2015年11月07日
MTBの公式種目って知ってますか?
ダウンヒルとクロスカントリーは有名だけど、近代MTBレースはとても細かくカテゴリー分けされている。最新のUCI 公式種目を簡単に紹介しよう。
大きくはエンデュランス系、グラビティ系に分けられ、クロスカントリーの種目はエンデュランス、ダウンヒル、フォークロス、エンデューロ種目はグラビティに属する。
・エンデュランス系レースの特徴は競技時間が長いことにつきる。クロスカントリー(XC)である
・グラビティ系はタイムアタックやスピードを競うエクストリームなレース。ダウンヒル(DH)が主となる。
エンデュランス
XC=起伏のある山岳、丘陵地帯に設定された周回コースを一斉スタートし、規定周回数を走り順位を競う長距離レース。
クロスカントリー・オリンピック:XCO
コース:約4~10km(1周あたり) 競技時間:2時間程度●マウンテンバイクの代表的な種目の一つで人気が高く、オリンピック、世界選手権大会、ワールドカップの正式種目。起伏のある山岳、丘陵地帯に設定された周回コースを、一斉スタートし順位を競う。クロスカントリーと呼ぶと、ほぼこれを指す。山本幸平選手(Trek Factory Racing MTB Team)がワールドカップへ参戦し、2016年リオオリンピックへの出場枠獲得を目指している。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1565
クロスカントリー・エリミネーター:XCE
コース:約500~1000m(1周あたり)●世界選手権大会、ワールドカップの正式種目。タイムアタックによる予選を行い、メインイベントは4~6名の1ヒートごとに一斉スタートし、上位勝ち上がりのトーナメント形式のレース。ピーディーなレース展開を目の当たりにできるので、観客も一緒に楽しめる。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1561
クロスカントリー・マラソン:XCM
コース:約60~160km(全長)●世界選手権大会の正式種目。2015年世界選手権大会で男子エリートトップは87kmを4時間24分でゴール。まさに、マラソンだ。距離によっては競技時間が8時間以上になることもある。池田祐樹選手(トピーク/エルゴンU.S.Aティーム所属)が海外で好成績を収めている。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1567
クロスカントリー・ポイント-トウ-ポイント:XCP
スタートとゴール地点が異なるコース設定。
クロスカントリー・ショートサーキット:XCC
コース:2km以下(1周あたり) 競技時間:30~60分程度●クリテリウムとも呼ばれる。
クロスカントリー・チームリレー:XCR
世界選手権大会、大陸選手権大会のみで開催される国別対抗リレー。男子エリート、女子エリート、男子U23、男子ジュニアの4選手で構成される。出走順は自由。
クロスカントリー・ステージレース:XCS
いくつかのステージを設け、数日間に渡って実施される。
クロスカントリー・タイムトライアル:XCT
XCSのステージ中のみで行われる。
グラビティ
DH=山の上をスタート地点とした決められたコースを下り、山の下のゴールまでをタイムアタックで競うレース。
ダウンヒル・インディヴィジュアル:DHI
コース全長:1500~3500m 競技時間:2~5分程度●マウンテンバイクの代表的な種目の一つで人気が高く、世界選手権、ワールドカップの正式種目。山の上のスタート地点からの決められたコースを下り、下のゴールまでを一人ずつタイムアタックで競う。最高速度が80kmに達するコースもあり、スピードを存分に楽しめる。前後ロングストロークのサスペンションを装備した一見オートバイかのようなマシンを使用。ダウンヒルと呼ぶと、ほぼこれを指す。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1568
ダウンヒル・マラソン:DHM
集団で一斉スタートするダウンヒル競技。斜面を大人数で駆け下りていくシーンは大迫力だ。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1569
フォークロス:4X
競技時間:1分弱●ジャンプやバンクが多用されたショートダウンヒルコースでタイムアタックによる予選を行い、メインイベントは4名の1ヒートごとに一斉スタートし、上位勝ち上がりのトーナメント形式。アクション性が高くスピーディーなレース展開を目の当たりできるので、観客も一緒に楽しめる。世界選手権大会の正式種目。
参考動画→ https://funride.jp/?p=1571
エンデューロ:END
近年誕生した新種目。いくつかのリエゾンと呼ばれる中継ステージと下りを基調とした時計ステージがあり、時計ステージの合計タイムで順位を競う。時計ステージでは各競技者のスタート時間が決められており、それに間に合うようにリエゾンを通過しなければならない。グラビティ系に区分されているがエンデュランス系選手も楽しめる競技とあって人気急上昇中。
UCI公式種目以外、というレースもある。
デュアルスラローム
現在はUCIの公式種目ではないが、レース初期から存在し手軽に楽しめることから今でも人気が高い。下り斜面にほぼ同様に設定された2本のスラロームコースを使用し、対戦トーナメント形式で競う。タイムアタックの予選がある。30秒程度のジグザグしたコースをスムースにこなすことがポイント。スピーディーなレース展開を目の当たりにできるので、観客も一緒に楽しめる。
耐久レース
ロードレースと同様、規定時間内を走り続け、より多く距離を走るレース。チームやソロ、ファミリー、参加形態によって楽しみ方も変わってくる。起伏のある山に限らず河川敷など平坦な未舗装路でも開催されている。
著者プロフィール
猪俣 浩子いのまた ひろこ
1978年生まれ 13歳より兄の影響でDHレースを始め、16歳の時アメリカ(当時のNORBA)で見たマウンテンバイクのかっこよさに衝撃を受け、やる気スイッチオン!1997年JCFナショナルランキング1位(DH)、2004年JCFジャパンシリーズ年間ランキング1位(DH)、2005年JCF全日本選手権優勝(4X)、3つのタイトルを獲得し2009年現役引退。2010~12年TRANSITION RACING TEAM監督を経験。レースが大好きでモトクロスやスノーボードにも参戦し、最近では4輪のドラッグレースに興味津々。