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2018年11月26日

玄関5秒、冬用シューズで快適ライド【LAKE ウィンターシューズインプレッション】

気がつけば2018年もあと1ヵ月。最近流行の言い方をすれば、「平成最後の冬」が訪れようとしています。冬のライドは、レイヤリングに悩み、ついつい走りに行くのが億劫になる方も多いのでは? 夏場は迷わず半袖ジャージを着れば良いものの、冬は走りに行く場所の気温によって、選択するウエアも変わってきます。

またレイヤリングとともに煩わしさを感じてしまうのが、シューズカバー。毎回の装着はけっこう手間ですが、無ければ無いで、足先が凍えてしまいます。
個人的には若干の潔癖性もあり、シューズカバーでトイレに入るのに少し抵抗があったりも……(あまり同意は得られませんかね)。

今回紹介するのは、アメリカ生まれのサイクリングシューズブランド、LAKEから発売されているウインターシューズ。シューズカバーがいらず、玄関でパッと履いて走り出せるというだけで、冬ライドの億劫さがいくらか解消されるはず。ファンライドおすすめのアイテムです。

それではさっそく、CX145とMXZ303の2モデルをインプレッションして紹介していきます。

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冬も思いっきり走るために、ウィンターシューズがおすすめです!

 

SPDにもSPD-SLにも対応
都市部の冬はこれでOKなCX145

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まず紹介するのは、CX145。ガラス繊維とナイロンの複合素材のアウトソールは、カーボンソールに比べて、剛性が抑え目に設計されており、冬のトレーニングライドにはぴったり。またアウトソールにSPD仕様を採用したMX145では、高グリップ素材である「アイスロック」を装備し、雪道や路面凍結などでのすべり止め効果を発揮します。

さっそく履いてみると、さすがにくるぶしまでの一般的なロードシューズに比べると窮屈な印象。ペダリング時は感じませんが、歩行時には足首の動きが制限されるため若干の歩きづらさを感じます。そのぶん、足首までシューズに覆われていることで、暖かさはばっちり。シューズ自体に保温性が備わっていると、「シューズ+シューズカバー」よりも保温性にも通気性にも優れることがわかりました。足首まで覆うようなブーツタイプのシューズは、フィット感が乏しいのでは? なんて思っていましたが、甲側も足首側もしっかりとBOAダイヤルを採用し、面でホールドしてくれる設計なので、フィット感もかなり高いです。
レギュラータイプのほかにワイドタイプもラインナップされているのも、幅広扁平タイプが多い日本人には嬉しいポイント。LAKEシューズの特徴である、かかとの高いホールド性はこのシューズでも健在です。

冬は路面が濡れており、ホイールからの跳ね返りでシューズも濡れてしまうケースが多いですが、アッパーのキャンパス素材は防水処理が施され、内側にも防水膜が配置されているので、濡れ冷え対策もばっちり。何より見た目がクールでかっこいいのが、冬ライドのモチベーションになります!

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LAKE CX145

価格:33,800円(税込)

サイズ:36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、50(39~50はレギュラーサイズの他にワイドサイズあり)  

CX145 商品ページ → http://shop.kirschberg.co.jp/?mode=cate&cbid=2142696&csid=12

MX145 商品ページ → http://shop.kirschberg.co.jp/?mode=cate&cbid=2146293&csid=12

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ワンタッチリリース式のフックを設けて、脱ぎ履きのしやすさにもこだわっている

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PD-SL仕様のCX145のほかに、SPD仕様のMX145もラインナップする。両者の違いはアウトソールのみ

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表面がアルミ蒸着の起毛となっており、熱反射効果で高い保温力を誇る専用インソール。裏面にはワッフル加工を採用し、足裏の冷えを防ぐ

 

 

まさしく最暖シューズ
どんな寒さも防ぐMXZ303

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より暖かさを求める方にはMXZ303がおすすめ。世界的に有名な革メーカーであるピタード社のフラッグシップ素材「WR100」をアッパーのメインファブリックに採用しており、高い防水性もさることながら、そのしなやかさが際立った履き心地。普段履きのブーツと比較してもも、ここまで履いていて心地の良い靴はあまりお目にかかれません。シューズ内には中綿として温度調整機能に優れる「アウトラスト」が使われており、履いた瞬間から温い!のに暑すぎるということはなく、 一度履いてしまうと、脱ぎたくなくなります(笑)。

こちらも面でホールドするようなクロージャーシステム採用しているので、フィット感は抜群。足首側はバックルを採用していますが、個人的にはこちらのほうが、バランスが良い気がしました。

アウトソールには、登山靴でも採用されることの多いヴィブラム製を使用。グリップ力もさることながら耐久性にも優れ、長年愛用できるため、決して高価な買い物ではないはず。さすがに街中での使用だとオーバースペックな感もありますが、寒さの厳しい地域の方は、一度履いてしまうと二度と手放せないアイテムとなりそう。こちらはSPD仕様のみとなっている。

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LAKE MXZ303

価格:44,800円(税込)

サイズ:36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、50(39~50はレギュラーサイズの他にワイドサイズあり)

MXZ303 商品ページ → http://shop.kirschberg.co.jp/?mode=cate&cbid=2146293&csid=8

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サイドについたBOAダイアルで調整を行う。「締める・緩める・アンロック」が可能な3WAYタイプを採用

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シューズ内には中綿としてアウトラストを使用。シューズ内をつねに快適温度に保つ

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断熱素材「シンサレート」を使用したインソール。地面からの冷気を遮断する。こちらも表面がアルミ蒸着の起毛となっており、熱反射効果で保温力が高い

 

 

サイクリングからトレッキングまで使える
高級牛革シューズ MXZ200

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トレッキングブーツがベースとなっているMXZ200は、エコー社による高級牛革を全面に使用。履けば履くほど風合いが増すブラウンカラーのブーツ。アウトソールにはヴィブラム製ソールを採用し、シューズの内側には断熱素材もふんだんに取り入れているほか、防水膜内蔵でブーツ内をドライに保つ。LAKEファンなら見逃せない、SPD対応シューズだ。

価格:36,800円

サイズ:36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、50(レギュラーサイズのみ)

MXZ200商品ページ → http://shop.kirschberg.co.jp/?mode=cate&cbid=2146293&csid=13

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ヴィブラム製の「マウンテンV」ソール。サイクリングと歩行のどちらにも適した剛性のナイロンプレートが内蔵されている。ソールの楕円の周囲にカッターで切り目を入れ、ラバーを剥がすとクリート取り付け穴が現れる

 

問い合わせ:キルシュベルク → http://www.kirschberg.co.jp/lakecycling/

 

(写真/小野口健太)

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