム)である。

選考基準について、ロードヘッドコーチの浅田彰氏より、説明があった。以下、原文である。

「みなさん、こんにちは。2014年4月からヘッドコーチに就任しました浅田顕と申します。今回、リオデジャネイロオリンピック選考につきましては、一昨年ですかね、2014年の年末に決めました選考基準について、ご説明いたします。

日本のロード界も、そろそろメダルを獲るぞという時期がやって来たように思えます。前回のロンドン五輪では、別府選手が先頭集団でゴールするという成績を残してくれました。ついこないだのことのようなんですが、ロード競技は1位も100位も同じタイムでゴールをするという事があります。前回のロンドン五輪では、先頭集団に残った別府選手が、本当に金メダルの選手の背中を見てゴールしたという、そういう状況だったと思います。

そして4年後の今年ですが、日本がロードでメダルを獲るにはどういう選考基準が相応しいか考えました。ロードで、オリンピックでメダルを獲るということは、少なくとも、ワールドツアーでしたり、グランツールで表彰台に上がってないと、その根拠も何もないなという風に考えます。

4つの段階を踏みました。先ず第1優先としましては、ワールドツアーでの表彰台、世界選手権も含めて、ここで3位以内、表彰台に上がった選手には第1優先権を与えます。

2つ目は、ワールドツアーでポイント、ワンデーレースでいうと10位以内、グランツールですと総合20位以内、ステージでは5位以内という形になります。

そこでのポイント差のトップだった選手が第二優先権。

そして第三優先、世界レベルにより近いヨーロッパツアーでのレースで表彰台に上がった選手。

もし、この1,2,3に該当する選手が居なかったら、各大陸ツアーのUCIランキング、こちらのほうのポイントで選考するという基準を作りました。

期間なんですが、オリンピックは特別なケースですし、各所属の事情で走っているとなかなか調整が出来ない。調整の期間、1月1日からその年はオリンピックに向けて第一優先、最優先にしてもらおうという事で選考の期間を2015年1月1日から12月31日までの1年間、各種目よりかなり早い選考期間となりました。

遅くしなかった理由というのは、前々回の選考をして、ポイントを稼いだ選手ということで選考していた記憶があるのですが、その時にちょうど私が監督をしていたチームの所属選手が選ばれたときに、ほんとに長い期間ポイントを獲得したために冬も春も夏も秋も全部走りました。ポイントを求めるあまり疲れ果てて元気な走りが出来なかったということで、今回は長い準備期間を持ってもらおうという事で選考期間を設けました。

その中で残念ながら去年は1、2、3の3つ目までで選考する対象の選手がおりませんでした。例年でいうと、トップの選手は該当する選手が居たんですが、去年はおりませんでした。ということで、4つ目の大陸ツアーでのポイントの上位2名の新城幸也選手、内間康平選手、この2名が選出されたということであります。以上がこの2人が選ばれた理由でございます」

ここでワールドツアーを戦う別府史之が選考から漏れてしまったのはワールドツアーポイント、大陸ツアーポイントを上位2名よりも少なかったことが要因となる。また枠自体も2名と強豪国に比べて明らかに少ない手数で戦うことになる。しかしながら、2人の意気込みは強い。新城選手は重大なケガをしながらの選出だが、復帰を誓った。

新城はこう語る。

「このたび、リオ選考していただきました新城幸也と申します。今年からイタリアのチームランプレという新しいチームに移籍をしまして、去年からオリンピックの多くのことだったりいろいろ方法を得ながら準備をしてきました。正直今、先月のレースで骨折をしています。だけど、リオには間に合います。しっかり準備して、たくさんの準備期間をいただいたので、リオでメダルを獲れるようにしっかりと準備して走りたいと思います。頑張っていきます。よろしくお願いします」

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新城幸也(写真:2016年 アジア選手権)

プロフィール◆身長171cm、体重64kg、31歳。

主要大会成績◆

2009年/ツール・ド・フランス第2ステージ区間5位 総合126位
2010年/ロード世界選手権9位、ジロ・デ・イタリア第5ステージ3位 総合93位、ツール・ド・フランス 総合110位
2011年/アジア選手権優勝
2012年/ツール・デュ・リムザン総合優勝。ツール・ド・フランス 第4ステージ敢闘賞 総合84位、ロンドンオリンピック 48位
2013年/全日本選手権優勝。ツール・ド・フランス 総合99位。ツール・デュ・リムザン 総合2位
2014年/アムステル・ゴールド・レース 10位。ジロ・デ・イタリア 総合127位。ツール・ド・フランス 総合65位
2015年/ロード世界選手権 17位。ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合65位。ジャパンカップ・サイクル・ロードレース 3位
2016年/アジア選手権2位

内間のコメントはこちら。

「チーム・ブリジストンアンカーの内間康平です。僕は、こうやってオリンピックに選考されるのははじめてです。ですが、やることはいつもと一緒だと思っています。先ほどの幸也さんが言ったように、日本のメダル獲得に向けて僕は精一杯、アシストとして走って行きたいと思っています。去年のプレオリンピックのコースも走ってイメージも掴んでるので、それに向けて残りの期間、しっかりとイメージしながら練習をして、本番に向けて行きたいと思っています。よろしくお願いします」

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内間康平(写真:2016年 アジア選手権)

プロフィール◆身長170cm、体重60kg、27歳

主要大会成績◆

2010年/ツアー・オブ・タイランド 第5ステージ優勝。ツール・ド・コリア 第10ステージ4位。全日本大学対抗自転車競技選手権 優勝。全日本大学選手権ロードレース 優勝。
2011年/ツール・ド・おきなわ 総合7位
2013年/ツール・ド・北海道 第3ステージ2位。ツール・ド・台湾 第4ステージ4位。
2014年/ツール・ド・シンカラ 第1、第2ステージ優勝。ツール・ド・北海道 総合3位。経済産業大臣旗ロードレースチャンピオンシップ 優勝。ツール・ド・台湾 総合9位、アジア1位
2015年/アジア選手権3位。ツアー・オブ・タイランド 第1ステージ優勝、総合2位。ロード世界選手権代表
2016年/アジア選手権 日本代表

 


競技日程は、8月6日に男子ロードレース。8月7日に女子ロードレースが行なわれる。8月10日は男女タイムトライアル。8月11〜16日までトラックレース。8月17〜19日までBMX。8月20〜21日はMTBが行なわれる。

開催までおよそ140日だ。長いようであっという間に日にちは過ぎていくだろう。日本選手団の健闘を祈るばかりだ。

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