2016年09月13日
過酷な状況下でパフォーマンスを発揮するRapha シャドウジャージ
今日も雨が降っている――。
梅雨に台風。雨模様が続くことも多く、日本はつくづく雨が多いと感じる。
雨であればライドを控えるという選択肢もあるが、イベント当日や貴重な週末ライドなど、サイクリストには雨でも走らなければならない場面が必ずあるはずだ。雨ライドでは、レインジャケットをジャージの上から着込むのが一般的なコーディネイトであるが、重ね着はやはり通気面で劣ってしまい、蒸し暑く感じることもしばしば。そこでそんな悪天候にうってつけのジャージのテストを行なった。ラファから発売されたレインジャージ【シャドウジャージ】である。
下の写真を見ていただきたい。抜群の撥水性能で、表面に付着した水分を見事に弾く。ジャージ自体が濡れそぼることがないので、下山や強風の際にも身体を冷やす心配がない。
ラファらしいシックなジャージデザインは、雨中のライダーをストイックに際立たせることだろう。レースユーズを考えて作られているため、着心地はかなりタイトフィット。トレンドである、長めの袖も、機能性とファッション性を両立させている。独自の撥水生地のため、汗の速乾性はそこまで高くない。素肌に着るようだと内側に汗が溜まってしまうよう。吸水速乾性に優れる高性能のインナーウエアを着用することで、速乾機能を補いたいところだ。ジャージだけでなく、ビブショーツも同素材を使用しているため、走行中の雨ハネもだいぶ防ぐことができる。
全体的な機能のほかにも細部のディテールに様々なこだわりが垣間見える。それらを実際の写真を見ながら紹介していきたい。
汗が溜まりやすく、雨が入り込む可能性もあり襟元は吸水速乾性のある生地を使用している。
バックポケットにはしっかりと水抜き用の穴が配される。雨天時の走行は非視認性が低くなるので、しっかりとリフレクターも装着
袖はかなり長めで、肘上まで。袖口には縫い目がなく、雨水がスムーズに流れるようになっている。
IMPRESSION
デザインがシックでどんなヘルメットやバイクにも合わせやすい。夜間は目立たないが、ロゴに再帰反射素材が用いられているので、一定の視認性は確保されている。
アウターは袖が長めになっていて、腕が雨に濡れる面積を少なくしてくれる印象。撥水性が高いが、速乾性はそれほど高くないイメージ。高機能のインナーウエアをきておくと快適性は向上する。胴回りはタイトなイメージだが、腕周りはゆとりがある印象。各所に防水するためのギミックが用意されていて、雨の中を走りたくなるようなスペックだ。
ビブショーツは、パッドはわりとシンプルな作り。すなわち誰のお尻にも合いやすそうな形状と感じた。素材の特性上か伸びにくく比較的タイトな印象なので、試着をオススメしたい。サロペットの作りもしっかりとしていて、ショーツがズレることもない。
撥水性はさすがで表面から水が浸透することはない。水が撥水されている様を視覚的に確認することができ、高い効果を感じる。しかしながら着用したときは豪雨で、ホイールからの水の跳ね上げなどによってだろうか、パッドがしっとりと濡れてしまったが一般的なウエアとは比較にならないほどの撥水レベルである。季節的な点では、夏季は汗が抜けないイメージがあった。30°以下のほどほどの気温のほうが快適に使えるだろう。
【価格】
Pro Team Short Sleeve Shadow Jersey ¥39,500(関税込)
Pro Team Shadow Bib Shorts ¥47,500円(関税込)
Rapha japan HP:http://www.rapha.cc/jp/ja/shop/pro-team-short-sleeve-shadow-jersey/product/PWJ01XXBLKLRG
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。