2019年11月18日
【ツール・ド・おきなわ サイクリングイベント】満喫しすぎの175km『やんばるセンチュリーライド』レポート
ツール・ド・おきなわはロードレース部門のほかに、最長336kmの沖縄本島一周サイクリングをはじめサイクリング部門が7種目も開催されている。
その中の「やんばるセンチュリーライド」に編集部スタッフが出走取材を試みた。
やんばるセンチュリーライドはコースガイドによると全長が175km、食事が提供されるエイドが5か所、獲得標高が2280mだ。沖縄本島1周サイクリング(2日間のイベント)の次に長い設定となっている。
やんばる(沖縄県北部)の自然あふれる海岸線を回るコースで、コース後半の東海岸はアップダウンが続き、走り応え十分なイベント。
また、大会初日(土曜日)の開催なので、日曜日に別種目にも参加できることも魅力。
やんばるセンチュリーライド コースマップ©️ツール・ド・おきなわ
スタートまでは「ウチナータイム」
朝6時に集合が開始され、続々と選手が集まってくる。
レースと異なるライドイベントなので和気あいあいとした雰囲気が漂い、スタート時間までゆっくりしている方が多い。やんばるセンリュリーライドの参加者はおよそ300人。
7時に沖縄本島一周サイクリングがスタートし、続々と他のカテゴリーの参加者がスタートしていく。
スタート地点はレースさながらのスタートとなり、いよいよだ! と気分が高揚する。コースの大半は交通規制をしていないので、もちろん道路交通法を遵守して走る。
前半は海岸線を走る平坦基調で足慣らしによい。コースとなっている国道は車や信号が少なく自転車でも走りやすかった。
走っているうちに同じペースの参加者でいくつもグループができた。マイペースで走ることができるので、楽しみ方は様々だ。
走行ペースを保ってグループライドすること自体を楽しむ参加者の皆さん
景色が良い場所では立ち止まって写真を撮影するサイクリストも多い
ウチナーだからこその充実したエイドステーション
食事が振舞われるエイドは全部で5か所あり、沖縄の郷土料理のサーターアンダギーやシークワーサージュースがあり沖縄を体感できる。
全エイドにシークワーサージュースは全5種類くらいあり、どれを飲むか迷っている参加者も多い。また疲れた体に優しい栄養豊富な黒糖もおすすめ。
第1エイドでは、『シークワーサー入り』という珍しいサーターアンダギーが振舞われた。
爽やかな甘さが口内に広がり、何個でも食べられそう……。
国頭村にある第2エイドでは到着が昼頃となるため昼食エイドとなっている。
ここではカレーや豚汁が振舞われる。いずれもかなりの量なのだが、すでに90kmを走ってきているので両方完食!している参加者も多い。
後半戦 アップダウンをチームで攻略
第2エイドを過ぎるとアップダウンが続く後半戦だ。
チームで参加している方たちも上りは各々のペースで走って、頂上で合流している様子がみられた。レースとは違った形のチームプレイといったところ。
後半戦1回目のエイド「アダーガーデンホテル」では、ウチナーンチュがこよなく愛する『天ぷら』と、『はちみつレモン』が振舞われ、甘い酸味が疲れた体に染み渡る。
やんばるの森の中を走るためアップダウンが多く前半より顕著にきつい。
反面、景色がガラリと変わるので新鮮。ときおり見える絶景が疲れを一瞬忘れさせてくれる。
137km地点の『福地川海浜公園エイド』では、フレッシュな『パイナップルやソバ』がいただける。
最終エイドの「わんさか大浦パーク」ではラストの上りに備えてシークワーサージュースをチャージ。
この後の上りを走り切ればフィニッシュ地点までは下り基調だ!
大会MCが帰ってきた参加者をねぎらう。疲れ果てて応答できない参加者も多いが完走して表情は一様に明るい。
フィニッシュ地点では完走証を発行してくれる。有料だが自分のゼッケンと完走証をラミネートするサービスも実施されていた。
海外からの参加者が数多くみられ、その多くはチームで参加している。そんな参加者のみなさんをご紹介。
海外からの参加者もエイドのおもてなしがうれしいと話しており、万国共通で楽しめるイベントだ。
ツール・ド・おきなわは7種類あるサイクリングイベントから、自分の脚力に合ったイベントを選ぶことができるので、老若男女問わず楽しめる。レースをリタイアしたけど「ツール・ド」の空気が忘れられないというサイクリストにもおすすめでしょう。
沖縄の海ややんばるの森といった世界に誇る自然環境の中を走り、コースは長く上りもけっして優しくはないが、達成感や満足感がとても高い。沖縄の魅力が詰まった思い出に残るライド体験ができるだろう。
関連URL:http://www.tour-de-okinawa.jp/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。