【LOOK】シリアストラックレーサーへ。信頼の固定力・ケオブレードカーボンセラミックトラック

トラック競技の短距離競技においては、ビンディングペダルを用いていたとしてもトゥストラップを併用することが好まれている。これはクリートがペダルから外れにくくするために、より強い固定力を求めるためだ。当然突起物が増えたりして、空気抵抗的にはマイナスといわざるを得ない。スピード競技において空気抵抗は重要なファクターではないか。

そこでルックが出した回答は、このトラック用に特化したケオブレードカーボンセラミックトラックだ。

このトラック用ペダルは、カーボンブレード部にキャッチ部分の開閉を調整するコントロールローラーが設けられている。これを締めるとビンディングが固定され、左右にクリートをひねっても外れなくなる。
したがって走行後もこれを緩めないとシューズが外れない仕組みだ。
ボルトの突起の空気抵抗は従来のペダルよりも増えるだろうが、トゥストラップを増設するよりも圧倒的に低く、重量も軽くなる。ハイスピード競技ではこの恩恵は計り知れないはずだ。

実際に使ってみる。

想像以上にいつものケオカーボンブレードである。リリースするようにシューズをアウト側にひねってみる。
底面のコントロールローラーがしっかりとしまっていると微動だにせず、外すことはできなかった。
そして降りる時だ。バンクの側壁などに一度手をかけて、片方ずつ外していく。うっかり忘れるとそのままパタンと倒れてしまうので注意が必要だ。
もちろんロードレース競技での使用はオススメできない。

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写真：小野口健太