2024年06月02日
【第20回 Mt.富士ヒルクライム速報】20年目のゴールを目指して!
国内最大規模のヒルクライム「富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム」が、6月2日、富士スバルライン(山梨県富士吉田市など)で開催された。第20回の記念大会となった今回は、9308人がエントリー。多くのサイクリストがペダルを踏みしめ、日本一の山を駆け上がった。
主催者選抜クラス男子、金子宗平さんが2連覇!
今年の富士ヒルも天気が心配されたが、夜中に降っていた雨も、夜明けごろには上がった。スタート会場の富士北麓公園は濃い霧に覆われていたものの、集まったサイクリストは雨が落ちてこないことにホッとした表情を浮かべているようだった。
ゴールの5合目に近づくと雲を突き抜け、青空から強い日差しが降り注ぐ。富士山の姿もくっきり見えるようになり、最後の力を振り絞るサイクリストを後押しした。
強豪クライマーがしのぎを削る主催者選抜クラス男子は、金子宗平さんが56分42秒とコースレコードに迫る好タイムで2連覇。大会2連覇は2011~12年の田崎友康さん以来2人目の快挙だった。3連覇にも意欲十分で「次回は55分切りを目指したいので、プラチナより上のレインボーリングか何か作ってほしい!」とアピールしていた。
主催者選抜クラス女子は、三島雅世さんが僅差の争いを制して初優勝を飾った。
20周年記念イベントも開催
第20回大会記念として、前日6月1日にはパレードライドを実施。約70人の参加者が思い思いのコスプレなどを身にまとい、富士吉田市から富士北麓公園までのんびりサイクリング。沿道のみなさんからも、声援が送られた。
2日のゴール後には、20回すべて完走している健脚サイクリストを特別表彰。「15回大会より少し人数が減ったけど、ここまで来たらやめられない」と21回目以降にも意欲を見せていた。
大会スペシャルゲストとして元プロサイクリストの別府史之さんが出走し、恒例の90分ペースメーカーには現全日本ロードチャンピオンの山本大喜選手(JCL TEAM UKYO)ら現役選手を含む豪華な顔ぶれが務めた。それぞれ参加者とコミュニケーションをとったり、サポートをしながら一緒に五合目を目指した。
関連URL:https://www.fujihc.jp/
写真:小野口健太 文:光石達哉
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。