2017年05月31日
【TAKEWAY】スマートなスマートフォンホルダーをお探しなら
昨今、いろいろなアイテムがリリースさています。スマートフォンのサイクリング用アプリも充実してきて、ライドに適したガジェットになってきていますね。皆さんはスマートフォンをどうやってバイクに取り付けていますか? 筆者はスマートフォンをサイクルコンピュータとして使うときには、手軽なシリコン製のゴムバンドをよく使っていましたが、振動で揺れてしまってあまりよろしくありません。スマートフォンホルダーを使うまでもないな、と思っていたのですが、あるテストをきっかけに思い直すのでした。
そのときに使用したのがコレ。台湾の精密工業クランプメーカー、EHOMA社がリリースしているTAKEWAY。とある展示会で目にしたのがきっかけで、テストライドのお供のためにお借りしたのでした。
スマートフォン用スポーツホルダー、アクションカメラ用のボール雲台、そしてバイクのハンドルに固定するホルダーのR1レンジャークランプをアッセンブルして使うもので、用途によって機能を拡張できる自由度の高さがとても面白いですね。
今回はデータ採取のためにスマートフォンスポーツホルダー+R1レンジャークランプと、アクションカメラで撮影するために、R1レンジャー+ボール雲台+アクションカメラホルダーを使ってみました。
なんともごちゃごちゃしてしまいましたが、スマートフォンとアクションカメラをハンドルに装着しております…。ボディはアルミ製でしっかりとしているので安心感があってライドに集中できます。
クランプのデザインセンスはなかなかのもの。オーバーサイズ(φ31.8mm)のハンドルバーサイズなら問題なく使えます。クランプはかなり強力に挟み込むことができるので、カーボンハンドルなどに使用するときは注意。
手前のレバーを締めるとクランプが挟み込んでいきます。ガラスなどのワレモノやカーボン三脚などへのクランプは推奨されていないので、カーボンハンドルバー&ステム、あるいは軽量ハンドルに使用するときは注意しよう。
商品名/R1レンジャークランプ
サイズ/7.5cm(L)×6.5cm(W)×3.2cm(H)
重量/約73g
素材/アルミ合金、ABSs樹脂
クランプ径/円柱(直径)10-32mm、平面(厚さ)5-32mm。
動的耐荷重/300g 静的耐荷重/3000g
オープン価格
オプションパーツのアクションカメラホルダー(右)はR1レンジャークランプ(左奥)に装着可能。ここにボール雲台(中央)をかませることで、自在な角度調整と固定を実現し、最適な画角を実現できる。R1レンジャークランプに付属しているクイックリリースプレート(左手前)はカメラ機材やストロボの台座などを装着できる。
商品名/アクションカメラホルダー T-RC03
重量/約24g
オープン価格
商品名/ボール雲台 T-B01
重量/約102g
動的耐荷重/300g 静的耐荷重/3000g
オープン価格
商品名/クイックリリースプレート T-RC01
重量/約17g
オープン価格
R1レンジャークランプ+ボール雲台+アクションカメラホルダー+カメラはこんな感じに。
スマートフォンホルダーは4~5.7インチまでのスマートフォンをクランプできる。
スプリングの力で左右に広がるガイドに加えて、このアームで上部から押さえ込むので、走行中にスマートフォンが飛び出したり、落下するようなことはまず起こらないだろう。
商品名/スマートフォンスポーツホルダー T-PH02
重量/約83g
オープン価格
IMPRESSION
記事製作のためにお借りした小物アイテムであったが、思った以上の存在感と使いやすさ。取り付けてみるとサイクルコンピュータよりも存在感があるが、スマートフォンを活用するにはベストな位置だ。クランプ径はスペック上、オーバーハンドルのサイズは上限ぎりぎりではあるが、挟み込んでみると思った以上にアームが行き届いているので、落下したりずれたりする心配はないくらいかなり強く締め込める。アルミハンドル(表面は化粧カーボンです)だったために、気にせず挟んでいたが、軽量カーボンハンドルの場合は締め過ぎに注意したい。
スマートフォンもまずは適当にクランプし、ボール雲台で画角の微調整ができ、セッティングがスムーズに行えた。もちろん取り外しも簡単なのでアングルを変更するのも容易。とても使いやすいホルダーだ。動的な荷重に対しては300gとそれなりではあるが、舗装路を走っている上では問題は見当たらない(グラベルやダートはわかりません)。また定点で使うなら3kgまで耐えられる。
ほかにもタブレットホルダーや、角度調整が自在なフレキシブルネックなどもある。このスペックなら他にもいろいろな用途に応用できそうだ。
写真:編集部、猪俣健一
文:山本健一
問:オリエンタルホビー
関連URL:http://oriental-hobbies.com/fs/camera/c/takeway_g
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得