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2016年11月30日

千葉競輪場にて、初めての「キッズレース」開催される

去る11月20日、FUNRiDEトレーニングキャンプを開催している、千葉競輪場で初めてのキッズレースが行なわれた。
バンクを子どもたちが走る? ちょっと危ないんじゃ……。さにあらず。その秘密は千葉競輪場の特長にある。1周500mという最大クラスの周長で、バンクの角度も比較的ゆるく、すぐにこのオーバルコースに慣れて自由自在に走ることができる。もちろん自転車に乗れるお子さんでないと難しいとは思うが、走ることが好きで自転車に乗り馴れたキッズなら、すぐにバンクの軽い走行感をたのしめるようになっていた。しばらくすると初めてバンクを走ったお子さんの中には、カントの上のほうまであがれてしまう子も、さすがに吸収が早い!

もう冬到来かな……という季節ながら、当日は秋晴れのような心地良い日差しのなか、総勢50名以上の親子がバンクでの週末を楽しんだ。メインイベントはもちろんキッズレース。競輪の車番号よろしく、番号と色で分けられたユニフォームをまとい、もう気分は選手そのもの。やる気もみなぎります。
低学年から高学年まで学年で分けられ6人ほどの組で「ヨーイ ドン!」。1周500mの競争だ。スタートダッシュを決めてそのまま逃げ切る子や、出だしはよかったけど、ゴール前でまくられてしまう子など展開も様々。その手に汗握る展開に盛り上がりました。
キッズレースの後は大人も一緒に走れるフリー走行タイムとなり、おのおののペースでバンクを走行できた。

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スタッフ:バンクに入るときのかけ声は?
「バンク入りまーす」「抜かしまーす」。バンク走行のたしなみもしっかりと覚えることができました。

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レース、そしてフリー走行の後はノドはカラカラ、お腹ペコペコ。この日の千葉競輪場はそんなお腹も満たしてくれました。お昼からはなんとバーベキューが! 贅沢すぎる食材が並び、走って食べて大満足の1日なのでした。


今回が初めての開催というキッズレース。その経緯について、千葉競輪場を運営する日本写真判定株式会社社長 渡辺俊太郎さんにお話を伺うことができた。

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「エキシビジョンは以前から行なったんですが、今回単独で初めて開催しました。きっかけは私の子どもがちょうど一年生になったとき、幼稚園生のレースがあるというので、観に行ったんですよ。そのときは修善寺で行なわれていたんですが、多くの親子さんが色々な地域から足を運ばれている。修善寺でこれだけ集まるなら千葉ならもっと集まるのではないかと思っていまして。
今回も大きな告知はしていませんが、多くのお子さんが集まっていただきました。普段は公道を走っているのでしょうけれど、競輪場はその点では安全なので、思いっきり走れます。この催しがきっかけとなって将来的に強くなるお子さんが出てきたらいいですよね」

ーーー自転車先進国では小さいころからトラック競技場を使っていたという選手が多くいますが

「ヨーロッパみたいに、競技場で子どもがレースをやって、将来は好きな種目でトップを目指して、なんていうお子さんがたくさん出てくると良いですよね。
年に3〜4回はやりたいです。現在でもサイクルクラブ(毎月千葉競輪場で開催されている会員制のフリーライド)でもお子さんが多いときは即興で「レースやるかっ!」となるんですよ。簡単なレースはやっています。でもコレだけの規模で行なうとなると年に3〜4回できれば良いと思います。ただサイクルクラブのような簡単なレース形式は頻繁に行なうことはできます」

ーーーいいきっかけになりますね。物怖じせず、小さな子がバンクに乗っているの見ると、大人がコワい!って言っているのが可笑しくなっちゃいますね。
「大人も走りたい人が多いのかなと思いますので、例えば午後は大人のフリーライドにしてもよいですね。子どもも大人も一緒に楽しめますから。
もう1日でバンクに慣れてしまって、そりゃ子どもの頃からバンクに乗っていれば強くなれますよね」

自転車の楽しさを小さい頃から知ることができる良い機会。千葉競輪場のユニークな取り組みは要チェックです!

http://www.chibakeirin.com/

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