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2019年07月25日

【グランフォンドピナレロ八ヶ岳】エース栗原と走るGFPYでわかった「上り区間の走り方」

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グランフォンドピナレロ八ヶ岳の113kmのコースは、八ヶ岳南麓・山梨県北杜市全域を周回し、獲得標高2,000m以上、 標高差約1,000mを誇る本格山岳グランフォンド。
地元のあたたかいおもてなし、8箇所の充実したエイドステーションなどで脚を休めることができますが、チャレンジングなコースとして知られています。やはり一番の越えなければならない課題とは、各所の上り区間ですね。

そこで、北杜市在住のアスリート・エース栗原さんとともにコースを回り、上り区間の走り方を訊いてみた。
これを読めば、当日までの対策は万端です!

エース栗原こと、栗原正明さん
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山梨県を拠点に活動する地域密着型プロアスリート。第16回日本デュアスロン選手権優勝。
座右の銘は「明日やろうはバカ野郎」。
デュアスロン競技の日本チャンピオンであり、やまなし大使としても活動している。

公式ブログ:エース栗原の「明日やろうはバカ野郎だ!」

 

グランフォンドピナレロ八ヶ岳の全行程113km & 高低図

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©️TrailNote

やや大げさに見せている高低図だが前半は下り基調で、後半に上りが集中しているのがわかる。中盤までに武川まで下りきって、釜無川を渡ってから長坂へ向かう際に長い上りがあるが、この高低図ほど後半部分は上っている感じはしないはず。やはりラスト約30kmから本格的な上りが勝負だ。
となれば、前半は力を温存しつつも、休みすぎず時間に余裕を持って走りたい。

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今回のテーマとしては“上り攻略”。いかにしてグランフォンドコースの上りを制するか。
スタートからフィニッシュまでの主要な上り区間のうち4つの区間をピックアップして、どんな走り方・対策を講じればよいがレポートをお届けします。

攻略ポイント

◎攻略 スタート開始直後の上り およそ1km

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©️TrailNote


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スタート直後から勾配8%の上りは美し森 交差点までのおよそ1km。スタートして直後なのでまだまだ余力があると思いますが、落ち着いて上りましょう。交差点を曲がると、こぶちさわまで17kmを下ります。
しかし、スタートまでにできることがあります。ただスタートを待っていると体が冷えてしまいます。整列中に、自転車を持ちながらできるストレッチや体操をすることで、筋肉をスタートアップできます。ペダリングが軽くなりますよ!

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自転車を支えにしてアキレス腱を伸ばす。両方のブレーキをかけて行うと安定します。

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サドルを支えにしてハムストリングスを伸ばす。ハンドルを握る片方の手でしっかりブレーキを握っておくこと。

 

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いわゆる股割りで、ペダリングに重要な股関節の動きを滑らかに。

 

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太ももの前側(大腿)全体を伸ばす。ペダリングで酷使する筋肉のひとつ。ASでの休憩中にやってもいいですね。

 

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スタート直後は気温が低い場合があります。季節は10月、標高も高いので朝晩は冷えますね。
天気が良ければ、軽量なウインドブレーカーや薄手の長指グローブ。アームカバーやレッグウォーマーがあると、ウエア装備のレイヤリングが可能に。気温上昇や突然の雨などの天候の変化に対応できます。雨天時を考えるとレッグウォーマーは必携、レインジャケットなども念の為用意しておきましょう。
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アームカバーは一年中使えるアイテム。軽装にしたい場合は重宝します。

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薄手の長指グローブはレイヤー可能。特に序盤のこぶちさわまでの下りでは必要かもしれません。

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薄手のウインドブレーカーは保温性も高く、軽量でコンパクトな優良アイテム。

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かなり小さく畳めるので持ち運びしやすいし軽いので負担になりません。

 

エースのギア比は?

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エースの愛車はピナレロ・ドグマF8。デュアスロン競技に特化しており、フロントはシングルギア化されている。

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トレーニングをしている男性ならフロント39T、リアの最大ギアは28T
「機材にかんする注意点ですが、このコースではディープリムは無用ですね。それよりも適切なギアを選びましょう。
トレーニングが積めている人なら男性でフロントのインナーギアは39、リアの最大ギアは28Tで十分に上りをこなせるはず。女性ならフロントを34T、リアの最大ギアは25から28Tに。
ちなみに僕はフロントシングルのため48Tで、リアの最大ギアは32Tを使っています」。

このギア比を基準にして自分のギア比を決めてみよう。

COLUMN ループ橋の下りは追い越し・停車は禁止です

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スタートしてから34km地点、通称:ループ橋の下りは景色もよく、ついつい止まって写真を撮りたくなってしまいます。しかし爽快な下りはスピードも出ますので瞼に焼き付けてそのまま下りきりましょう。
また直前の道には側溝もあり、イベント当日は追い越し禁止区間に設定されています。慌てず、周りと協力し合って走りましょう!


◎攻略②  釜無川~長坂の上り/七里岩(しちりいわ)ライン坂

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©️TrailNote

県道17号の名称が七里岩ライン 七里岩…国道20号と141号を分断する断崖に通る道。およそ8kmほどぐいっと上って、長坂までは緩やかな上りになる。
「50km地点の分岐で振り向くと、釜無川と南アルプス連峰を望むことができ、個人的に好きな景色です」と栗原さん。
たしかに振り返ると武川と釜無川が一望できる絶景。上り坂のほうばかりを見ないで振り返ってみてもいいですね。
ここの上りは、勾配の変化があって飽きないけれど本格的な長い上りだ。疲労を感じたら長坂のエイドステーションでストレッチをするなど、筋肉をリラックスさせよう。

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釜無川からの直登から振り返ると絶景が。エース栗原オススメポイントだ。

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トンネルや、つづら折りなどバリエーションに富んだ上り区間。勾配はややきつめ

 

◎攻略 明野ひまわり畑坂

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坂の始まりの交差点が難読地名《大豆生田》(まみょうだ)約4km、平均勾配7%をクリアしてからエイドステーションがあります。この明野では8月にはひまわりが咲き誇る景勝地。

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この辺りまで来ると脚にしっかりと疲労が溜まっているはず。そこでペダリングのヒントを、エースに聞いてみた。
「体重を使ったダンシングで乗り切りましょう。2つある信号部分は70mほど平坦なのでそこでしっかり軽いギアにして脚を休めること!」
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どちらかというとゆったりとしたペダリング。体重をかけてベダルを踏むようなイメージだろう。
したがってケイデンスはゆっくり目になる。スピードもゆったり目となるが、脚の疲労を最小限にとどめる走り方のひとつ。

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珍しく!? 信号があります。この信号に捕まる場合がなぜか多いですが、足を休められるポイントと思って、リラックスして疲労を抜きましょう。

 

◎攻略海岸寺坂

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©️TrailNote

ラスト15km地点から始まるのはGFPY最大の難所ともいえる海岸寺坂。
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コースの両サイドに石柱が見えてからが勝負です。坂の本番の1.5km。およそ平均勾配は10%!!
つづら折れの上りはとても険しいけれど、なぜか笑みがこぼれます。

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つらくなったらエースのこの笑顔を思い出してください。

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イン側は勾配がきついです。しかし通行する車両ありますので、できるだけ中央側には寄らずに走りましょう。

急勾配のペダリングもコツがあります。低ケイデンスになってしまったらよりサドルの前部に座って、上半身の重量もペダルに伝えるイメージでペダリングをしてみよう。

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上半身でしっかりとハンドルを支えて、体がブレないようにしましょう。

ここを超えれば、丘の公園にあるエンドステーション。そしてフィニッシュ地点は間近です。しかし清里からフィニッシュまでの上りも侮れません。距離が近づいたからといって、急にペースを上げると思ったよりも上りが続きますので失速してしまうかもしれません。

ともあれ、走りきってしまえば上りのつらさなんて、忘れてしまいますね!?
清里の森ではフィニッシュ後の暖かい豚汁がまっていますよ……。

 

☆風景スポット
エースオススメの絶景スポット紹介
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「スタートから75km地点。田園に挟まれた農道は、まっすぐ緩やかに下っていてとても気持ちがいいです」。田園を挟むように、そびえる山の稜線も美しい。八ヶ岳の広大さがよくわかる地域だ。

 

補給食はどうすればいい?

痙攣しやすい方は、塩分・ミネラルチャージできる補給食を持参しましょう。
朝しっかりと食事を摂っていれば、エネルギー補給のための食べ物に関してはエイドステーションでふるまわれるもので十分間に合うと思います!
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グランフォンドピナレロ八ヶ岳、参加者募集中です!
エントリーは公式ページより受付をしております。

皆様のご参加、お待ちしております

エントリーはこちら!

 

まとめ:編集部
写真:小野口健太、海上浩幸

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