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2017年05月30日

【Mt.富士ヒルクライム×ROTOR】富士スバルラインの走行ログをROTOR 2INPOWERで解析

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ROTOR 2INPOWERの機能を拡張するアプリケーションの登場
まずはROTORの最上位パワーメーター、2インパワーの主な特徴を紹介しよう。左右クランクからパワーを測定できることだ。左右のクランクにストレイン(ひずみ)ゲージの配置方法も既存のパワーメーターとは一線を画すもので、左側クランク測定用にアスクルに4つ配置し、右クランクアームの両側面に2つずつ、計8個のゲージが配置されている。

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2INPOWER
価格(税抜):188,000円(クランクのみ)

そして大きな特徴はQ-ringsに代表される楕円チェーンリングでも正確なパワー計測を可能としている点だ。加速度センサーを使用することで、楕円チェーンリングのギア比の変動により発生するクランク(ペダル)の速度差を解析する。また左右が同形状のクランクアームと内側に張られたストレインゲージのお蔭で温度変化による誤差もほぼない。つまりはヒルクライムに最適なパワーメーター型クランクといえるのである。

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満を持して、ROTOR POWER アプリ登場
さらに無料ダウンロード可能な専用ソフトを用いたクランク1回転のパワーとトルクを可視化することが可能なTORQUE360を利用しない手はない。解析はパワーメーターと連動させることで、リアルタイムでデータが採取できる。それもクランク1回転ごとに円グラフが表示される。Q-ringsを使っているのなら最適なピークパワーのOCA(最大歯数になるクランク取付位置を段階的に微調整することができるローターのパテント機構)を表示してくれる(ヒルクライムは通常の走行よりも踏み位置が変わるといわれている。より正確なOCAを知ることでQ-ringsの効果を最大限発揮できるのだ)。

これがスマートフォンのモバイルアプリで登場し、これまでは一般ユーザーは室内トレーニングでのみ利用していた方が多いと思うが、このアプリの登場で実際のコースでデータを取ることができるようになった。iOS、アンドロイドの両方に対応。APP STORE / Google Playからダウンロード可能だ。

APP_ROTOR

作動システム

■ Android 4.4 or later
■ iOS 9.3 or later
■ Bluetooth 4.0
■ 対応モデル ROTOR 2INpower power meter  ( INPower Power meterには対応しません)

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Bluetoothを用いて2インパワーやハートレートセンサーと接続する。拍子抜けするほど簡単にペアリングできる。もちろんWifi環境がなくても作動する

AppInpowerSlider
画面一覧 左から、設定画面/ベーシックトレーニング/トルク360°/ライド/ページセットアップ/センサーセットアップ/ユーザープロフィール

ROTOR POWERアプリは、ライド後にライドサマリーによって、Q-RingsのセッティングポジションOCPの推奨位置を表示できる。2INPOWERのストレインゲージと加速度計を使用したぺダリング1回転のパワー配分やピーク位置をリアルタイムで表示でき、またトルク効率やぺダリングスムーズネスなどぺダリング効率をアップする数値を表示可能な「TORQUE360°(トルク360°)」。リアルタイムでクランク回転を表示するROTOR独自のTORQUE 360を表示できるのが最大の特長だろう。
「RIDE(ライドモード)」は走行データを表示し、さらにログもfitファイルとして記録できる。「BASIC TRAINING(ベーシックトレーニングモード)」ではリアルタイムのパフォーマンスデータをタイムラインに記録しデータを表示することができる。
これらの機能は、どのパワーメーターよりも走るモチベーションを高めてくれる。そして、専用のサイクルコンピュータを必要とせず、多くの人が利用しているスマートフォンで活用できるという、まさに秀作のアプリといえる。
ただデータを採取しただけでは強くはなれないが、これはペダリング運動をより高く意識できるもの。これまで漠然と行っていた動作を可視化することが実に有効であると、このアプリを装着し実走体験することでより強く感じられることだろう。

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さて、実際にMt.富士ヒルクライムのコースとして使われている富士スバルラインの試走にてROTOR 2INPOWERと、APP ROTOR POWERを用い、走行ログを採取してみた。走行時の画像とともにご覧いただきたい。

走行タイムは1時間20分前後(試走の停止時間などは含まず)。被験者は筆者で体重75kg(やや重すぎやしないか?)と重量級ながら、コース上のパワー推移やOCPは参考になるはず。残すところあと2週間。それぞれの目標に向かってまい進してほしい。■雑感としては、数パーセントの勾配変化によってOCPも変わっているのが感覚から視覚的にわかる。勾配にあわせてペダリング、あるいはサドルに座っている位置を微妙に変化させているのが、数値化されたということだろう。Q-ringsを使っているならライドサマリーやこういったデータを解析し、レースによって勝負所にあわせたOCAに調整することで、持てる最大限のパワーを活かせるだけでなく、レースに対するモチベーションアップにもつながるだろう。

写真:猪俣健一
文:山本健一
協力:ダイアテック株式会社
関連URL:http://www.diatechproducts.com/rotor/
     ROTOR POWER アプリ解説

 

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