2020年03月24日
【ELITE 】DIRETO X と目指す富士ヒル自分史上最高記録 その3 練習とアプリ
このご時世でELITE DIRETO Xの稼働率が急激に高まっています。春の日差しは心地いいのですが、落ち着きを取り戻すまでは最小限の野外活動としたいココロ持ちです。
引きこもりながら、運動不足どころかなんだか身体も絞れてきて調子もいい。DIRETO Xのおかげでタフな練習もコツコツとこなせます。
バーチャルな2つのアプリで練習を
インタラクティブトレーナー・DIRETO Xでは、オンライントレーニングアプリの【Zwift】、そしてELITEのトレーニングアプリ【my E-TRAINING】を用いています。
Zwiftについては言うまでもないですが、このおかげで屋内トレーニングやトレーナー器具が脚光を浴び、相互的に開発が進みましたね。
「実走とは違う! 」という声も聞きますが個人的な意見として述べると、パフォーマンスを上げるなら1秒でも多く乗ってナンボのスポーツなので “チャレンジをする機会を提供する”、“ライドする機会が増える” という意味においては大歓迎ではないかと思います。
さて、筆者の取り組みとしては日々の練習の積み上げに役立っています。外練の後にもう一絞りといった感じで、練習を重ねる気が起きること自体が良いと思います。
そして練習プランの指標としているものとしてRoad to SKYのAlpe du Zwiftを利用します。コースのうち、アップダウンやダート区間7kmほど走ってから、12.2km/獲得標高1,036mが計測区間となり、走行タイムの1.5倍相当が富士ヒルのタイムに換算できるとのこと。
現時点で5回計測し、区間タイムは以下のように推移しています。
2/26 WATOPIA 57:21
3/5 Mt. FUJI Hill Climb Dojo Time Trial #1 51:53
3/11Mt. FUJI Hill Climb Dojo Time Trial #1 Recap 50:36
3/13 WATOPIA 1:11:54
3/18 Stage 3 – Longer Ride – Tour of Watopia 2020 49:42と、今のところは仮想の予想タイムは1時間12分前後でフィニッシャーリングの色はシルバー。そして神経系が鍛えられたことで、わずかながら右肩あがりで進歩が見られるのでやる気は十分。レースまでの残り時間を考えて5分以上の短縮ができるフィジカル向上は難しいかもしれませんが、ひとまず記録を伸ばすことに専念しましょう。
計測区間はZwiftのログから確認できます。PCから見た方が確認しやすいです。Stravaと連携をしているなら、セグメントから拾ってもよさそうです。
練習内容としては、週2〜3回の野外でのトレーニング。うち1度は100km以上のビッグライドをしたいところ。週4〜5回はもっぱらZwiftで15分から2時間半程度のワークアウトやイベントを楽しみます。Nowの今は、このご時世でZwiftの稼働率が増加中。計測自体も練習になるので10日に一度は入れたいところですが練習時間はなかなか不規則。ライドと休息のバランスを考えてすすめたいところ。
ELITEのトレーニングアプリも活用
そしてELITEが開発している【my E-TRAINING】は、どちらかというとオーソドックスなトレーニングアプリではあります。
初心者にお勧めの機能といえば、「トレーニングテスト」。現在のレベルをテストで評価して、そのレベルに応じて「目的別」に約1ヶ月間のトレーニングメニューを自動作成してくれる機能です。
これはトレーニングの知識がまったくなくても本格的なローラートレーニングができますよ。
このようにトレーニングモードやプログラムなど様々なメニューがありますが、ELITEだからこそ、という2つの機能をピックアップしたいと思います。
▷ひとつめはREALVIDEOです。コースの実走映像とともに体験できるビデオコースで、自動負荷モデルならコースの高低差を再現してくれるというもの。
2種類のうち、REALVIDEOは有料で、コースによって価格も様々。アムスやピナレログランフォンドなどがあってこれは楽しそう。しかしクラシックのコースは264kmありますが、すべて走る人は次元が違うと思います。ともあれコース名所の区間などラインナップが豊富でした。
ツールドフランスでおなじみのリモージュやラルプデュエズも。個人的には城壁が美しかったカルカッソンヌ! 取材で訪問した日々を思い出します。閑話休題。
でも有料は…という方には、ELITEユーザー有志がアップロードしたMY REALVIDEOはいかがでしょうか。こちらは撮影した実走行映像が体験できるもので勾配変化の負荷も連動しています。
姉妹アプリのMY REAL VIDEOで録画したコースをアップすることも可能です。実際に日本のコースもいくつかアップされていました。筆者も機会があれば動画をアップしてみようと思います。
この走行動画はこちらで公開しています。
ELITE myEトレーニング MYREALVIDEO
▷そして、この【ペダリング解析】
左右差(左)、クランク1回転あたりの角速度(中央)、ペダルストロークごとのログ!(右)を記録できる。
こちらは有料の980円(サブスクではなく課金は1回限り)。定期的な診断アプリとして参考になりそう。
「おっ今日は踏めてるな」あるいは「全然回ってない気がする」と感じたとき直感だけでなく、どういう変遷が起きているのか(なければ別の理由なのか)可視化が可能。
コンスタントに見ておくことで、パフォーマンスとの相互関係がみえてくるかもしれません。
いずれも飽きないための工夫で、乗ることが大前提です。かといって中毒にならないようにするのも上達のコツかなあ、とバランスが大事ではないかと思います。
iOSの画面録画アプリなどを用いれば、このように動画として記録することもできますね。
ELITE myEトレーニング ペダリング解析の動画はこちら
ダンシングや低回転の場合は全く違う軌道を描いているのがわかります。
「これはいいペダリング効率だ!」と見て判断するには難しいところですが、良い走りだった感触があるときにペダリング解析を撮っておくといいですね。
おなじくELITE DIRETO Xでトレーニングを積んでいる、鈴木沙穂さんにお話を伺いました。
【FujiHillxZwift】のコラボ企画Fujihill Climb DojoにもELITE DIRETO Xでご参加いただいております。
ースマートトレーナーでどのようにトレーニングされていますか?
ランの練習と並行してスマートローラーをZWIFTと組み合わせてトレーニングしています。
ZWIFTには多くのコースやメニューがありますが、私はイベントに参加することが多いかな。時間にするとだいたい45分~1時間のもの…2~30kmくらいのイベントを選ぶことが多いです。
ー室内トレーニングのメリットを教えてください
思い立ったら、パッとできるところですね。
ライドに出かけるのも楽しいですがウェアやメイクなど、準備に時間がかかってしまうし、実走だと3時間くらいは走らないと物足りないと感じてしまったりすることも。
スマートトレーナーはお天気との兼ね合いを考えずに「やろうと思ったことをやろうと思った時に」できるのがいいですね。外で乗るのは多くても週2回程度だったのが、我が家にスマートトレーナーが来てからというもの、1回の時間は短めでも、回数が週あたり4~5回に増えて断然! 乗るボリュームが増えました。
スマートトレーナーと組み合わせて使っているZWIFTでは、画面上の誰かに追い抜かれると「あ!この人についていこう!」ってがんばったりしています。そういうところが楽しいですね。
以前、一般的なローラーを使ってたんですが、飽きないようにドラマを見たりとか、気を紛らわせるのが大変でしたから。
ー1日の中でランとバイク、どのように両立されているのでしょう?
朝はランで、自転車は夕方に乗ることが多いですね。ZWIFTでたくさん良さそうなイベントが立ち上がっているのが夕方なので、それを狙ってジョインしています。
ー今お使いのトレーナーの使用感はいかがですか?
以前使っていた固定ローラーではタイヤが削れるのが気になってました。部屋にタイヤのカスが飛び散ったりしていたんですよ。たまに焦げ臭い匂いとか…。そういうのが一切なくなりました。音も静かになりましたね。振動もなくて快適ですね。
「機材のことでつまづいた時はYoutubeで調べてやってみる」
基本的にメンテナンスなどは、ショップで見てもらうようにしています。
ダイレクトドライブ(後輪を外してローラー側のスプロケットにチェーンをかけて設置するタイプ)になりましたが、ローラー台への設置は自分でやっています。変速が合わないので、ワイヤーテンションの調整が必要ですが、これも自分でやるようになりました。
文章や写真の説明だとよくわからないことでも、動画だとわかりやすいので、Youtubeをよく見ています。
ー富士ヒルまであと3ヶ月を切りましたが、どのように練習を組み立てていきますか?
スピードが足りてない、というのが分かっているので、踏んで一定の時間回す、ということをやっていかないといけないのかな。ある程度重いギアを踏んでワット数をあげていくような練習が必要だな、と思っています。
バイクトレーニングでは特にメニューは作っていません。最近やっと、スマートトレーナー+ZWIFTの組み合わせによって、ワット数(パワー出力)が見られるようになって、指標としての『体重の何倍だ』とかを知ったので、今は3~4倍あたりでがんばるようにしています。
このように数字が可視化されることによって目標が具体的になりました。
富士スバルラインの試走も一度は行きたいですね。あらかじめコースを知ってるだけで、本番の気持ちが全然違うでしょうね。
目標が明確だと実走に向けての楽しみや期待が膨らみます。かくいう筆者も追い込みをかけないといけません。みなさんも、コツコツと頑張りましょう!
写真:小野口健太
問い合わせ:カワシマサイクルサプライ
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関連URL :Mt.富士ヒルクライム公式ページ https://www.fujihc.jp/
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ELITE:https://www.riogrande.co.jp/brand/node/2437
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得