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2022年12月15日

【STRAVA JAPAN AWARDS 2022】アスリート7名が表彰に。ライドではThe Out-Lasterに矢野 紘子さん、The Mountain Goatは石橋 学選手(TEAM UKYO SAGAMIHARA)らが受賞。トークセッションでは富士ヒル道場が話題に

アスリートのためのソーシャルネットワークサービスをリードし、1億人以上のアスリートが参加する世界最大のスポーツコミュニティのStrava(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)は、Strava上に投稿された過去1年間 の国内のランおよびサイクルのアクティビティの記録から、優れた記録を残したアスリートを表彰する、「STRAVA JAPAN AWARDS 2022」を発表しました。

今年の「STRAVA JAPAN AWARDS」では、日課のランニングを毎日続けたアスリート、バーチャルライドで距離を積み重ねたアスリート、1000人を超えるランナーが参加するコミュニティを作ったアスリート、そして国内外のレースで実績を上げたアスリートなど、6部門・7名のアスリートにアワードを授与している。

アワード名前性別スポーツタイプ記録
The Out-Laster
(移動距離の称号)
矢野 紘子さん女性ライド
ウォーク
23,046km
(総走行距離)
The Mountain Goat
(登りの称号)    
石橋 学さん男性   ライド422,000m
(総獲得標高)
The Devotee
(アクティブ時間の称号)    
原 智史さん男性ラン1,428日
(連続ラン日数)
The Challenger    くれいじーかろさん 男性ラン33レース
(国内外参加レース)
The Group Effort中島 亘さん男性ラン1,686人
(管理するStravaクラブの参加人数)
Activity of the Year    万場 大さん男性ラン8,871m
(24時間で獲得標高が最も多い)
Activity of the Year篠さん女性ライド1,262 Kudos
(最もKudosされたアクティビティ)

The Out-Laster:矢野 紘子さん
一年間で最も距離を進めた日本の女性アスリー

バーチャルライド 17,646km、ライド 4,724km、ウォーク 676km、総移動距離23,046kmを達成。また、2月に行なったFour Horsemen ×3のライドでは16:23:16走り、日本人の女性ライダーで最も移動時間の長いバーチャルライドを記録した。
「バーチャルライドは3年前から、遠方に住む友達と画面の中でライドできるので始めました。昨年末に大きなケガをしてしまったことで体力も筋力も落ちてしまい、なるべく休まずにライドすることで少しでも元の状態に戻せたらいいなと思い長い時間走ることに取り組みました。バーチャルライドなので事故の心配が無く乗ることができました。
また、なかなか会う機会の少ない他県のバーチャルライドの仲間と顔を合わせてライドをした赤城山ヒルクライムのレースは自己ベストを達成できましたが、本当にみんな存在するんだと、お喋り時間が本当に楽しかったです。まだゴールに納得がいっていないので、またチャレンジしたいと思っています。」

The Mountain Goat:石橋 学さん 
1年間で最も登った日本のプロアスリート

「今年相模原にトレーニングの拠点を移したのですが、Stravaのセグメントを探す機能で長い登りを探してルートを組んだライドが一番チャレンジングでした。3箇所の大きな登りでしっかり踏んで下りで休むというような感じで走ったのですが、一つひとつの登りが長いのでかなりハードでした。その分走り切った達成感はありました。相模原拠点でのトレーニングと渋峠での高地トレーニングで獲得標高が多いライドが続いていたので、今回の受賞につながったかなと感じています。表彰のことを聞くまで全く意識していなかったので、嬉しいサプライズでした。
 今年は海外のレース、特にアジアでのレースが多く再開されてレース数が増えたことで、ここ数年に比べてとても充実した活動ができました。国内のレースでも無観客から有観客になってきて直接応援していただき、現地での盛り上がりも戻ってきているなと感じる1年になりました。スポーツを通じて人との交流や大会での目標などができるようなってきたことを嬉しく思います。」

Activity of The Year:篠さん
日本屈指のヒルクライムレース、富士ヒルクライム2022で女子総合2位
この1年で最もKUDOSされた日本人のアクティビティ

「6年前に友人に勧められStravaを始めてから、ずっと旅の備忘録として使ってきました。自動的に設定されたセグメントの記録を取ってくれるので、過去の自分を超えることがモチベーションになることもあります。Stravaで自転車の楽しみ方が広がったのは間違いありません。
富士ヒルクライムのアクティビティがこの1年で最もKUDOSされたと聞いて、正直かなり驚きました。富士ヒルというレースの注目度の高さをあらためて身を持って実感しました。普段からStravaを見て、応援してくださっている方々、本当にありがとうございます。
富士ヒルクライムは辛楽しいレースでした。自分に足りないものがよく分かったので、来年はそれを補えるように頑張りたいと思います。また、未踏の峠道を沢山走りに行きたいです!今は山旅欲が一番高いです。」

トークセッションではZwift Japan、SOTOE、そしてポッドキャスト番組 Replicant.fmの三傑がパネリストに

テーマは「コネクテッドフィットネス革新」。SOTOE/千葉達雄さん、Zwift Japan/福田暢彦さん、Replicant.fm/Kentaroさんの三人がパネリストとして登壇。このテーマに沿って鼎談した。

「コネクテッドフィットネス革新」とはいわゆるスポーツのDX化を指している。ハード、ソフトとあらゆるコンテンツがつながってひとつのジャーニーになるという環境が一般の市民アスリートにも広がっている。そこでスポーツ業界に携わる方々はどのような捉え方をしているのか、パネリストを通じて考察する。

「運動習慣は1人でやっていると続かないな、やめようというポイントが結構あるかと思うんですけども、Zwiftは世界中のみんなとつながることで日々モチベーションにつながる」とZwift・福田さんは述べる

パンデミックの影響や、ネットワークやSNSなどのテクノロジーの進歩もあり、コネクテッドという環境はとても身近になった。対面が好まれたミーティングもオンライン化が浸透しました。スポーツの分野、こと自転車はバーチャルライドがこの数年は台頭しているのは肌で感じるところだ。
オンラインプラットフォーム最大手のZwiftは、世界中にサイクリストに活用されているが、日本人だからこそという特有の現象も感じている模様。

福田暢彦さん(Zwift Japan)

「Zwiftの中では何ができるかというと、トレーニングとレースっていう大きく分けてこの2つができます。日本はこのトレーニングをする人の割合が各国よりも顕著。おそらく自転車に限らずなのですが“この通りやってもらったら、あなたはここらへんまで強くなりますよ”というトレーニングメソッドがランニングと比べて自転車は割としっかりしています。それにそってワークアウトしたがるのが日本の特徴かな、というところでZwift Japanとしては、3年前からMt.富士ヒルクライムと協働で、ワークアウトプラン富士ヒル道場というものをやっています。“はじめてヒルクライムに挑戦したいんだけど、なにをして良いかよく分からない”という人に、まずこちらでベース(体力)を作ってもらって、最終的に富士ヒルに挑みましょうといったレールを敷いてあげるといったイベントが好評。これは日本人特有だと思います」

千葉達雄さん(SOTOE)

トレイルラインニングイベントのITJ(伊豆トレイルジャーニー)やUTMF(ウルトラトレイルマラソン富士)の運営をしているSOTOE 千葉さんも“やっぱり基本SNSでチームを作ってやられている方が多い”と話す。「StravaのクラブではITJは2000名以上、UTMFだともっといる6500名のメンバーが登録をしていて、バーチャルユーティリティみたいなことをやったりしています」。

Replicant.fmのKentaroさんは「ソロの良い点は自分のペースで追い込むことができ、自分のペースで好きな場所を走れるというところ。割と僕も一人で走るのが好きです。妻とも走ったりもするんですけど、最近はバラバラで走ることも多くなってきているんですね。コネクテッドっていう観点でいうと、家では特にペースみたいなことはあまり話さないんですけど、お互いフォローしてるので、妻がなかなか良いペースで走っていたりすると、自分も“もうちょっと頑張らないとかな”みたいなことはStravaを通して感じたり」とコネクテッドフィットネスが日常に溶け込んでいる様子を話した。

Kentaroさん(Replicant.fm)

ZWIFTのユーザーは、例えばゲーミングチャットアプリをお互いつないで喋りながらトレーニングをする、自分がZwiftをしている様子をYouTubeで配信するなど、他のスポーツジャンルのコネクテッドよりも一歩深いところにいる、と福田さんは話す。また「Zwiftでトレーニングしてリアルの世界で脚光を浴びるという流れが一般的であったが、反対にUCIで活躍しているジュニア選手が自分の名前を売るためにZwiftで活躍するというパターンが出てくるなど、シーンにも変化を感じつつある」と。
Kentaroさんは「実際に、人と人をつなぐとかデータをつないでいくっていう意味合いもありますけども、リアルとバーチャルを本当によりつないでいくっていうか、そんな流れがくると感じた」とトークセッションを通じて今後を想定する。
ともあれ、ZwiftやStravaの活用状況を知れば知るほどサイクリングはユニークだ。そしてコネクテッド・フィットネスも先駆的で、仮想と現実の深いつながりがあると断言できる。

関連URL:https://www.strava.com/about

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