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2019年05月16日

ファンライドイベント参加者分析②「Mt.富士ヒルクライム」

6月9日(日)に開催される第16回Mt.富士ヒルクライム。参加総数約1万人の日本最大のヒルクライムレースです。今回は、このイベントの年代別参加者構成やこれまでの参加者数推移などを見てみましょう。

まず、今回大会の年代別参加者構成を見てみよう。最も多い年代は40歳代の35%だ。続いて30歳代、50歳代という年代別構成比率は「富士チャレンジ200」(関連記事参照)と似通っているが、富士ヒルクライムのほうが、世代間の格差が小さい。全年代が平均的に参加できるイベントといえるだろう。
なお、女性比率は6%。年々増加しているとはいえ、女性にとってスポーツバイクは継続することが難しい現状を表している。

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続いて2010年と今回大会の年代別参加者の比較を見てみよう。50歳代が急増する一方で、30歳代の減少幅が大きい。40歳代は微減だが昔も今も中心年代だ。この一連の傾向は「富士チャレンジ200」「グランフォンド八ヶ岳」とも共通しているが、富士ヒルクライムは20歳代の増加が特徴的だ。フルマラソンなど他のスポーツでも20歳代の減少傾向がみられるのだが、富士ヒルクライムは若い人たちの挑戦意欲をある程度喚起しているといえそうだ。なお、30歳代の減少は、自転車に限らない。スポーツ庁などの調査でも見られている社会の全体傾向となっている。
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最後に過去10年の参加者推移を見てみよう。2015年から増加が始まり2017年からは1万人参加のイベントとなった。第1回大会(2004年)の2千人規模から15年で約5倍の規模になったことになる。
自転車、ランニングといったDoスポーツ人口は増加しているが、イベントは参加者に評価されるものとそうでないものとに分かれる傾向がみられる。富士ヒルクライムは全年代が平均的に参加し、それぞれの目標に向かって情熱を注ぐことのできるイベントだ。これまで、そして今参加してくださっている人に楽しんでいただくことはもちろんのこと、これからさらに多くの方に、生涯スポーツとしての自転車を楽しむ場を提供し、サイクリストの輪を広げていくことがFUNRiDEの思いだ。

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