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2016年06月16日

データと写真で振り返る第13回Mt.富士ヒルクライム【過去最高のヒルクライマーの競演】

6月12日(日)に開催された第13回Mt.富士ヒルクライムは、晴天にも恵まれ、これまででもっとも多い出走者数に。加えて完走者数の割合も過去最高の値になり、参加者のみなさんが思い思いのペースでイベントを楽しまれていた。
過去の実績から主催者がメンバーを選抜する「主催者選抜クラス」には全国から強豪ヒルクライマーが集まり、豪華競演が実現した。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍などで輝かしい戦歴を誇る“山の神”こと森本 誠さん(GOKISO)が初出場にして大会史上初めて58分台を叩きだし、コースレコードを更新しての初優勝を飾った。

8000人を越えるヒルクライマーが富士山に挑んだ1日をデータと写真を振り返ってみよう。

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スタートの号砲を待つ参加者。ここから24kmのレースがはじまる
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多くの参加者から「これまでで最高の天気」と言われるほどの快晴に恵まれたレース当日。富士山もくっきりと姿を見せた

 

まずは今回参加人数等の基本データは以下のとおり

申込者数  8,705人 
出走者数  8,031人 
完走者数  7,982人 
完走率   99,40% 
※いずれも過去最高

出走者数が過去最多となった一方で、完走率も過去最高に。レース中は追い風がつねに参加者を後押ししていたことも影響したようだ。その結果が主催者選抜クラスのリザルトにもあらわれた。
以下は主催者選抜クラスTOP8のリザルト。

1位 森本 誠 (GOKISO) 58分31秒92 ※コースレコード
2位 兼松 大和 (TeamGreeenRoad) 58分36秒23
3位 田崎 友康   (F(t)麒麟山Racing) 59分02秒51
4位 渡辺 佑樹 (team SONIC) 59分03秒29
5位 板子 佑士 (ライフライド) 59分05秒92
6位 田中 裕士 (グランペール) 59分10秒95
7位 武田 祥典 (桜高校軽音部) 59分29秒29
8位 星野 貴也 59分30秒07 

前年大会の優勝タイムが史上初の60分切りのコースレコード(中村龍太郎さん・59分28秒)だったのに対して、今年は6人もの選手が前年の優勝記録を上回った。主催者選抜クラスのメンバーが充実するとともに、レースの高速化も確実に進んでいる。

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2位の兼松大和さんとのマッチスプリントを制し、ゴールへ飛び込む森本 誠さん
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惜しくも2位となった兼松大和さんも58分台の好記録でフィニッシュ。ワンツーの2名の逃げがレースを動かした
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主催者選抜クラス入賞の8名。トップヒルクライマーが激戦を繰り広げた
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女子総合優勝は近藤民子さん(晴嵐サイクリングクラブ)。タイムは1時間12分51秒95。2位以下に大きくタイム差をつけての勝利だ

 

また選抜クラス以外の参加者も好リザルトを出せたよう。前年よりも「ゴールド」や「シルバー」獲得者が大幅に増加した。

ゴールド(65分00秒以内) 82人 
シルバー(75分00秒以内) 580人(うち女性1人)
ブロンズ(90分00秒以内) 1915人(うち女性45人)

全体参加者との割合でみると、ゴールド獲得者は約1%、シルバー以上の獲得者は約8%、ブロンズ以上は約32%となる。

フィニッシュ会場となる富士山スバルラインの五合目では、全力を出し切りヘトヘトになりながらも、ゴール後は笑顔が溢れる参加者多さが印象的であった。

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フィニッシュ直前の平坦区間。ここでのペースアップが好リザルトにつながる
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前日のステージでも大会を盛り上げていただいた、ゲストの今中大介さんと片山右京さんがフィニッシュまでもつれ込むデッドヒートを演じた
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前日のサイクルEXPOも大盛況。サイクルEXPOの様子は別途レポートにてお届けします 

(写真/和田やずか、うさみたかみつ)

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