2016年03月18日
TURBINEを使ってみた!
空気吸入量が約38%UPする!?
有酸素運動においては、呼吸をして空気を取込み酸素を用いて代謝を促す、好気的代謝によってモリモリと身体を動かすのであります。ロードバイクでの運動はまさに有酸素運動がほぼほぼ占めていて、心肺機能がとても重要になってきます。そこで運動能力を高めるためには酸素の供給量を増やすか、代謝能力を高めるかということになりますね。マスクをして走るとどうしてツラいかというと、呼吸が制限されているからです。酸素がうまく取込めず代謝が制限されている状態ですね。じゃ逆に空気を吸いやすくしたらいいんじゃね? というところで開発されたのが、このタービンというわけです。リリースされてしばらく経ち、多くの有名選手も使ってますし、こりゃ一発屋じゃないな〜感が出てきましたのでテストしてみました。
※スターターキットはS、M、Lの3サイズそれぞれ1個入りで1,800円(税抜)/従来品はサイズごとの3個入りパックで2,750円(税抜、サイズはS、M、L)
L、M、Sはこんな感じのサイズ感です。
まず自分にフィットするサイズを知るためにスタータパックから始めるといいでしょう。3種類のサイズが用意されていますが、なにしろコーカゾイドを基準に設計されていますので、モンゴロイドであることを痛感するほどの生粋のアジアンである筆者ではサイズが合わないのでは…..という懸念もありました。そのサイズ感は平均的な体型でしたらMサイズから始めるのがベターでしょうか。鼻腔を広げるループ部分は調整可能。Lは相当大きなサイズ! という印象です。
リング部分はサイズ調整可能なラチェット付き。Mサイズ、リング未調整でちょうど良かった感じです。
筆者はMサイズをおそるおそる使ってみる。”鼻腔って粘膜だしこんなゴツゴツしたもの入れたらなー”と思うものの意を決して使ってみる。やはり異物感は強いが、鼻腔が明らかに広がっているのがわかる。ループはラチェットが組み込まれていて、サイズ調整が可能でしたが、そのままのサイズでイケました。個人的には異物感もありますが、鼻腔が広がっているのがわかりメリットを感じました。鼻腔拡張テープは常用でしたので。
少し異物感が気になる……。
なにか入っているな〜感を引きずりながらいざ走ってみると思ったほど気にならない。下肢のほうから感じる疲労感のほうがツラいから。また1点、鼻腔の奥からしたたる流動体(ハナミズ)の処理をハンディーで行なおうとするとズレてしまいそうな心配をありました。勢いよく噴射するか、垂れ流しが正解なのでしょうか。個人的にはどちらも受け入れることができます。
ゴール前までしっかり踏めました。この写真はRUN PHOTO2.0。これはFACEBOOKに自動投稿してくれるサービスです。ヘルメットのバーコードから読み取るのです。
そんなわけで先日行なわれた東京エンデューロ2016in彩湖で行なわれたTTJ(タイムトライアルジャパン)で実戦投与することに。4.67kmのコースですが風がつよいうえに3つの丘、スピード制限用のバンプと思ったよりもシフトチェンジの幅も広くテクニカルでスピードに乗せにくいのが特長。ここでのタイムは7分を切れたら良いかな、くらいのイメージで走り出しましたが、まさかのトップから8秒遅れ上から3番のタイムで、自分が一番驚いているという次第です。、なんともタービンの効果もあったのか!? と思うところ。メーカー推奨ではおよそ7回使える医療用ポリマーを採用しているので、毎月1回のレースのだけ使う人なら7ヶ月利用できるということになるなので、経済的でしょう(よく洗浄してくださいね!)。
走っているときは気になりませんでした。
(写真/小野口健太、RUN PHOTO2.0、編集部 協力/トライスポーツ)
タービンの詳細情報:トライスポーツ http://www.trisports.jp/?q=brand/node/7588
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得