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2018年07月14日

【第5回ニセコクラシック】雄大なるカリスマチックなコースは再訪アリ

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UCIグランフォンドワールドシリーズに加盟しているニセコクラシックは今回で5回目を数える、ホビーレースとしてはかなり規模の大きな“レース”です。そのUCIグランフォンドワールドシリーズの世界選手権につながっているいわば予選大会なのですが、そのスケールは世界選手権に引けを取らないのではないかと思わせます。ここでグランフォンドの意味合いとして、いわゆる一般道をコースにして各所のエンドステーションで地元の特産物を楽しむ、だれでも楽しめるグランフォンド。一方でニセコクラシックのようないわゆる公道ロードレースのグランフォンド。前者と後者のグランフォンドでは大きく内容に差がありますね。
後者もゆったりと走ることも可能といえば可能ですが、各関門のタイムアウトは結構厳しく設定されています。
このロードレース(140kmと70kmの2部門)には約1000人がエントリーし、うち19%が海外からのエントリーということで国際色がより濃くなってきたとのこと。シンガポール、香港、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカ、そして台湾や韓国からの参加者も増えています。

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140kmコースレイアウト ©️ニセコクラシック

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©️ニセコクラシック

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©️ニセコクラシック

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©️ニセコクラシック

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©️ニセコクラシック

 

北海道という雄大な環境行われているというだけで、なんとなく想像ができると思いますが、コースの雄大さは日本広しといえどもなかなか堪能できないレベルといえます。北海道のレースを走ったのは10数年前の全日本選手権以来。あまりにも久しぶりで記憶を呼び覚ますのに苦労しましたが、やはり獲得標高以上に上りの厳しさ(長さ)が際立っていた気がします。
公道レースということもあり、前日にはライダースミーティングが行われ、危険箇所やそれに伴う審判のスローダウンシグナルなど、選手に直接伝える方法をとっています(今回は特に前々日に大雨が降りましたから、気になる方は多かったと思います)。会場のキャパシティからして参加者全員を収容できているかどうかは不明でしたが、賢明な参加者の方々は仲間同士でコミュニケーションをしっかりと取っていたことでしょう。
大会前日は震えるほどの低温で、この時期の北海道としても珍しいとのこと。そう、あの関西地方を襲った集中豪雨のちょうど後の出来事です。この数日前は北海道でも豪雨に見舞われ、コースの一部は通行止めとなり、開催が危ぶまれましたが後日、なんとか開通の知らせが。レース当日も悪天候が予想されていましたが、天気予報が前倒ししたかのように徐々に晴れ渡り、雲に隠れていた羊蹄山も姿を表しました。前日は霧に囲まれて全くその姿を見せておらず、どこに羊蹄山があるのかすらわからない状態だったので、感動的。大自然の演出に驚かされたのでした。

第5回目大会に初めて出場…とトレンドとしては出遅れた感がありますが、ようやく出られた! という感傷に浸っております。レースとしてはパノラマラインの最も長い上りで遅れ、あとは完走を目指すのみ。残り35kmの勝負どころまでは残りたかったところでしたが、力及ばず。これほど一度に長い上りがあるホビーレースは稀でしょう。序盤なのでここで大勝負とはなりませんが、これだけでもお腹いっぱいな感じ。下り切ってからの平地は日本海までは追い風、ということで折り返した瞬間に強烈な向かい風というハードな展開でした。そして35km地点からの上りも、パノラマラインほどではないですが景色も開けておらず、精神的にまいってしまうような上り。上りが終わると農地が広がり、小鳥のさえずりが聞こえるなど、黄昏てしまいました。
イタリア・バレーゼの世界選手権のチケットは持っていますが、この感じですとイタリアでも玉砕かな、という雰囲気です。勝負する前から弱気ではいけませんが、ヒルクライム耐性をもう少し上げないと、世界選に挑戦する以前に足りないものが多すぎるな、と自己分析するわけで。
参加者は873人中、関東地方から367人がエントリーと多くの割合を占める。となると余裕を持って帰る人ばかりはなく、大会後スケジュールの遅延などは課題とみえた。ただしシチュエーションは最高なので、大きなポテンシャルを秘めた大会といえそう。また来年“リベンジ”ではなく、エンジョイしに行きたいですね。

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BIANCHI XR4も頑張りました
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タイヤはIRC フォーミュラープロチューブレス(25C)を。グリップ良好、オールラウンドなタイヤで安心して走れました

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パノラマラインは全体的に緩やかな勾配で、集団の効果が活きる上りでした。辛くても諦めず集団に食らいつくといいことが起きそう。パノラマラインから見える景気は、絶景かな。レース中にもっと見られる余裕が欲しいです

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あろうことか、サイクルコンピュータを忘れるという失態を犯す。これでやる気を50%くらい失うが、周囲の励まし失笑もありまして気を取り直す。パンフレットに載るコースプロフィールをカットし、ステムに巻いて走る。コース上に距離看板が設置されているので、とても役に立ちました

140kmレース撮影動画はこちら

 

 

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大会前日のステージイベントには、おなじみ三船雅彦さんが登壇。カメラのレンズも曇るほど曇天でした

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海外からの参加者も多く、インターナショナル感じのインフォメーション。手に持つのは、参加賞のTシャツ。かっこいいぞ

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ブリーフィングに参加する選手のみなさん。寒そうです

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黄色いフラッグによるサインの実演。こうして共有することで、脊髄反射的に危険回避行動が取れるハズ
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今回から併催となった3.1kmの個人タイムトライアルが大会前日に行われ、200人がエントリー。来年は規模(距離)拡大を予定しているそうです

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勤勉なる、筆者の同行者が試走に参るぞ、とのことでパノラマラインへ。注意喚起の看板がしっかりと設置されているので、コースは走りやすかったですよ

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140km、終盤のトップ集団 ©️ニセコクラシック

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140kmの総合優勝は岡 泰誠さん(イナーメ信濃山形)。そう宇都宮ブリッツェンに所属する岡 篤志選手のお兄さん ©️ニセコクラシック

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式典中の日差しは光合成したくなるほど眩しかったです。ステージのバックにはかの羊蹄山が

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大会本部からみた景色は最高ですね。お仕事を終えたスタッフの皆さん。お疲れ様でした

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一応、
完走証をいただく。年代別42位。気が引き締まります

余談ですが、食を楽しめるのも北海道だからこそ。時間を作ってこちらも楽しまないと。
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ソフトクリームのレベルが高すぎてよくわかりません
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味噌ラーメンなんてハズレがないっていうじゃないですか

ロードレース部門
140km ヒラフよりスタート。アンヌブリ山麓、パノラマライン、日本海を経由し、ヒラフへ
70km 蘭越よりスタート。日本海を経由しヒラフへ
タイムトライアル部門
サンモリッツ大橋を往復する3.1km

参加人数
総数1227人(メディア・招待枠含む)/ロードレース:1082人、タイムトライアル:145人
海外参加者19%
道外参加者65%

来年の第6回ニセコクラシックは2019年7月13~14日の開催予定とのこと。残すところ一年足らず。またニセコで会いましょう。

関連URL:http://nisekoclassic.com/

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