2016年01月28日
ファンライド トレーニングキャンプ Vol.1 大会レポート
去る1月23日、船橋オートレース場にてトレーニングキャンプと題しまして、ライディングスキルを高めることを目的としたイベントを催しました。今回は記念すべき第1回目。テーマは集団走行のライディングスキルを身につけようというものです。みなさんもグループライドなどを行なうと思いますが、集団走行の スキルをもっていると、とてもスムーズに快適に目的地まで走ることができます。レースにおいてはライバル同士が協調してゴールを目指すわけですし、イベントでも参加者同士で風圧を負担しあうことでスピードを維持することができます。
集団走行というテーマに共感していただいた参加者のみなさん。午前の部に50名、午後の部に38名のサイクリストが船橋オートに集まりました。日本じゅう を文字通り震えさせた低気圧による低い気温と、いつ雪や雨が降り出してもおかしくない曇天の影響で参加率は少々下がってしまいましたが、寒〜いなかで一緒に走った記憶 と、トレーニングドリルで学んだスキルは今後の走りにプラスになったはずです。
座学の前に参加者同士のあいさつから。そしてフロントホイールを用いて自転車が安定して走れる仕組みを体験。
まず最初に行なった座学では、まず参加者同士で“あいさつ”をしてもらいました。これから密着して集団走行を行なうのに、知らない同士ではうまく走れる訳がありません。これはホビーレースやイベントにも言えること。知り合いともなれば、お互いに気遣いが生まれますよね。お隣さんへのごあいさつ。これは実際のイベントでもぜひやってほしいことです。
実技では走力によってグループ分けを行ないレベルに応じたレッスンを行ないました。サイクリングの経験年数は3〜5年未満の方がもっとも多く、乗っているだけで楽しい時期が過ぎ、走りの質にもこだわり始めた方々が多かったのかな、とも感じました。
午前午後ともに3つのグループ(初級、中級、上級)に分けて実技を行ないます。初級、中級に分けたグループは安藤隼人コーチ(スマートコーチング)、上級者は福田昌弘コーチ(ハムスタースピン)が担当。ふたりはそれぞれ参加者のレベルに合わせたメニューを即時にカスタマイズして対応してくださいました。なかでも注目だったのは、ローテーション(先頭交代)の原理原則を学ぶトレーニングドリル。
なんともフォトジェニックではありませんか。先頭交代は先頭で走っていた人を次の人は“抜かす”のではなく、先頭が下がっていくのです。そうしないと先頭が変わるたびにスピードが上がりますよね。この写真はなにをしているかというと、行進をして先頭交代の仕組みを頭で理解するのです。目からウロコですよね。
集団走行にはサポートライダーが付き添い個別に指導してくれます。これもクローズドサーキットだからこそできること。
また、集団走行ではサイクリスト同士が接触してしまうこともあります。これはアマチュアでもプロでも起こりうること。接触したときにどのようになるか知っておくだけで、実際の場面での対応も変わります。そんな訓練も行ないました。
接触されたとき、どうなるのか。どうしたらよいのか。普段こんなトレーニングはしないですよね。
こういったトレーニングは受講したユーザーだけが知っていてもしょうがないんです。サイクリスト全員が知ってほしいことなので、出し惜しみは厳禁ですよ! 今回受講した参加者のみなさんは、ぜひこの内容を仲間に伝えていただいて、または次回も一緒に参加していただき、みんなでスキルを高めて、もっとサイクリングを安全に楽しめるようになるといいですね。
午前の部の参加者のみなさん。とっても寒かったですね! 最後には集団走行がとてもスムーズにできるようになっていました。
午後の部の参加者のみなさん。午前中よりもさらに寒かったですね……。かけ声も「寒かったぞ〜!」
(写真:うさみ たかみつ/編集部)
トレーニングの動画シーンはこちら
次回の第2回は2月10日(水)。内容は安全走行についてです!
次回トレーニングキャンプは2月10日に開催です。テーマは安全走行です。走る、曲がる、停まるって言葉にすると簡単ですが、やってみると意外と難しい!? これをなるしまフレンドより、バルセロナオリンピック代表、2度の日本チャンピオンに輝いた藤野智一さん(日体教公認自転車コーチ)、鈴木淳さんを2コーチにご教示していただきます。上級者も楽しめるよう、小畑郁さんをはじめとしたJPT実業団メンバーと一緒に走る500m走路での走行訓練も併催します。参加料はいずれも3000円。
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FUNRiDEスタッフも走ります。みなさん、一緒に走りましょう!
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。