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2016年05月11日

3モデル インプレッション Vol.15/SK(エアロロードモデル)

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DE ROSA / SK

デローザとピニンファリーナのデザインが融合した結果がこのSKだ。カーボン素材とエアロダイナミクスの追求によりレース機材として最適なパフォーマンスを生み出すことができた。モノ作りの中に、本質と美しさを求めるイタリアンデザイン、そして自転車という機能美が融合した。エアロロードながらも スーパーキングよりも15%軽量化に成功しており、そのうえヘッド周りやBBをはじめとした要所の剛性が上がり、耐久性も向上しているという。電子/電動式コンポーネントに対応したフレームで、シートチューブにカンパニョーロ・V2、シートポストにシマノ・Di2のバッテリーを内蔵可能としている。

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SK■フレーム:カーボン■フォーク:カーボン■試乗車のコンポーネント:カンパニョーロ・スーパーレコードEPS■ホイール:カンパニョーロ・ボーラ 80(ピニンファリーナモデル)■完成車実測重量:7.0kg(ペダルなし)■カラー:ブルーブラックグロッシー、ホワイトブラックグロッシー、ブルーゴールドグロッシー、ブラックレッドマット■サイ ズ:46、48、50、52、54、56■価格(税抜):348,000円(フレームセット)

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スマートなシルエットのリアセクション。ケーブルを内蔵したことですっきりとしている。

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リアブレーキもダイレクトマウントを採用。多くのエアロロードはBBの下にブレーキを配置するが、SKは従来の場所に配置している。

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プレスフィットBBを採用。ボリュームのあるフレームワークだ。

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シートチューブは大きくえぐられた部分と、タイヤに沿ってカウルのように延長された部分のコントラストが大きい。

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シンプルにまとまったヘッド上部のケーブルの内蔵工作。

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エアロダイナミクスを強く意識したフォーク周りの構造。ハンドルを切ると見える部分にもペイントが施される。


IMPRESSION

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ブランドイメージを一新するニューモデル♥菊地武洋

デローザのようなブランドがイメージを一新するには、失うものを恐れない勇気が必要だ。そして、この老舗ブランドにとって、それはウーゴというカリスマの存在に他ならない。後を継いだ3人の息子たちは、新しい市場に向けて異業種ブランドやゆるキャラとコラボレーションを画策したものの、迷走感が拭えなかった。しかし、SKでピニンファリーナと手を組んだのは、近年の同社に不満をもっていたファンは溜飲が下がっただろう。最新の風洞実験から得たデータをベースにデザインされたスタイリングは、シートステー&チューブに懐かしさ、フロントフォークやシートステーのディテールに新しさを感じさせる温故知新な佇まいだ。いかにも走りそうな雰囲気もあり、このコラボレーションが成功したのは一目瞭然である。ただ、SKに乗って感心したのは空気抵抗の低減よりも登坂性能の高さのほうだ。ひらりひらりと軽快に坂を駆け上がり、平地の高速巡航を苦もなくこなす。高剛性で前へ前へとグイグイ進むタイプではないが、苦手なセクションもないトータルバランスに優れたロードバイクである。ブレーキはダイレクトマウント方式で、カンパニョーロのキャリパーと相まって高い制動力を誇る。価格も値頃感があり、乗り心地もマイルドなのでロングライドにもいいだろう。飾るならリムハイトは80㎜ぐらい、乗るなら35㎜ぐらいがよさそうだ。

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流麗な美女♥芦田昌太郎

Pininfarinaの艶やかなロゴが所有欲をそそる1台だ。マシンの性能には何ら影響はないのだけれども…それでもやはり、このロゴが入っている方が私は好みだ。機材の性能も大事だが、「乗りたい」という感情を刺激してくれるデザインや特別感も大切な要素だと思う。そして外見とは裏腹に、上りでも軽さを発揮していたことには驚きだ。まさにエアロ形状をしたオールラウンダーである。そして乗車したときに浮かぶシャープなイメージ、コーナーでの路面のつかまりは良好。対比的なのはBB付近の剛性の高さがあげられる。ライダーのパワーをしっかり受け止めてくれるのだが、ガチガチで弾かれたり、突き返される様な嫌な感じはしない。体重の軽いライダーから剛脚の方まで幅広く受け止めてくれるだろう。

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デローザらしいエアロロードとは♥山本健一

デローザもいよいよエアロロードフレームをリリースしてきた。ピュアレーシングブランドながらも発想の斜め上をゆくモデルをリリースしてきたこともあり、デローザが手がけるエアロロードはどんなものになるか興味はあった。リリースされたSKを見たときは、思ったよりも普通のエアロロードだ、と感じた。TANGOを制作していた頃のデローザだったらもっと過激で、ぶっ飛んだフレームが出ただろう。しかしデローザが炭素繊維を使ったらこうするだろう、という個人的な願いは通じず、歯に衣着せぬ表現でいけば安全パイに振ってきたというイメージだ。ただし、異端なデザインが売れるとは思えないし、SKのこのデザインと価格なら十分なセールスとなるだろう。ピニンファリーナというイタリア連合もファンにとっては嬉しいニュースだろう。このコラボレーションはぜひ歓迎したいところだ。ファーストインプレッションは、まったりと進むフレームの雰囲気だった。フォークに関しては完全なエアロ形状で剛性感に溢れている。フォーク全体に弱さは感じられず、高速域でもコントローラブルだった。当初はたわみ方がペダリングにシンクロしないようなネガティブなイメージだったが、ケイデンスを意識した走り方ではスムーズにバイクを走らせることができたと思う。特筆は下りだ。まさに吸い込まれる、というような印象で、かなりスピードの乗りはよい。これはバイク全体の直進安定性もさることながら、エアロ形状も含めた剛性バランスなどのトータルのパフォーマンスがかもし出すもの。”ああ、エアロ効果に優れているかも”と感じさせる要素がある。そんなイメージもあって平地の高速レースや、アタッチメントバーを搭載してチームタイムトライアルなどで使ってみたくなった。ロードバイクらしくスピードの加減速にも強いだろうからロードとタイムトライアルバイクとしての2Wayで使っても良さそうだ。

(写真:和田やずか)


デローザのお問い合わせ 日直商会 http://www.derosa.jp/

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