2019年10月31日
【ユンボ・ヴィスマ ショートインタビュー】後編 /ライダー編
GMのショートインタビューに続き、出場選手たちにもショートインタビューを行いました。それではどうぞ!!
ロベルト・ヘーシンク/GESINK Robert (オランダ/NED)
ジャパンカップ(距離は短いですが)に似ているクラシックレースはありますか?
140kmと距離は短い。上りも短いけどとても勾配がきつい。このショートコースでリカバリーする前にすぐに次の上りに入るのでとても厳しいコースだった。他のレースに例えるのはむずかしいけど、あえていうならGPケベックに似てるかも。
コースのきつさもさることながら、時差を埋める時間もなかなかないスケジュール。疲れているし十分に厳しい。これ以上距離が長くなっても困る(笑)。
今回のレース戦略は? レース中にどのように走り方を変えていったか。
どんどんアタックをかけて揺さぶってやろうというのが狙いでした。エースを含めて3名、10位以内に送り込むことができたので結果はまずまず。一番にレースはセップで勝負することを予定でした。やはりモレマが強いというのは最初からわかっていたことで、彼に勝つためにどうすればいいかということを考えて走りましたね。
セップ・クース/KUSS Sepp (アメリカ合衆国/USA)
モレマという強力なライバルと勝負しなければいけないという中で、どのように戦おうと思ったか?
モレマが強いということは周知の事実だった。真っ向から勝負しても勝てる可能性が低い。他にも強力なライバルが多かった。みんな思っていることだけどレース序盤から仕掛けるのが早すぎた。与えられた任務を全うしようと思ったけど、結果は伴わなかった。
ニールソン・ポーレス/Neilson Powless(アメリカ合衆国/USA)
はじめてジャパンカップはどんなコースの印象だった?
上りが短くて急勾配で、いろいろなライダーを苦しめたのではないかと思う。その中でアタックをかけたり、いろいろな戦略を立てたけど、総じて難しいコースだった。
クーン・ボーマン/BOUWMAN Koen (オランダ/NED)
3回目のジャパンカップ出場ですね。日本に来た時に楽しみにしていることは?
いつも熱狂的に迎えてくれるので嬉しい。3回目だけど非常に楽しいです。レースが終わってから1日半は東京に滞在するので、チームではショッピング組と観光組に分かれて過ごします。私は観光で今日はスカイツリーと、浅草寺に行きましたよ!
レナルト・ホフステード/HOFSTEDE Lennard (オランダ/NED)
機材について。リムブレーキとディスクブレーキがプロトンに混在しています。どちらが好み?
リムブレーキのほうが個人的には好き。ディスクブレーキがプロトンに浸透していく流れを止めることはできないだろうから、それを見守るしかないですね(ユンボ・ヴィズマはワールドツアーのなかでもどちらかというとコンサバなチーム。ビアンキとしてもチームが要求するならリムブレーキ仕様のフレームを作り続ける)。
前編はこちら。
写真:編集部
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得