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2019年07月18日

台北発、こだわりのヘルメットブランド 【KPLUS】日本上陸 & インプレッション

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アジアの自転車大国、台湾。ドメスティックブランドとしてヘルメットメーカーも存在しており、なかでもひときわ輝きを放つメーカーがある。KPLUS(ケープラス)だ。2019年より、チャンピオンシステムジャパンが日本輸入代理店となり初上陸を果たした。
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チャンピオンシステムジャパン代表を務める棈木氏は経営するCROSS COFFEE(クロスコーヒー)の商品のひとつとしてヘルメットの商品を増やしたいという気持ちがあったという。
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チャンピオンシステムジャパン代表の棈木亮二氏

「ここでしか買えないもの、そういうものを海外に出た時に探していた。香港にチャンピオンシステムのヘッドオフィスがあり、VELO6というカフェがある。そこへ行った時に、ちょうどこのモデル(NET)があり、面白いねと話していました。
その1年後にタイでチャンピオンシステムのミーティングがあり、香港や台湾のスタッフにケープラスの紹介をしてもらったのが経緯。そして直接アポをとって、実際に会って商品を見ました」

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棈木氏を魅了したNET。世界59カ国から提出されたモデルから選ばれるレッド・ドットデザイン賞を獲得するという快挙を成し遂げたアジアンヘルメット初のモデル。(在庫限り ¥23,000)

「新しいが、尖っていて、技術的にも高い。我々(チャンピオンシステムジャパン)としても冒険ではあるが、ウエアを扱っているので相乗効果もあるのではないか」

ケープラスは2014年に台北で創業。スポーツとファッションをいかに融合させるか。それを職人技をもって商品化する。
できるだけオシャレに、そしてスポーツという側面から外さない。新しい切り口をポリシーとしているそうだ。
「いまサイクリストも多様化していると言われるが、そういう人たちにもヒットするような、ありそうでなかった美しさをプロダクトのデザインと考えています」

品質についても高品質さが随所に現れている。
台湾の親会社は世界中のヘルメットのOEM生産を30年ほど行なっているという。もちろんケープラスもここで製造されている。
「親会社の中から子会社として、どちらかというと若者が十人くらい集まって作ったという尖ったイメージの会社。新しい世代として“OEMとは違ったものを作れる”ということで出資されています。形状的にはユニーク、そして他にないもの。さらに自分たちのブランディングを確立されたなかで会社の運営をしている」。

ジェネレーション(世代)を大事にするブランディング。

「商品グレードがないのかとよく聞かれます。そういったものはなく、年1〜2回といったタイミングで新製品がリリースされますが、その旬のモデルという位置付け。旧モデルは生産が終わったらそれ以降は作らないというのが特徴的ですね。
親会社の製造・生産能力が充実しており、再現性が高く、複雑なデザインを具現化できる工場がある。そこにも自信があり、革新的なデザインを作り上げていくことをポリシーとしています。
今後の展開としてはユニークなデザインだけでなく、誰もやったことがない技術や形を作り出していくこと」。

ジェネレーションによって、その時の考え方が反映されているのが面白い。例えばSUREVO(シュレボ)というモデルは、カラーリングにこだわっていて、非常に手の込んだペイントを施す。よく見ると等高線が描かれているのがわかる。
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シュレボのペイント

方向性を決定したあとに、それをどう実現するか。
「まずは美しさ。見た目に美しいということを前提に作っていますが、その中でも主役は顔。顔がかっこよく見えないといけないので、ヘルメットは目立ちすぎずかっこいい、ということをコアとしています。
すべてのデザイン。モダンでシンプルを心がける。ちょっとレトロだけどモダン、というデザインを意識していますね」

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VITA(ビータ)というモデルは太陽系の軌道をモチーフにしたデザイン。名前の意味は生命。
後方のVのグラデーションは、各カラーで意味合いが異なっており、例えばホワイトカラーのヘルメットは、朝日が昇る夜明け前、ブラックカラーは朝焼け、グレーはトワイライトを示す。この3カラーともサイクリストにとって素敵な時間であることを表現している。そのようなデザインコンセプトがはっきりしたモデルといえる。

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最新モデルのULTRA(ウルトラ)はエアロヘルメットだ。
特徴はMCS(マグネティックカバーシステム)。2種類のカバーは空気抵抗軽減、高い放熱性とシーンによって使い分けが可能。

特徴は帽体の形

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「ニューアジアンフィットと呼んでいます。これは現場から収集したビッグデータ、カスタマー・選手からのフィードバックから作り出した。高いレベルでのフィット感が得られています。
ブランドの核の部分として、ここだけは外さずにずっと作り続けていくことを約束します。加えて、バックル、フォームパッドにもこだわっています」

ケープラスの日本語サイトがオープンしている。ニューアジアンフィット、マグネットバックル、フォームパッドなどの詳しいテクノロジーはこちらから


NEWジェネレーションのラインナップ

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(左)QUANTA(クアンタ/前世代モデル)¥22,000
(中央)SUREVO(シュレボ)¥25,800
(右)ULTRA(ウルトラ/最新モデル)¥28,300

 
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インプレッション / SUREVO&ULTRA
オールラウンドな位置付けのシュレボ。
アジア人の頭部の形状を考慮した帽体のデザインによって、まさにアジア人の筆者にとって頭部全体を包み込むような心地よいフィット感が得られた。フォームパッドも3タイプ用意されているので、よりきめ細かい調整が可能だろう。
前頭部はV型のデザインで視界を妨げないので、首が疲れにくいと感じた。したがってエアロなライディングフォームを自然に取れる。
頭部全体的に開けられた通気口からは空気の侵入を感じられる。同時に試した最新モデルのエアロヘルメット・ウルトラの風の抜けがわかりやすく、通気口から上頭部を空気が流れていくのを感じる。綿密に計算された構造であることが推測でき好印象だ。
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ウルトラの内部

なによりもフィット感がすばらしい。
気にしがちな軽さ。ここにフォーカスを絞っているわけではないが、ライディング時におけるズレが生じないので実際の重さよりも軽く感じる。ヘルメットのコンセプトが安全性によりシフトしている風潮があるが、台湾のCNS規格に加え、ヨーロッパのCE-EN1078認定もされている。安全性を確保するのは最優先事項だ、とケープラスのポリシーにある。
友好国台湾メーカーのアジア系民族「によって」、「のために」作り出した誇らしい親善なるラインナップだ。

すでに日本語サイトではECサイトもオープン。実店舗の矢野口・クロスコーヒーでも購入することができる。
JCF公認は現在取得中とのこと(※2019年7月現在)。
 

関連URL:ケープラス 日本語サイト https://kplus-helmet.jp/
チャンピオンシステムジャパン https://champ-sys.jp/
クロスコーヒー http://cross.coffee/

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