2017年02月02日
春に向けてみんなで走ろう! FUNRiDEトレーニングキャンプVol.7
1月29日(日)、埼玉県戸田市の彩湖・道満グリーンパークにて、FUNRiDEトレーニングキャンプVol.7を開催しました。
今回は3月11日(土)に開催するTOKYOエンデューロ2017 in彩湖(http://www.tokyoenduro.jp/saiko/)に向けての準備企画ということで、イベントでの集団走行に自信のないサイクリストのみなさんにお集まりいただき、スマートコーチングの山口大貴さんのもとトレーニングを行いました。
普段1人で走っていると、イベントに参加時に、前にもうしろにも左右にも……大勢のサイクリストに囲まれた環境で走るということには不安がつきまといます。かと言って、集団を避けるように単独で走っていると、集団内で走ることによる“空気抵抗の低減”という恩恵を受けられず、うしろから来る集団にびゅんびゅんと抜かされていき、なんとなく悔しい思いをしてしまいます。
イベントを楽しむためにも集団内で走るテクニックを身につけましょうというのが今回の趣旨。山口コーチのもと、さっそくFUNRiDEトレーニングキャンプをスタートです。
自転車の基本は「中心に乗る」
まず山口コーチからレクチャーがあったのは、左右のペダルに均等に体重をかけて、自転車の中心に乗りましょうというライディングの基本(ニュートラルの姿勢)のポイント。この体重のかけ方を覚えておけば、左右にフラフラすることも減り、まっすぐに走行できます。数回練習したあとは参加者がペアになり、左右のペダルに均等に体重をかけた状態の相手を横から押してみます。ハンドルではなく、ペダルにしっかりかつ左右均等に荷重できていれば、横から押されてもふらつかないで走れることをみなさん実感。集団の密度が高くなってくると、隣の人と肩が触れ合うこともありますが、この基本ができていれば、そんな状況でも緊張せずにまっすぐ走れるはずです。
左右のペダルに均等に体重にかける「ライディングの基本」をまずは練習
基本ができていれば、片手を離してもふらつきません
基本ができていれば横から押されてもふらつきません!
ブレーキングは重心移動
次に山口コーチからレクチャーがあったのは、ブレーキングに関して。よく手(とくに人差し指と中指)の力だけでブレーキを握る人がいますが、そうすると重心が前のめりになってとても危険。ホイールがロックしてしまう可能性も高まります。正しいブレーキングは指(中指と薬指、小指)をブレーキレバーにひっかけた状態で、重心を後ろに移動させることでジワ~っとレバーを引く方法。こうすれば、ホイールがロックして前転するなんてことも起こりにくくなります。
集団内で、ホイールをロックさせるような急ブレーキをかけてしまうと、まわりの参加者に迷惑になり、追突されてしまう可能性もあります。イベント時には重心移動を利用したブレーキングとお互いの掛け声を忘れずに!
集団が減速して、前方が詰まったりするとハンドサインで後ろの人に合図する方も多いですが、片手離しの状態は不安定なので、無理にする必要はありません。まずは走行中も聞こえるような大きな声での声出しが基本です。
手だけではなく、重心を後ろに移動させることで、ブレーキレバーを引く
コーナリングは目線から
苦手意識を持つ人も多いコーナリングでは、「しっかり曲がる方向を見ましょう」とコーチからアドバイス。バイクの中心に乗るという基本ができていれば、曲がりたい方向を見るだけでも、バイクは曲がっていきます。
イベントでは、まわりの人と同じように曲がるというのも重要です。一人だけ違う動きをしてしまうと、接触の原因になります。どんな状況でも焦らず正確にコーナリングできるようにしておきたいですね。
両ペダルへ均等に荷重できていれば、曲がりたい方向を見るだけで自然に曲がっていく
集団走行はコミュニケーション
集団走行の基本はコミュニケーション。お互いに意思疎通を図ることで、集団がひとつの生き物のように動くことができます。集団内ではお互いにライバルである一方で、同じゴールを目指す仲間でもあります。楽しくコミュニケーションを取りあって、協力して走りましょう。
また集団走行時の目線に関しては、
「自身の前輪先端と前の人の後輪後端が、はすらないか気にして目線がそこにくぎ付けになりがちですが、前の人のバイクのBB付近を見る(注視するのではなく、周辺視野でまわりも確認しながら)ことがポイントです」と山口コーチ。
まずは自転車から降りて、集団走行およびローテーションの練習。まわりに合わせることと、声出しが重要!
コースに出る前に、TOKYOエンデューロのピットエリアを使いローテーションを練習
と、ここまでをTOKYOエンデューロのピットエリアで練習したら、イベントで使用するコース上をチェックしながら走ります。
TOKYOエンデューロのコースは2本の長い直線に加えて、小さなアップダウンが3回あるという約5kmのコースレイアウト。上り区間は無理に脚を使わずに、直線エリアではまわりのサイクリストと協調して巡航スピードを上げていくのがタイム短縮のポイントです。
彩湖の管理棟側には、クルマよけの凹凸がありますが、そこをクリアする際こそ、ペダルに荷重した状態を維持することが重要! ハンドルに体重を預けていると、凹凸の衝撃をもろに受けて、身体への負担も大きいです。
三カ所ある上り区間は無理しないことがポイント。大会当日は試走時間でしっかりコースの確認を!
参加者全員でコースを1周したら、本日最後のプログラム。参加者を2つのチームに分けて、チームパシュートで対決!
逃げ集団がスタートしてから10秒後に追走集団がスタート。フィニッシュ地点のタイム差をスタート時の10秒と比較して勝敗を決定します。
両チームとも積極的にコミュニケーションをとりながら走行し、上手にローテーションを行っている姿が印象的。逃げと追走を交代した2本目の前にはそれぞれ入念な作戦会議も行われました(笑)。
2チームに分けてのチームパシュート。協力して、10秒先の逃げ集団を追います
チームパシュートはそれぞれのチームがいろいろ作戦を立てて盛り上がりました
最後は、山口コーチへの質疑応答で、今回のトレーニングキャンプは終了。
寒さの厳しい時期にしては、暖かい気候に恵まれて、みんなで楽しく走ることができました!
TOKYOエンデューロ2017 in彩湖はまだまだエントリー募集中!
今年はステージイベントをさらに充実させ、ピットエリアで待機してい時間帯も楽しめます!
春のシーズンインにTOKYOエンデューロ2017 in彩湖にぜひご参加ください!
TOKYOエンデューロ2017 in彩湖 大会HP → http://www.tokyoenduro.jp/saiko/
エントリはこちら → http://www.tokyoenduro.jp/saiko/entry/
(企画協力:スマートコーチング http://www.smart-coaching.jp/index.html)
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。