2016年08月01日
【LAPIERRE】 2017年ニューモデルがお披露目
ワールドツアーレースでもおなじみのフランスのプロチーム、エフデジが駆る、ラピエールの2017年モデルの発表が先日行なわれ、ニューモデルがお披露目となった。
70周年を迎えたラピエールはハイエンドモデルのゼリウスSLにアニバーサリーモデルを用意した。さらにゼリウスSLにはディスクブレーキ専用設計モデルが登場、センシウム、アウダシオがフルモデルチェンジを果たした。ワールドツアーチーム、エフデジが駆るモデルのうち、昨年はエアコードがメインバイクだったが、今期の春先からはゼリウスSLがメインバイクとなり、先日幕を閉じたTdFでもゼリウスSLが主に使われていたようだ。そのゼリウスSLからディスクブレーキ専用設計モデルが登場。シマノとも協調関係があるラピエールだけにディスクブレーキ専用線形モデルの登場はまったく不思議ではないが、来る2017年シーズンに向けて準備が整っていることを示している。ロードラインナップのヒエラルキーは、上位モデルにゼリウスSL、エアーコードSL、パルシウム。高級スポーツラインにNEWセンシウム、エントリーモデルにNEWアルミフレームのアウダシオ。グラベルロード用にNEWクロスヒルとなる。フレームのグラフィックもこれまでのフレンチテイストに加え、表現豊かなバリエーションとなる。2017年モデルは日本国内ではロードモデルを中心に展開。エントリーモデルからスポーツ、コンペティション、そしてグラベルライドまでカバーする。今回はニューモデルを中心に紹介しよう。
1946年創業のラピエール。ゼリウスSL アルチメイトのプロスペックフレームに70周年記念カラーが登場した。税抜価格:359,000円
ゼリウスSLアルチメイトのティボ・ピノーカラー。税抜価格:359,000円
ハイエンドモデルゼリウスSLのディスクブレーキ専用設計フレーム。従来のゼリウスSLでもパヴェなどもこなせる万能さを持ち合わせているので、このディスク専用モデルは広範囲なシーンで活躍が期待できそうだ。
ゼリウスSL 600 ディスク FDJ MCP 税抜価格:499,000円(アルテグラ完成車)
専用フォーク、前後12mmスルーアクスル、エンド幅は142mmと通常のフレームとはまったくの別仕様となる。
またセンシウムのフルモデルチェンジもニュースだ。より精悍なスタイルとなったフレームワーク。フロント回りはレスポンスのよいハンドリング、BB〜チェーンステイは剛性、シート集合部はコンフォート性能と適材適所の形状設計と素材を用いてよりスポーティなライドを楽しめるフレームとなった。カラーリングもより精悍なイメージだ。
アウダシオはオリジナルのアルミチューブ”シュプリーム5”を採用。MTBのトップモデルにはシュプリーム6を用いているが、この軽量アルミチューブの次にあたるグレードで、2017年モデルから初導入となる。またグラフィックにも抜かりなく、さらに価格はぐっとお手頃になりアルミロードバイクのシェア争奪戦に加わるモデルになりそうだ。このシュプリーム5を用いたグラベルロード、クロスヒルもリリース。ヨーロッパや北米などで人気のグランデューロ向けのタフなグラベルモデルもラインナップに加わった。
センシウムはよりスポーティなイメージとなった。フレームカラーはセンシウム300となる。
センシウム300 FDJ CP 税抜価格:239,000円(ティアグラ完成車)、センシウム500 CP 税抜価格:279,000円(105完成車)ほか
アウダシオもフルモデルチェンジ。油圧成型を用いてラウンドしたアルミチューブを組み合わせている。
アウダシオ500CP 税抜価格:185,000円(105完成車)、アウダシオ300CP 税抜価格:165,000円(ティアグラ完成車)ほか
レディースモデルとして登場したゼリウス SL 500 W MCPは43サイズという足付き性のよいフレームサイズに。まぐれもなくアジアンマーケットを意識したバイクである。
ゼリウスSL500 W MCP 税抜価格:375,000円(アルテグラ&105完成車)
NEWモデルのクロスヒル。グラベルディスクロードとして満を持して登場した。モデルは2種類で、シマノ105をアッセンブルしたクロスヒル500(税抜価格:329,000円)、シマノ・ティアグラをアッセンブルしたクロスヒル300(税抜価格:249,000円)
問:東商会 http://www.eastwood.co.jp/lineup/lapierre/
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得