2022年06月13日
【速報】快晴の富士スバルラインを駆け上がれ!! Mt.富士ヒルクライム開催!
国内最大のヒルクライムレース『「富士の国やまなし」 第18回Mt.富士ヒルクライム』が、6月12日(日)、富士北麓公園(山梨県富士吉田市)から富士山五合目を目指す富士スバルラインで開催された。
心配された天候もレースが進むうちに快晴となり、全国47都道府県から集まった7,306人が出走して富士山を駆け上がった。今大会はJBCF、JCL両団体からプロ選手が参戦した初開催のエキシビションレースが主催者選抜クラスと同時にスタートし、迫力のレースが展開された。
雨のち晴れの自転車日和に富士山を目指す!
例年より早く、約1週間前に関東甲信地方は梅雨入り。富士ヒル会場の富士吉田市周辺も前日の11日午後から雨が降り始め、今年も雨の中のレースになるのかと肩を落とす参加者も少なくなかっただろう。
ところが、夜中も降り続いた雨は当日12日の空が白み始めたころには上がり、曇り空の中、最初の主催者選抜クラス男子&エキシビションレースがスタートを切った。
その後は時間とともに雲の切れ間から青空が広がりはじめ、気温も上昇して自転車日和となる中、参加者たちは日本一の山・富士山に立ち向かった。
コースは計測距離24km、平均勾配5.2%、最大勾配7.8%の富士スバルライン。ヒルクライムの中では勾配は比較的緩やかだが、長い距離は様々なコンディションの変化を生む。路面はウェットのところも残り、標高が高くなると向かい風が強く吹いてきた。好タイムを出すには最高のコンディションとは言えなかったが、それでも多くの参加者が日ごろの練習の成果と持てる力を出し切って、5合目のゴールラインに到達した。
出走者数は昨年よりも約2,500人増えたが、出走前の検温など感染対策を行いながら大会運営を行った。約4割の参加者が富士ヒル初参加という中、完走率は99.0%と高く今年も初心者でも楽しめるヒルクライムとなった。
主催者選抜クラスとプロ選手が同じ土俵で激突! 真鍋晃さんが新たな富士ヒル王者に!
今大会はJCL、JBCF(JPT)のプロ選手18人が走るエキシビションレースが初開催され、主催者選抜クラス男子と同時スタート。現全日本チャンピオンの草場啓吾選手(愛三工業レーシングチーム)、ツアー・オブ・ジャパン総合3位のトマ・ルバ選手(キナンレーシングチーム)など名だたるトップ選手が、ホビーレース界のトップヒルクライマーとどんなレースを繰り広げるか注目された。
レースは序盤からハイペースな展開で、中盤から主催者選抜クラスの5人が先頭集団を形成。その中には、昨年コースレコードで優勝した池田隆人さん(TEAM ZWC)らも含まれていた。
この先頭集団は昨年2位の加藤大貴さん、真鍋晃さん(EMU SPEED CLUB)の2人に絞られ、ライバルを置き去りにしていく。ここから最後にアタックした真鍋さんが独走でゴールに飛び込んで、富士ヒル初優勝を飾った。タイムは57分07秒70。2位には加藤さん、3位には池田さんが続いた。
エキジビジョンレースは、佐藤光選手(稲城フィッツ クラスアクト)が唯一1時間を切る59分58秒40で優勝、2位は台湾のブライトンレーシング所属の吳之皓選手、3位には米谷隆志選手(リオモ ベルマーレ レーシングチーム)が入った。
主催者選抜クラス女子は、終盤まで4人の先頭集団で激しいレースが繰り広げられた。最後はスプリントで佐野歩さん(Infinity Style)がテイヨウフウさんをわずか0.07秒差のスプリントで制して優勝。3位には、昨年優勝の望月美和子(TEAM ORCA)さんが入った。
富士ヒルに照準を合わせてきた主催者選抜クラスの選手たちのヒルクライム能力の高さが際立ったが、プロ選手とホビーレーサーがお互いに刺激を与えあい、富士ヒルの歴史に新たな1ページを刻んだ大会となった。
次回はMt.富士ヒルクライムに挑んだ一般参加者の声を中心にお届けします! お楽しみに!
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。