2019年09月03日
【第一回八ヶ岳高原ヒルアタック】晴れ渡る天空へ向かって、アタック全開!
令和元年9月1日、17kmの公道レース、第一回八ヶ岳高原ヒルアタックが八ヶ岳高原ラインを舞台に開催。開催までの数日は天気予報が目まぐるしく変わり一喜一憂する場面もあったが、運も味方して天候は回復し青空がみえる。そして秋風をほのかに感じる清々しい気候のヒルクライムレースとなった。
オープニングセレモニーには、大会特別名誉会長の渡辺英子北杜市長、大会会長の浅川力三山梨県議会議員、実行委員長の末木基治陸連会長がスピーチを行う。大会開催の祝辞と、選手の健闘と歓迎の言葉を述べた。
浅川力三 県議会議員
渡辺英子 市長
末木基治 会長
今回はeバイクの部(オープン参加)も設立。柴田 明季さん(左)は総合5位相当のタイムでゴール。
八ヶ岳高原ラインを、道の駅こぶちさわから、清里の森に向かう17km、標高はスタート地点からすでに1000m越えという、高地系のヒルクライムコース。このアップダウンの連続する稀にみるヒルクライムコースに多くの八ヶ岳フリークや多くのヒルクライムレース愛好のサイクリストが集まった。
トップクラスのタイムを叩き出した第1ウェーブでは41分台と時速25km/hの戦い。ロードレースのようなスピード感の激しい駆け引きはなかなかの見応え。
「下りで休めたので、集団についていくことができた」「アタックするための足を貯めることができた」などコースに組み込まれた下りの印象は様々でレースとして走っている選手たちも楽しめた模様。
ゴールする表情もスッキリ笑顔の方が多かった印象だ。
通称「赤い橋」計測終了地点から見える赤岳もくっきり。
サプライズゲストに、地元のプロアスリート エース栗原さんが第一ウェーブから出場。序盤はレースをひっぱりその力を見せつつ、参加者と一緒にヒルクライムを堪能し、ある意味名誉な?しんがりの参加者とともに1時間40分とたっぷり時間をかけてフィニッシュ。スタート前には参加者を激励した。
名誉ある第一回大会の総合優勝は4名のゴールスプリントを制した杉本 卓史(白桃肉Chorizo)さん。「先頭グループのみなさんの引きが強くて、ただついていくだけだった」と控えめなコメント。初代優勝おめでとうございます。
(撮影:浅川弘徳さん)
レース中盤以降集団を支配したのは、ゼッケン10の早馬涼介さん。トップ集団を形成した上位入賞者は一様に早馬さんの積極性を口にした。
「CTLが40と低かったので、これで満足です」と謙虚なコメント。勾配が緩いヒルクライムレースが好きとのことで、今後の走りにも注目。
最後の最後まで検討しましたが、やはり初代敢闘賞は山本晋治(spirit 遊)さん。ゴール2kmほど手前の“まきばレストラン”の急勾配で単独アタック。ぐいぐいを引き離す力強いペダリングだったが、ゴール数百メートルで失速し集団に捉えられる。なんと「ゴール地点を見誤った」という。うまくはまっていたら上位入賞、よもや優勝も見えていただけにもったいない走り。なにより審査員の心を鷲掴みにした、力を振り絞った果敢な走りが敢闘賞受賞のポイントでした。
KOMを獲得したのは10km地点、2回目のKOMポイントをトップ通過した北村 信幸さん(天照.CST)が受賞。ローテーションのアヤで獲得してしまったとコメントでしたが、先頭集団に残ったからこそ。おめでとうございます。
女子総合は「レース初優勝です!」という矢野紘子さん。2位の原瑞希さんは、長野県の中学生! 学校部活ではスケート部に所属し、オフシーズンのトレーニングとして自転車を初めて1年目という。
ジュニア男子は、高校の部活ではなく趣味という金丸 結羽さんがトップに。女子総合2位の原さんと同窓の由井 雛斗さんは惜しくも2位。地元、北杜市の浅川耀太さんは3位で悔しさをにじませた。
優勝、入賞者の皆さん
和気藹々とした式典の後は、帰宅の途に。道の駅こぶちさわ方面のみなさんは、サポートライダーの先導のもと、下山へ。お疲れ様でした。
貴重な公道レースが開催できたのは地元みなさんの協力あってこそ。そして次回も開催できるよう運営一同、頑張ります!
上位結果はこちら
大会ホームページ(フルリザルト掲載):http://yatsugatake-ha.jp/
写真:小野口健太、武智佑真
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。