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2018年11月15日

布袋田沙織のRide on the Earth[第7回]アドベンチャーレースに初挑戦!

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初めてカナダでステージレースに出た時の高揚感や完走した時の達成感は、今まで感じたことのないくらい大きく、今でも鮮明に思い出せるくらい心に残っていて、私の価値観や考え方をすっかり変えてくれました。
気付いたら、今まで以上に自然の中で駆け回ることや自分の限界を超えることに魅了されていて、もっと地球を遊び尽くしたいという気持ちで溢れるように。そんな気持ちが毛穴から漏れていたのでしょうか、知人から「アドベンチャーレースに出てみない?」という連絡が来ました。思えばMTBもこんな感じで突然の出会いでした(笑)。また新たなワクワクに出会えそうですぐに返事をしました。答えはもちろん「YES!!!!」

 

アドベンチャーレースに初挑戦

アドベンチャーレースとは男女混合でチームを組み、地図読み(ナビゲーション)をしながらゴールまでのタイムを競うチーム競技です。ゴールまではオリエンテーリング、MTB、カヤック、ラフティング、ロープワークなどの指定されたアクティビティに挑戦しながら進んでいきます。その間にはチェックポイントが設けられていてチーム全員がパックとなり、このチェックポイントを通る必要があります。

大自然を舞台に体力も知力もチームワークも試されるアドベンチャーレースは、まさに「冒険」という名が相応しいのです。各レースによって指定されるアクティビティも開催日数も違い、冒険度が変わってくるので挑戦するレベルを選ぶこともできます。

楽しみにしていたアドベンチャーレースデビューは北アルプス山麗Adventure games 2018で、舞台は長野県大町市です。大町市は立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として有名で、鹿島槍スキー場や青木湖などもある山の恵みが詰まったところです。

今回は「アグレッシブデザイン亀の子束子」チームに混ぜていただき、私を含めた3人で挑戦しました。2日間にわたるレースは1日目はカヤック、MTB、オリエンテーリングで、2日目はくじ引きで決めるウォーターアクティビティー、MTB、街中ロゲイニングとなります。本格的でハードな反面、くじ引きで種目を決めたりと面白い要素も取り入れられています。

朝会場に着くと次々と参加者が車に数台のMTBを積んで駐車場に入ってきます。ロードレースでもそうですが、自転車が積まれた車が集まってくると何だか無性にワクワクしますよね! まずは開会式とブリーフィング。自然が舞台のスポーツなので、ここが一番大切かもしれないですね。スタート30分前、地図とチェックポイントの内容が書かれた紙が渡されます。決められたルートがある訳ではないので、スタートまでの時間に地図に書かれた情報から地形などを想像して、通るルートをチームで相談します。決めたからと言ってその通りに進めるかというと、はなかなか難しいのですが(笑)、でもそんなトコロもアドベンチャーレースの面白さの一つだと思います。

いよいよスタートです。まずはカヤック! ですが……、私がいきなりチームの足を引っ張ります……。リレー形式になっており、3走目の私の番に来るまでは順調に進んでいたのですが、気付けば周りにはほとんど誰もいなくなっていました(泣)。朝の初心者講習では、なんとなくできていたつもりになっていたのですが、速く進もうとして力むとくるくる回ってしまい前に進めません。ここだけの話ですが何度心が折れて手を止めてしまったことか……ビリから2番目でカヤックパートを終えて次のMTBへ向かいます。

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朝降っていた雨も上がって少しづつ晴れ間が広がっていきます。初めてのアドベンチャーレースということで緊張の面持ちです
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開会式の後、レースに向けての説明などを聞きます。細かなルールやペナルティに関しては各レースで違うので積極的に質問が飛び交うのが印象的でした。そんな真剣な面持ちに反して主催者の方はプーさんのコスチュームを着ていました(笑)。笑い声が絶えないのも印象的でした!

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カヌーなどのウォーターアクティビティはカヌーの移動や乗り降りもチームで行います。水に濡れないように…と思っていてもチームメイトが一生懸命岸に戻って着ている姿を見るとザブザブと水に入っていってしまいます!首を長くしてチームメイトを待ったり、送り出してもらったり、岸から声をあげて応援したり、これぞチーム戦の面白さ!

 

冒険にハプニングはつきもの!

 

このレースはMTBのコースが楽しいという前評判通り、丁度良いアップダウンのシングルトラックを堪能できます。前日までの雨で路面が滑りやすくなっているので、テクニカル要素も加わってとっても楽しかったです! チェックポイントはフラッグ、鞍部や看板などそれぞれです。

次のチェックポイントは「石碑」とメンバーに伝えて探します。いくら経ってもどんなに探しても「石碑」は無く、何度も地図を見返して細い道や上り坂などを行ったり来たり。無い、無い、無い……脚も結構削られました……もう一度チェックポイントを確認すると、「あれ!?あれ!?!?」やってしまった。チェックポイントは、「石碑」ではなく、「フラッグ」でした。完全に私の勘違いです、とほほ。勘違いや思い込みは最大の敵でした!
でも、人間だからこういうこともありますね、冒険に重要なのはヘコたれない前向きな心!!

最後はオリエンテーリングです。とはいえ歩くのももちろんOK。今回は制限時間が17:00で、これを1分越えると30点の減点になります。面白いことにアドベンチャーレースは速さを競う競技ですが、減点方式の競技なのです。チェックポイントを間違えたり、たどり着けなかった場合は減点30点、制限時間に1分遅れても30点減点なので、たとえば3分遅れるとチェックポイントを3つ行かないのと同じ減点数になります(減点のルールや点数は各大会によって違います)。

オリエンテーリングに入ったタイミングで制限時間は残り約3時間。チェックポイントは残り9箇所。体力や地形と相談しながらチェックポイントを制覇するか、制限時間を優先するか……。進みながらもチームで相談しながら臨機応変に対応していきます。ランの前半はゲレンデのリフトの下を直登するようなコースを進んでいたので、やはり全てのチェックポイントを回るのは難しいと判断して、下山してゴールを目指すことになりました。

結果論ですがこの判断は正しかったようで1日目が終了したときの順位は30チーム中11位!カヤックでの遅れをだいぶ挽回できました。 2日目も楽しみだー!

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1日目のチェックポイントはこの赤いフラッグが多かったです。このフラッグと一緒に写真を撮ることでチェックポイント通過を証明します。レース後に写真を見てもらって間違ったチェックポイントで写真を撮っていたらペナルティです!

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名所がチェックポイントになることもあります!ここからの景色は最高でした!!暑い中のレース、翌日に疲れを残さないためにも日焼け止め「Fighter」をたっぷり塗って挑みました!一度塗ったら塗り直しもないので、日差しを気にせずに思いっきりレースに集中できます!!

 

2日目も自然を満喫

 

2日目最初のウォーターアクティビティは1走目がスイム、2、3走は1走目が泳ぎ終わった後にくじ引きで決めます。私たちはSUPになり前日のカヤックを挽回するように順調に進んでいきます。ちなみにSUP以外では、ボートやスワンなどがありました。こういう遊びゴコロも盛り込まれているのは、この大会の魅力かもしれませんね!

この日のMTBはオンロードが多く、ヒルクライムメインで地脚が試されるような地形。下りの時に見えた絶景が快晴の空によく映えて思わず「最高ー!!」と叫んでしまいました。その後のランは、市街地を巡るコースで街の歴史を感じるようなチェックポイントは、レースを楽しみながらちゃっかり観光も楽しめるコースでした。アスファルトの照り返しと灼熱の気温にバテて、2日間の中で1番ハードでしたが、チームのメンバーに支えられて無事にゴールです!

最終のリザルトは30チーム中16位。初のアドベンチャーレースはドタバタしていて、迷惑かけたり支えあったり、自然を満喫したり……一言でいうと……めちゃくちゃ楽しかった!(笑)

アドベンチャーレースは通るコースや時間配分、進み方も自分たちで決めるので、道中のトラブルや後から思い返すと笑ってしまうような必死なことがたくさん起きます。だから1日のレースでも、あーだのこーだの盛りだくさんで、それが最高のお土産になってしまうんですね。

ロードバイクを使用する複合競技にトライアスロンなどがあるように、マウンテンバイクにはエクステラやアドベンチャーレースがあります。自転車だけのレースも楽しいですが、自転車+αも考えてみると面白さが膨らみますね!

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2日目のウォーターアクティビティは1走目がスイムです。スイムから上がるとクジを引きそれによって2走目、3走目の種目は変わります。私たちはSUP!他にはアヒルボート、ボートなどもありました。こういう遊び要素も楽しい!

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青空に映える景色、気持ちの良い風を感じながらペダルを回すというのは言葉では表せないくらいの爽快感があります。自然相手のレースはキツく危険な面もありますが景色との一期一会もあるからやめられない!

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2日目も朝は雨が降っていましたがスタートする頃には快晴に変わり、街中ロゲイニングをする時間には暑さマックス!いつも山の中でトレーニングをしているのでアスファルトに照り返しは本当に体にこたえました(笑)

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無事にゴールするというのはいつでも最高な気分になります。ゴールなければ順位もなし、まずはゴールすることに意味があります。結果はどうであれ、内容で感じたことやもっと出来たという悔しさや反省点、爽快感や達成感…ゴールで味わえるすべてのことがアドベンチャーレースではチームメイトと共有できます。そんな所もひっくるめてますますアドベンチャーレースの虜になりそうです

 

北アルプス山麗Adventure games 2018 HP → http://adventure-games2001.com/

(文・写真/布袋田沙織)

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