2020年03月11日
【ELITE 】DIRETO X と目指す富士ヒル自分史上最高記録 その2
さて、本題ですが忙しいフリをするのに忙しく、時間があまり取れないので室内トレーニングが主な練習場となります。そこで注目するのが、室内トレーニング環境でしょう。
と、前回言ってのけましたが、自転車は倒れないようにバランスをとりながら走る機材ので、野外で走ることは欠かしません。特にイベントやヒルクライムなどに出ることが前提の場合は、可能な限り仲間たちと外で走る時間を作りましょう。筆者も練習仲間と週に1〜2度は必ず走るようにしてます。これ大事。
ともあれ、体力のベースを整えるという意味ではローラー台の右に出るも左に偏るもなにもありません。いいところ取りってやつです。
さて、実際にELITE DIRETO X(ディレートX)を運用していくわけですが、まだ3月だぜ? と言っているあなた。
もう3月です(大会まで90日を切りました)。
目標に向かってベストなパフォーマンスに仕上げるとしたら、3ヶ月くらいは欲しいところ。
そこでしっかりとワークアウトをこなすには、安定した環境、つまりはスマートローラー上は最高の環境といえます。
ここまで機材を整えるとかなりラグジュアリーです。もう自転車から降りたくなくなります。
・タブレット端末:トレーニングアプリ用(iPad Proを利用中)
・前輪固定ブロック:付属
・スタンド:POSA(ポサ) デバイス スタンド 税抜定価 ¥12,800 ●置き板の位置や角度を変えることができるので、タブレットだけでなく、ノートPCなどを配置できる優れもの。見た目よりも重たいですが、安定感を高めるためですな。
・マット:トレーニングマット(2018) 税抜定価 ¥10,400 ●ほどよい厚み。クッション性もあって防振効果も期待できる。防水性でしたたる汗を受け止めます。
ブリーフィング
さて、実際に触ってみましょう。
足を広げると全幅は840mm。畳に収まります。全長は650mm。
折りたたむとコンパクトに。およそ300mmの幅に。
持ち運びや収納を考慮して、足を畳むことができます。
こちらのネジを緩めると足をパタンと折りたためる。
重量は15kgとスマートローラーとしては軽い方。持ち手もある、が持ち方が悪いと指が狭いところにはさまってイタタな場面も。手軽に持ち運びとはいかないが、部屋内で移動するというのはアリ。
通信性能も優秀。ANT+ FE-C、Bluetooth Smart 双方向通信(スピード、ケイデンス、パワー値を送信できます)。
ACアタプターを付けて電源が入ると、ランプが点灯します。
ハブのアダプターを用いて130-135mmのクイックレリーズ、135-142mmのスルーアクスルと幅広く対応します。
Zwiftも一瞬で同期できました。上・左のスパナのアイコンはキャリブレーション機能。
もちろんサイクルコンピュータも速攻でペアリング。
ボディのフォルムを見直してロングゲージのリアディレイラーの干渉がしずらくなったとのこと。こちらのビッグプーリーも問題なく。
ディスクブレーキ車のフレームならクリアランスは十分すぎるほど。ディスクブレーキ車の場合はブレーキキャリパーにダミーローターを入れるのを忘れずに
さて、乗ってみた感想は
ペダルを踏み込むと電源が入り各通信規格のランプが点灯します。最初のひと踏み目は重さがあるもののペダルを回すと、慣性が働くようにスムーズに回り始める。無負荷状態だと綺麗な舗装路をゆったりと走っているような印象。
今回はZwiftで使ってみた印象をお伝えしましょう。まずはさきほども触れたペアリング。まったく問題なくすんなりと進む。10分くらいローラー台を回し暖気してから、Zwiftのキャリブレーションを行う。指定されたスピードまで上げてペダルを止めて待つ。これも簡単。なんのストレスもなく進んでいく。
Zwiftの醍醐味は自動負荷機能と、Zwifter同士のコミュニケーションにあると思います。
DIRETO Xの自動負荷機能の感じ方には個人差もあると思います。コースを回っているとそのうち勾配変化の場所を覚えていきますが「ここで上りだな」と画面上の認識と最初はワンテンポ遅れているような気もする。だがそのうちに「そういうルールだ」と身体が自然に対応していき、アタマの方も次第に納得していきます。バーチャルな世界にアタマが切り替わると、まったく違和感はなくなりスイスイと走れるように。この辺はZwiftとの親和性も影響していますが、勾配変化による負荷の変化もスムーズでとても滑らか。
ELITEのトレーニングアプリ「my E-Training」
ELITEの純正アプリとして、スマホやタブレット、パソコンで利用できるエリートの高機能トレーニングアプリ「my E-TRAINING」と「MY REALVIDEO」というものがあります。
“自宅で専門家コーチによるトレーニングが行える: あなたのスマートフォンやタブレットがヴァーチャルコーチに!”
iPhoneやiPadなどのiOSやAndroidデバイスを利用した室内トレーニング用アプリケーションで、各種センサーによりトレーニングプログラムの実行やトレーニングデータの蓄積、管理が行えます。
https://www.riogrande.co.jp/news/node/35275
こちらのアプリも次回レポート。
重量は15kgとしっかりとしているし、足も3方向に伸びていて、ライド中も安定しています。するとバイクの上でいろいろと作業がしやすい。タブレットも操作しやすいし、飲み食い(語彙力)も上品におこなえます。またメカメカしい外観ながらもおとなしい=静かだったところも◎。
そこで、音量を計測してみました。あくまでも参考値として。
1mほど話した場所に置き、100〜150Wくらいで回して52dB前後。静かな事務所くらいの音量とのこと。たしかにやかましいという感じはしない。変速時の音で70dB(室内、木造住宅2階にて)。
様々なブランドからスマートトレーナーがリリースされていますが、ELITEのトレーナーは質実剛健なイメージを持ちました。使い勝手がいいですね。価格も全体的にリーズナブルではないでしょうか。
トレーニングをしよう、と乗る動機付けしたくなります。速くなりすぎたらどうしよう。
関連URL
ELITE /カワシマサイクルサプライ:https://www.riogrande.co.jp/brand/node/2437
Mt.富士ヒルクライム公式ページ https://www.fujihc.jp/
FUNRIDE FACEBOOK:https://www.facebook.com/funridepost/
Zwift https://zwift.com/ja
Zwift Japan Official Club:https://www.strava.com/clubs/gozwiftjp
TEAM UKYO http://www.teamukyo.com/
写真:小野口健太
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得